宮崎駿監督の5年ぶりの新作劇場映画、スタジオジブリ製作の「風立ちぬ」が公開から23日間で累計動員450万人、興収55億円をそれぞれ突破し、大ヒット上映中を記録しているところだが、その「風立ちぬ」内で頻出するタバコの描写に対し、NPO法人・日本禁煙学会が、8月12日付で制作担当者へ要望書を公開し、議論をよんでいる。
同学会は「教室での喫煙場面、職場で上司を含め職員の多くが喫煙している場面、高級リゾートホテルのレストラン内での喫煙場面など、数え上げれば枚挙にいとまがありません」と具体的にシーンを列挙し、主人公が病室で結核患者の妻の横で喫煙するシーンや、学生が“もらいタバコ”をするシーンを特に問題視しながら「さまざまな場面での喫煙シーンがこども達に与える影響は無視できません」などと苦言を呈す。
これに対して脳科学者の茂木健一郎氏(50)は、
「って言うか、宮崎駿さんや、スタジオジブリのみなさんが精魂込めてつくった映画に対して、『煙草吸いすぎ』という陳腐なイチャモンしかつけられない禁煙学会のやつらって、人間としてタコだよね。ほんと、腹立つわ」
と怒りをあらわに。
茂木氏の言葉にも賛否両論が寄せられているが、氏は
「結論。禁煙を推進したい人は、自身で広報活動、Public Relationsに精を出せばよい。誰もそれを止めない。しかし、他人が作った映画の表現、違う時代の場面の描写にまで口を出す権利があると思うのは、勘違い。禁煙ファシズムだと言われても仕方がない。この件については以上」
と言い切り、Twitter上でこれ以上の議論はしない構えをみせた。
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