SNSや暮らしまわりのイベント、また雑誌『レタスクラブ』の連載などで、大活躍の人気整理収納アドバイザー、ひでまるさん。47㎡という狭小スペースの1LDKマンションに2人で暮らしています。限られた空間でもゆったりくつろげて、快適に暮らすための工夫=ものを浮かせて収納する名人で、そのユニークなテクニックがたびたび話題に。そんなひでまるさんが今回教えてくれたのは、キッチンの「浮き棚」収納です。
【写真で見る】狭い空間でも圧迫感がない!家具を置かない収納方法
■家具を床置きしなくても、収納力は確保できる!
ひでまるさんが暮らすマンションは、スタイリッシュなリノベ済み物件。コンクリートが剥き出しになっているつくりのため、金具を利用すれば天井からものがつるせることが分かり、このアイデアが誕生したそう。
「家の中心にキッチンがあるのですが、ここに背の高い食器棚を置いたら、家全体が狭く感じると思って…。たまたま、クラッシュゲートというメーカーの金網状の棚を見つけたので(現在は廃盤)、棚を浮かせて収納スペースを作ろう!と考えて取り入れたら、これが大正解でした!」
■腰をかがめることなく、よく使うキッチン道具に手が届く!
棚が浮いていることで、下側はS字フックやピンチ付きフックをつるして、よく使うカッティングボードや鍋敷を収納。
「腰をかがめる必要がないので、ぱっと手に取れるし、片づけるのも簡単!
■収納だけではなく、お気に入りのアートも飾って気分を上げて
お気に入りのポストカードなど、目に触れていたいものをさりげなく飾るスポットとしても大活躍!
■“見せる”浮き棚は、2:1の法則で抜け感を作って、オシャレ感アップ
“浮き棚”は収納力を高めて、置き型の家具に比べて圧迫感を回避!いいこと尽くしに感じますが、インテリアに自信がない人にとってはこの丸見えの棚、きれいにキープできるかちょっと心配です。
「おうちのことを学ぶ中で、“2:1の法則”というのを教わったんです。3つ同じ箱を並べるよりも、2つ同じで1つちょっと違うものを並べてみる。こうすることで、窮屈な感じがなくなって、ラフな雰囲気になるんですって。実際に試して、その効果を実感しています。浮き棚の上は2つ木箱で、1つはカゴ。素材感や色味は揃えているので統一感はありつつ、かしこまりすぎていない感じに。どうでしょうか〜?」
ネイビーの大きいミトンは1つずつ、茶色の小さいミトンは1つにまとめて。2:1の法則に沿って定位置を決めると、ぱっとみたときにちょうどいいバランスになるんです。これさえ守っておけば、素敵な見栄えをキープできそうです。
「天井から棚をつり下げることができる我が家はちょっと特殊なケースですが、もし空中に“浮き棚”をつくりたいと思ったら、突っ張り棒を活用してみてはいかがでしょうか。トイレや洗濯機置き場など、壁でかこまれた狭い空間ならば、壁の間に突っ張り棒2本を前後2列に渡すだけで簡易的な“浮き棚”が完成します。収納に困ったときは、置く棚だけでなく、空中をフル活用できる“浮き棚”をぜひ検討してみてください!」
ひでまる(安藤秀通)
インテリア&整理収納をサポートするルームスタイリストとして、多くの個人宅をすてきに改善して話題に。『レタスクラブ』2024年3月号から連載「ものをとことん浮かせば家はキレイになる!」がスタート。著書に『47m2、2人暮らし 大好きだけが並ぶ部屋作り』(小学館)。
撮影/木村文平取材・文/田中理恵
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