髙原直泰がサッカー人生と日本代表を語り尽くす!ストライカー不在問題は「考えてもしょうがない」

4月21日(日) 8:00

4月20日に放送されたサッカー番組『FOOT×BRAIN』(テレビ東京系、毎週土曜24:25~)は、元日本代表・髙原直泰と番組MC・勝村政信によるスペシャル対談が実現。髙原のキャリアや今の日本代表などについて、トークが繰り広げられた。

昨年、自らが立ち上げた沖縄SVで26年間に及ぶ現役生活を終えた髙原。引退を決めた理由について、「自分1人だけだったら、やれるまでやれればいいなというのはあるかもしれないけど、クラブスタッフや選手の人生も背負っているし、そういうことも考えたら、もういいだろうっていう感じです」と、クラブのオーナーとしての選択だったことを示唆。番組では、そんな髙原のサッカー人生を紐解いていった。

1998年に清水東高校からジュビロ磐田に入団した髙原は、開幕戦に途中出場し、いきなりプロ初ゴールを決める。鮮烈なデビューとなったが、当時のジュビロは中山雅史、藤田俊哉、名波浩、服部年宏、田中誠、鈴木秀人、福西崇史といった代表の中心選手が名を連ねる黄金期の真っ只中。レギュラーをつかむのも容易ではない中、なぜジュビロを選んだのか。その裏には、ある人物の存在があった。

髙原は他のチームからもオファーがあったとしつつ、「フォワードのポジションは頑張ればチャンスがある。試合に出られるようになったら、代表につながっていくと、当時のコーチだった山本昌邦さんから言われて、そうかと思って、ジュビロに入ることにしたんです」と回顧。「素晴らしい選手の中で、本当に学ぶことがたくさんあって。より良い選手になるために必要な環境がそろっていたなと思いますね」と、ジュビロが自身のサッカー人生の礎になったことを明かした。

そして、入団3年目にはアルゼンチンの強豪として知られるボカ・ジュニアーズへ期限付き移籍を果たす。南米のチームへの移籍は当時では異例のこと。勝村が「ボカは世界でもトップクラスにサポーターが熱いところじゃないですか」と水を向けると、髙原も「めちゃめちゃ刺激的でしたね」と現地の熱気を思い返し、「自分の身一つで誰も日本語がしゃべれない中に飛び込んで、選手のバックボーンやサッカーのやり方を直に感じられたというのは、すごく大きな経験だったなと思います」と懐かしんだ。

その後、ジュビロに戻った髙原は、2002年にJリーグのMVPと得点王を獲得。絶対的なエースとして君臨する。2003年にはドイツのハンブルガーSVへ完全移籍。1年目で連続無失点記録を更新中だったFCバイエルン・ミュンヘンのオリバー・カーンからゴールを奪うなど、圧倒的な活躍を見せる。しかし、現地で呼ばれていた“スシボンバー”というあだ名については「あんまり、俺は好きじゃなかったんですけど」と苦笑し、「でも、そういうことですよね。当時のドイツの人からしたら、日本人のイメージって、それしかないんですよ。侍とか忍者とか、もう好きにしてくれって感じでしたけど」と続けた。

2006年にはアイントラハト・フランクフルトに移籍。その後もゴールを奪い続け、同クラブでは、ブンデスリーガで日本人初となるハットトリックを記録する。後続の日本人選手に対し、ドイツへの道を切り拓いた髙原は「一つのきっかけだったと思いますけどね」と認めつつ、代理人のトーマス・クロートの力も大きいと指摘。「彼が日本の選手に多くのチャンスを与えてくれた」と感謝を伝えていた。

日本に戻った髙原は様々なクラブを渡り歩き、2015年には自らが創設した沖縄SVでプレー。チームの代表と監督、そして選手の三刀流としてチームをJFLに導き、去年12月に現役を退いた。昨年まで現役だった立場から、髙原は今のJリーグのレベルを分析。「全体のスキルというか、技術はみんな上手ですし、試合の強度も上がった。海外の選手が普通にさくっと来て、簡単に活躍できるみたいなリーグじゃもうなくなったなって思います」と評した。

また、各年代で選出された日本代表としてのキャリアについても触れていく。1999年のワールドユース選手権で3得点を挙げ、準優勝に貢献した髙原は、2000年にA代表入りを果たす。日韓W杯ではエースストライカーとして期待されたが、直前にエコノミークラス症候群を発症し、メンバーから外れてしまう。次のドイツ大会でも直前の強化試合でドイツ相手に2得点を挙げる活躍を見せたものの、本大会のグループリーグでは無得点。その悔しさを晴らすように、アジアカップでは4得点を挙げ、日本人初の得点王に輝いた。髙原はW杯という大舞台での戦いについて、「十分に戦えるだけの選手がいたと思うので、そういった意味では4年に1度にピークを持っていくことの難しさがあると思いましたね」と振り返る。

さらに、髙原は現在の日本代表についても言及する。今年のアジアカップではベスト8で敗退。絶対的なストライカーが不在と言われ続けている日本代表の現状について、髙原は「考えてもしょうがなくないですか?同じ問題を抱えている国って普通にあるんです。要はいる選手でどういうことができるのか。それってもう監督が決めることだし、監督に任せるんだったら、それをしっかりとサポートしてあげる体制っていうのは大事だと思う」と主張。沖縄SVでは選手だけでなく、監督を務めたこともあり、チームを指揮する立場として、「自分はこういうシステムだったりとか、こういう風にやれたらいいなっていうのがありながらも、じゃあそれって今、自分のチームにいる選手たちでやれるのかとか、合ってんのかとか、やっぱりそういったところは考えないとなっていうのは感じましたね」と語った。

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