『名探偵コナン 100万ドルの五稜星』がぶっちぎりで初登場No. 1!怪盗キッドが“1億ドルの男”へまっしぐら

シリーズ最高興収の前作超えのスタート!『名探偵コナン 100万ドルの五稜星』がついに公開/[c]2024 青山剛昌/名探偵コナン製作委員会

『名探偵コナン 100万ドルの五稜星』がぶっちぎりで初登場No. 1!怪盗キッドが“1億ドルの男”へまっしぐら

4月16日(火) 13:30

4月12日から4月14日までの全国映画動員ランキングが発表。ついに公開を迎えた劇場版「名探偵コナン」シリーズの第27作『名探偵コナン 100万ドルの五稜星』(公開中)が、期待通りぶっちぎりのオープニング成績を叩きだして初登場1位を獲得。まずはその記録づくめの観客動員数&興行収入をチェックしていこう。
【写真を見る】5年前に逃した“100億円の男”の称号を今年こそ!初日3日間の成績は記録ずくめ

■『名探偵コナン 100万ドルの五稜星』がシリーズ最高のオープニング成績を樹立!

全国515館(IMAX50館、MX4D13館、4DX64館、Dolby Cinema8館)というシリーズ史上最大の規模で公開された『名探偵コナン 100万ドルの五稜星』。その初日から3日間の動員は227万4333人、興収は33億5249万4500円。昨年の前作『名探偵コナン 黒鉄の魚影』(23)対比106.5%というシリーズ最高のスタートダッシュであり、また『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』(20)に次いで日本歴代2位の破格のオープニング成績でもある。

公開前の事前試写会が一切行われずに迎えた公開初日には、全国10都道府県の23劇場で午前0時から“世界最速上映”が行われ大盛況。初日の12日は平日だったにもかかわらず1日だけで興収9億6000万円を突破。13日と14日の土日はそれを大きく上回り、それぞれ1日だけで10億円を超える興収を叩きだすなど、毎年恒例のことではあるが映画館は「名探偵コナン」一色に。

もはや“国民的アニメシリーズ”を通り越してゴールデンウィーク前の風物詩ともなりつつある「名探偵コナン」シリーズ。第16作の『名探偵コナン 11人目のストライカー』(12)から第23作『名探偵コナン 紺青の拳』(19)まで8作連続で右肩上がりの興行を継続し、第17作『名探偵コナン 絶海の探偵』(13)以降は毎年シリーズの興収新記録を更新。コロナ禍で1年の延期となった『名探偵コナン 緋色の弾丸』(21)で一度流れがストップしたものの、翌年の『名探偵コナン ハロウィンの花嫁』(22)で再びシリーズ最高の興収を叩きだした。

そして昨年、『黒鉄の魚影』でシリーズの悲願であった興収100億円を、公開からわずか24日間で突破する快挙を達成。最終的に興収138億8000万円、動員978万人という非の打ち所がない数字を叩きだすことに成功。となれば今年は、2作連続で興収100億円を突破すること、前作を上回るシリーズ最高の興収を記録すること、そしてシリーズ初の観客動員数1000万人を達成することが目標となるだろう。まだ公開されたばかりではあるが、その3つとも実現の可能性は非常に高い。

ちなみに怪盗キッド(声:山口勝平)が劇場版に登場するのは『紺青の拳』以来。同作は最終興収93億7000万円で、キッドはあと一歩のところで“100億の男”に届かなかった。しかし同作のオープニング初日3日間成績と比較すると、今作は動員が156%で興収はなんと178%。あわよくばキッドは、“100億の男”ではなく“1億ドル(現在のレートでは153億円)の男”になれるかもしれない。最大の勝負所となるゴールデンウィークに向けて、『100万ドルの五稜星』の推移を楽しみに見守っていきたい。

■『オッペンハイマー』がノーラン作品7作連続の興収10億円突破!
さてランキングに戻ると、今週は『名探偵コナン 100万ドルの五稜星』以外に新作タイトルがなく、顔ぶれ自体は前週の1位から9位までの作品が並んでいる。それでも順位の変動が目立つ結果となったようだ。

前週まで4週連続で1位を守り続けていた『変な家』(公開中)は、5週目にしてついに首位から陥落。それでも週末3日間で動員16万7000人、興収2億2200万円と、どちらも前週比60%弱の成績を維持。メインの客層である中高生が新学期に入ったことや、『名探偵コナン』という強敵が公開されたことを考えれば大健闘の成績といえるだろう。累計成績では動員308万人、興収38億円に到達。興収40億円超えはほぼ確実だろう。

クリストファー・ノーラン監督の『オッペンハイマー』(公開中)は、『名探偵コナン』の公開によって主戦場であるIMAXでの上映回数が大きく減少したものの、前週よりワンランクアップの3位にランクイン。累計成績では動員69万人、興収11億円を突破し、2024年公開の洋画作品で初の興収10億超え。また、ノーラン監督作品は『ダークナイト』(09)以降7作連続で日本国内での興収10億円以上を達成した。

公開9週目でついにトップ3圏外となった『劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦』(公開中)だが、累計成績では動員664万人、興収95億円を突破。日本歴代興収ランキングでは競っていた『君たちはどう生きるか』(公開中)を突き放して52位まで浮上。次週末には入場者プレゼント第5弾の配布も控えており、興収100億円到達に王手をかけている。

そして『映画ドラえもん のび太の地球交響楽』(公開中)は5位となり、累計成績は動員321万人、興収38億円を突破。公開12週目を迎えた『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』(公開中)は前週から一気に3ランクアップで6位にランクイン。累計成績は動員262万人、興収44億円を突破している。

以下は、1~10位までのランキング(4月12日〜4月14日)
1位『名探偵コナン 100万ドルの五稜星』
2位『変な家』
3位『オッペンハイマー』
4位『劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦』
5位『映画ドラえもん のび太の地球交響楽』
6位『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』
7位『四月になれば彼女は』
8位『ゴジラ-1.0』
9位『ゴーストバスターズ/フローズン・サマー』
10位『オーメン:ザ・ファースト』

今週末は、週刊少年マガジン連載の人気マンガを原作にしたテレビアニメ「ブルーロック」の初の劇場版『劇場版ブルーロック -EPISODE 凪-』(4月19日公開)、山崎賢人が安倍晴明の若き日を演じる『陰陽師0』(4月19日公開)、過去に大林宣彦監督が映画化した山田太一の小説をイギリスで再映画化した『異人たち』(4月19日公開)などが控えている。


文/久保田 和馬


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