少し前まで売り上げ低迷が叫ばれていた公営競技が復活の兆しをみせている。その代表格が、2015年度の売り上げが11年ぶりに1兆円を突破したボートレース。ネット投票の売り上げが好調なのも大きいが、ボートレースのイメージアップに大きく貢献しているのがその不思議なCM。
2010年から南明奈を起用した“アッキーニャ”シリーズを展開。その路線を引き継ぎ、2014年には渡辺直美、2015年から現在までは海外でも活躍するすみれを起用。“ボートレースのCM=人気女性タレントがダンスしたり、戦ったりしている”というイメージを定着させた。
そこで、BOAT RACE振興会広報部の佐々木智宣さんに、そんなボートレースのCMについて、話を伺った。
「2010年に法改正により、業界のシステムがいろいろ変わったんです。そういう事情もあり、イメージをアップさせるためには今までの“競艇”ではダメだということで、海外でも認められる団体になろうと“BOAT RACE(ボートレース)”表記に改めました。そして名称を改めると同時に、さまざまな新しい施策を推進する中でCMの路線も変えようという話になったんです」
競艇時代には、役所広司や和田アキ子といったベテラン俳優やタレントを起用。しかし、CM好感度は他公営競技を大幅に下回っていた。
「第三者機関の報告によると、和田アキ子さんの時は高齢者からの好感度は得られていたけど、若年層にはまったく届いていないことが判明したんです。それだと次世代のファンの獲得、育成ができない。そこで、これまでのCMキャラクターとはイメージをガラリと変えて、若い層から人気の高い南明奈さんを起用することにしたんです」
しかし、新しいCMも最初からハマった訳ではなかった。
「南さんを起用した第一弾CMが千原ジュニアさんと新聞社の記者とカメラマンの役で、レースの魅力を伝えるという内容だったんです。でも人気の2人を起用したのに、新聞記
者という設定が一般の方に馴染みが薄かったようで、好感度があまり得られなかった。そこで設定をガラリと変えて、南さんの明るく元気なキャラクターを前面に押し出したアッキーニャシリーズをスタートさせました。まずはボートレースそのものより、南さんでボートレースのCMを認知してもらおうと考えました」
その路線変更はバッチリとハマり、好感度調査でもランクが一気に上がったという。
「アッキーニャシリーズ以降の好感度を第三者機関に調査してもらったところ、若い層からの好感度がかなり上がったんです。南さんは当時、ファッションリーダー的存在でもあったから、これまで反響がなかった10代からの反応も大きかった。しかも、これまでのファン層である高齢者からの好感度も同じように高いこともわかった。
これまではCM8000~9000銘柄のうち、悪い時で3000位台、通常でも1000~2000位台だったんですよ。でも、南さん起用後は400位ぐらいまでアップしましたね。また、アッキーニャ路線になってからはレース場からも若いファンが増えたという声が届くようになり、インターネット調査でも認知度と好感度がアップしたという結果が出た。それで、明るく楽しい路線でイメージCMを作ることになったんです」
――ボートレースのCMキャラクター・すみれもイベント出演する『ボートレースオールスター』が5月24~29日までボートレース尼崎で開催。すみれは29日13時10分頃から、大屋根下ステージに登場する。そのほか、琴奨菊関&勢関トークショーやLINDBERGのボーカル渡瀬マキスペシャルライブ、MINMIオン・ステージなどイベント盛りだくさん。
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