江口のりこが怪演!吉田修一原作の映画『愛に乱暴』ティザービジュアル2種&特報

吉田修一の同名小説を江口のりこ主演、森ガキ侑大監督で映画化した『愛に乱暴』のティザービジュアル/[c]2013 吉田修一/新潮社[c]2024 「愛に乱暴」製作委員会

江口のりこが怪演!吉田修一原作の映画『愛に乱暴』ティザービジュアル2種&特報

4月22日(月) 12:00

『悪人』(10)、『怒り』(16)などで知られる吉田修一の同名小説を、江口のりこ主演で実写映画化した『愛に乱暴』が8月に公開される。このたび江口の怪演が光るティザービジュアル2種と特報が解禁された。
【写真を見る】もう1枚の『愛に乱暴』のティザービジュアルもミステリアスな雰囲気が漂う

数々の権威ある文学賞を受賞し、多くのベストセラーが映画化されてきた吉田。人間の複雑な感情とその裏に隠された本質を鋭くあぶり出してきた著者が、本作では愛がはらむいびつな衝動と暴走を描く。監督を務めるのは、CMディレクターとして国内外の広告賞を席巻後、初の映画長編作『おじいちゃん、死んじゃったって。』(17)で第39回ヨコハマ映画祭森田芳光メモリアル新人監督賞を受賞したほか『さんかく窓の外側は夜』(21)を手掛けた森ガキ侑大。今回は物語に隠されたある仕掛けから、映像化は難しいと思われた原作小説を繊細にアレンジし、フィルムを使って主人公の背後からまとわり付くようなカメラワークで撮影、息もつかせぬ緊迫感に包まれた見事なヒューマンサスペンスに仕上げた。

唯一無二の存在感とユニークで高い演技力をもつ江口が主演を務め、徐々に平穏を失っていく“妻”を怪演して、一瞬たりとも目を離せない危うい女性像を具現化させた。共演には小泉孝太郎、馬場ふみか、風吹ジュンら個性豊かな俳優陣が名を連ね、江口扮する主人公を追い詰めていく。

解禁されたWEB限定のティザービジュアルでは、江口演じる桃子の日常である、ゴミ捨て場のふとした瞬間の姿と、裏庭で慈しむようにスイカを抱える姿と、2つのパターンがお目見え。これから桃子に降りかかる事件を予感させる、不穏な空気漂うミステリアスなビジュアルとなっている。


さらに特報は、桃子が夕暮れ時に1人鼻歌を歌いながら線路沿いを歩く様子が切り取られている。口ずさんでいるのは、エリック・サティの有名曲「ジュ・トゥ・ヴ~あなたが欲しい~」。電車が通過する轟音にかき消されるまいと、桃子の鼻歌は少しずつ叫びのように大きくなっていく。わずか20秒の映像ながら、江口の存在感と桃子という狂気をはらんだキャラクターを強烈に印象付け、魅了する映像となっている。

一体、桃子になにがあったのか?そしてこの後なにが起こるのか?ヒューマンサスペンス『愛に乱暴』の続報に期待してほしい。

文/山崎伸子


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