約2年半の妊活・不妊治療を経て、待望の第1子を妊娠したkikiさん。しかし、当時はコロナ禍。出産予定日を過ぎ、ついに本格的な陣痛が起こるも、kikiさんはまさかの発熱。かかりつけの産院に陣痛と発熱の旨を伝えると即入院となり……? 夫のてんさんと共に産院に向かうと、kikiさんを迎えた助産師さんは感染症対策のために防護服を着用。さらには事前に希望していた個室ではなく、隔離された分娩室に案内されます。徹底された感染症対策にショックを受けるも、さらなる衝撃が…!?※訂正:(誤)予定日超日→(正)予定日超過ついに破水が起こるも、助産師さんから見せられたのは緑色に染まったタオル……。おなかの赤ちゃんが苦しんでいる可能性を伝えられ、ショックを受けたkikiさんは「早く出してあげないと……!」と焦りに駆られるのでした。kikiさんがショックを受けた緑色の羊水。正常な羊水は透明から少し白濁した色をしていますが、緑色の原因は助産師さんの説明どおり、赤ちゃんの「胎便」、つまりはうんちです。胎便は黒緑色から黒色でやや粘り気があり、胃や腸からの分泌物や皮膚、たんぱく質、脂質、血液などが含まれています。おなかの中の赤ちゃんは、基本的にはうんちをすることはありません。通常、初めての排便は出生後。新生児の約90%が生後24時間以内に初めてのうんちを出し、生後48時間以内には99%の赤ちゃんがうんちをします。ただし、何らかの理由によっておなかの中の赤ちゃんがストレスを受けると腸の動きが活発になり、肛門の筋肉がゆるみ、羊水の中に胎便を排出してしまうことがあるのです。おなかの中の赤ちゃんが自身の胎便を吸い込んでしまった場合に懸念されるのが、「胎便吸引症候群」です。これは、赤ちゃんが生まれるときに胎便を気道や肺に吸い込むことで、呼吸困難になってしまう状態のことを指します。羊水の中で胎便をしてしまうケースは全出生の約10〜15%で見られ、胎便吸引症候群となるのは羊水が混濁しているケースうち5%程度とされています。つまり、おなかの中で胎便をした赤ちゃんすべてに起こるものではありません。kikiさんの場合と異なり、医療従事者の付き添いなしに緑色の羊水を目の当たりにするケースもあるかもしれません。過度に慌てることなく対応するには、こうした症状が起こりうることを頭の片隅に入れておくことも大切。自宅での破水も想定し、少しでも知識を持っておくことが、産院への速やかな連絡につながるのではないでしょうか。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。次の話を読む →監修:関根直子(助産師) 監修者:助産師 関根直子 筑波大学卒業後、助産師・看護師・保健師免許取得。総合病院、不妊専門病院にて妊娠〜分娩、産後、新生児看護まで産婦人科領域に広く携わる。チャイルドボディセラピスト(ベビーマッサージ)資格あり。現在は産科医院、母子専門訪問看護ステーションにて、入院中だけでなく産後ケアや育児支援に従事。ベビーカレンダーでは、妊娠中や子育て期に寄り添い、分かりやすくためになる記事作りを心がけている。自身も姉妹の母として子育てに奮闘中。 著者:マンガ家・イラストレーター kiki 【関連記事】「知らなかった…」不妊治療専門クリニックに初めて来た夫婦が驚いた光景とは…<原因不明不妊>「吐いてしまった…」待望の妊娠に歓喜したのもつかの間→食べづわりの毎日に妻は夫をにらみつけ…!?「結婚しているのよね?」面接官が口にした言葉にモヤモヤが止まらず…!?<不妊治療ハラスメント>