<昔の基準は捨てて>幼稚園と保育園の違いはどこにある?子どもの成長に影響は出るもの?

4月17日(水) 13:25

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働くママが子どもを通わせるのは、保育園。専業主婦のママが子どもを通わせるのは、幼稚園。以前であれば両親が日中、子どもの面倒を見られるかどうかで、登園先はおのずと決まっていました。しかし、現代は状況がやや違います。双方を一体化したこども園、一時預かりのある幼稚園など選択肢が多様化しています。
幼稚園と保育園、子どもの教育に差はつくのか?

『来年度から入園予定のわが子。保育園か幼稚園かを検討中です。幼稚園は月2〜3回、親が参加するイベントがあるそう。保育園の親の出番は、せいぜい年1回の運動会程度みたい。そんなにも違うのかと、びっくり』
ママスタコミュニティにあったコメントです。投稿者さんはお子さんが入園するタイミングで、仕事に復帰予定なのだとか。同僚たちはみんな保育園を利用しているそうです。
『子どもの教育にはどちらでも大差ないと聞くけど、絶対そんなことはないよね。親の目があるだけで虐待抑止になるし、親が園によく顔を出すほうが子どもは精神的に成長する』
希望するほうに通えると仮定して、保育園と幼稚園のどちらがいいのかというテーマは、ママスタコミュニティにもよくあがる話題です。どちらに通わせたかで子どもの成長に影響が出ることは、実際にあるのでしょうか。
出身園の影響はいつまで残るのか。ママたちの実感は
「小学校高学年になれば、どちらでも大差はない」「成長すれば、どちらでも影響がなかったとわかる」。これが、コメントをくれた先輩ママたちの実感です。
卒園したての入学当初なら、多少の違いはありそうです。よく見聞きするのは「幼稚園出身の子はおっとりしているけれど、保育園出身の子はたくましい」という話。保育園の子は園に長時間いる分お友達との関わりが密になるので、人間関係に揉まれてタフになるのかもしれません。幼稚園の子は家庭にいる時間が長いので、家庭からの影響が強く出そうです。しかし、これはあくまでも可能性の話。みんながそうであるとは、もちろん限りません。
『こちらの地域では断然、幼稚園出身が優秀な子の割合が多いよ』
こんなコメントもありました。
幼稚園を管轄するのは文部科学省。幼稚園は「小学校以降の生活や学習の基盤を培う学校教育のはじまり」という役割も担っています。一方の保育所(園)は厚生労働省の管轄です。保育所を「日々保護者の委託を受けて、保育に欠けるその乳児又は幼児を保育することを目的とする施設」と定義しています。
「教育の場」と位置づけられている幼稚園と、「保育の場」と定義されている保育園。”優秀”かどうかは別として、「幼稚園出身の子のほうが勉強ができる」と考える人がいるのは、そのためかもしれません。
しかし、近年では教育的な活動に熱心な保育園も少なくないようです。コメント欄にもそうした園を紹介する声が散見しました。さらに2018年の「幼稚園教育要領」「保育所保育指針」改正により、保育園も「幼児教育の一翼を担う施設」として積極的な位置づけをされています。
『入学時にはお勉強系や体操系など特色のある幼稚園から来た子は、ある一点においてずば抜けていることはある。でも半年もすれば、どちらの出身かなんて関係なくなるよ』
小学校教員をされている方からのコメントもありました。子どもは順応性の塊です。いわゆる”のびのび”園から来た子も、規律に厳しい園出身の子も、0歳児からずっと保育園で過ごしてきた子も。それぞれがそれぞれに少しずつ影響され、みんなあっという間になじんでいくようですね。
参考:文部科学省|子どもを取り巻く環境の変化を踏まえた今後の幼児教育の在り方について(中間報告)(案)|第2節幼児教育の意義及び役割
参考:厚生労働省|平成21年地域児童福祉事業等調査結果の概況:用語の定義
参考:こども家庭庁|保育指針解説(分割版) 保育所保育指針解説[1](第1章)
園の個性はさまざま。「幼稚園(保育園)だから」ではくくれない
投稿者さんは行事数を気にしていますが、「保育園にもお遊戯発表会、給食試食会、夏祭りなど多くの行事がある」と、ママたちが教えてくれました。仕事の半休などを使い参加するママやパパも多いようです。顔出しの頻度についても例えばバス通園の幼稚園に比べれば、朝夕の送り迎えで毎回親が顔出しする保育園のほうが、ある意味「頻度が高い」かもしれません。
『幼稚園より勉強や食育に積極的に取り組んでいて、人気の保育園があるよ』
筆者の場合は、わが子を私立園と公立園に通わせた経験があります。若い先生たちが多い私立園には当初「任せて大丈夫?」と不安もありましたが、ときにこちらが恐縮するほど丁寧に見てくれました。公立園はベテランの先生が中心で、園児数が多い分大まかな印象もありました。雰囲気はまるで違いましたが、それぞれのよさがありました。公立か私立かでも、それぞれに異なる個性があります。コメントにあったような強い特色を出している園であれば、なおさらでしょう。
先入観を捨て、その園なりの個性で判断しよう

投稿者さんの地域では選択できる保育園が公立はひとつしかなく、「親が参加できるのは運動会だけ」というのは、噂で知った情報なのだとか。一方の幼稚園には地域の親子が通園できる制度を使い、ひんぱんに訪れているとのこと。そのたび感じているあたたかな雰囲気が気に入り、たとえ仕事の有休が減ったとしても「子どもの成長のためには、圧倒的に幼稚園がいい」と思ったといいます。
『保育園の行事が本当に年に一度だけなのか、しっかり調べたほうがいい。保育園も同じように訪れてみれば、そのよさを発見できるかもしれない』
保育園についてもう少し調べてみては?とのアドバイスもあがりましたが、投稿者さんの心のなかではすでに「絶対に幼稚園」と決まっているようです。「幼稚園だから」という以前に、「気に入ったから」選んだのが、たまたま幼稚園だったのでしょう。ママが納得して通わせられる園のほうが、子どもの心も安定するのではないでしょうか。

行事の数や先生方の雰囲気、子どもとの関わり方などは、その園ごとに大きく異なります。幼稚園・保育園の2択ではありません。大事なのは、親と子がその時期をいかに気分よく過ごせるか。見学に行って先生方と話をしたり、先輩ママやご近所さんから情報収集をしたり。先入観ではなく、実際に感じた印象を一番の判断基準にしてはいかがでしょうか。

文・鈴木麻子編集・みやびイラスト・Ponko

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