コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョンマンガ部」。今回は、作者のなおたろーさんが実際に経験した、壮絶なお腹の痛みを描いた漫画『お腹痛くなって冷や汗でビショビショになり、そのまま目の前真っ暗になっちゃうあの現象』をピックアップ。漫画家のなおたろーさんが、2024月3月25日に本作をX(旧Twitter)に投稿したところ、6000件を超える「いいね」や反響が多数寄せられた。本記事ではなおたろーさんにインタビューを行い、創作の裏側やこだわりについて語ってもらった。
【漫画】突然やってくる激烈な痛みの症状に名前があった…「ちょっと心当たりある」「名前がついてスッキリした!」の声
■ありえないくらいツラい…謎の現象の正体が明かされる
昔から強烈な腹痛と冷や汗が止まらず、手足が震えてそのまま倒れて意識を失ってしまう…という現象に悩まされていたなおたろーさん。たとえば夏休みのある日、「なんかお腹痛い。トイレ」と長男・そらじろーさんに言い残して、なおたろーさんはトイレに駆け込んだ。
しばらくして「そらじろぉぉー!」と叫ぶ声に慌ててそらじろーさんが駆けつけると、そこには青ざめた顔でお尻も丸出しにしたままのなおたろーさんの姿が。なおたろーさんは「水(ミドゥ)!ケータイ!ばーちゃん!電話!」と叫んで助けを求めた。視界はボヤボヤ、意識は曖昧。手足は痺れ、ありえない程のお腹の痛みがなおたろーさんを襲う。全身がビシャビシャになるほどの冷や汗をかいて、体はどんどん冷たくなっていく感覚に襲われた。
絶体絶命の状況とも思える状態だが、実はなおたろーさんにとっては“昔からよくあること”。対処の方法もパターン化しているくらいのことだったのだが、SNSで症状を投稿したのがきっかけである“病名”が浮かんできて…。
物語を最後まで読んだ人からは、「名前があったんですね」「俺もこれだった」「ちょっと心当たりある」「名前がついてスッキリした!」「同じ症状の人いた…」と共感の声が上がっていた。
■意見が分かれる「私も尻丸出しだった」派と「意地でも尻はしまった」派
――『お腹痛くなって冷や汗でビショビショになり、そのまま目の前真っ暗になっちゃうあの現象』を創作したきっかけや理由があればお教えください。
長年不思議に思っていた「あの現象」に名前があったことがとても衝撃だったので、共感してくれる方、または私のように知らなかった方はたくさんいるのではないかと思い、漫画にして発信をしました。実際に「知らなかった!」「私もこれだ!」とたくさんリアクションをいただけたので、描いてよかったと思っています。
――本作では、お腹の痛みに苦しむ姿がとてもリアルで非常に印象的でした。本作を描いたうえで「こだわった点」あるいは「ここに注目してほしい!」というポイントがあればお教えください。
お腹が痛すぎて気絶しそうな時はぼやぼやとした意識の中「このまま死んでしまうのでは」と思っていたので、不安な様子を表現できたらと思っていました。お尻丸出しの絵を描くかどうかは迷いましたが、描いたことで「私も尻丸出しだった」派と「意地でも尻はしまった」派に意見が分かれて面白かったです。
――特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。
長男の「寝てる人に何か飲ませたら気管に入ってしまうかもしれんやん…」というセリフですね。
ポンコツな私に対して、しっかり者の長男なことを表現できてよかったです。しかしこれ以上子どもたちに心配かけないようにしっかりしないとなとも思いました…。
――普段作品のストーリーはどのようなところから着想を得ているのでしょうか。
日常生活の中で楽しいことやドジすること、考えさせられることはたくさんあるのでネタは尽きないです。学生時代に毎日日記帳を書いていた感覚とあまり変わりません。
――作画の際にこだわっていることや、特に意識していることはありますか。
簡単なデフォルメイラストで漫画を描いているので、強弱をつけることは意識しています。終始単調なイラストで上手にストーリーを進めていけるすごい方もいらっしゃいますが、私にはそれができないので…。できないからこそ強弱をしっかりつけて、「この先どうなるんだろう」と読み進めてもらえるように構成を作っています。
――今後の展望や目標をお教えください。
できるだけ長くこの仕事をするのが目標です。それがいちばん難しいことだとも思っています。また、学校の図書館や病院の待合室に置かれるような長く読まれる書籍に携わりたい気持ちもあるので、目標に向かって突っ走りたいです。
――作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします!
頑張るみなさんの息抜きになれるような漫画を描き続けていきたいと思っておりますので、応援していただけるとジャンプして喜びます!
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