大学進学で家を出る息子。別れ際に手渡した1通の手紙が親子の氷を溶かすまで【体験談】

大学進学で家を出る息子。別れ際に手渡した1通の手紙が親子の氷を溶かすまで【体験談】

3月7日(土) 7:55

中学時代から大学進学までの息子との関係は、振り返ると胸が締めつけられるような時間でした。反抗期という言葉だけでは片づけられない、親子の距離と不安に揺れた日々だったのです。母として、そして中学1年のときに夫と死別して以降は父親代わりとして、私は必死に息子と向き合ってきました。 忘れ物を追いかけても、振り向いてもらえなかった朝 ある朝、出かけた息子の忘れ物に気づき、車で慌ててあとを追いました。ちょうどバスから降りてくる息子を見つけ、名前を呼びましたが、こちらを見ることもなく無視されました。それでも追いかけ、ようやく忘れ物を手渡したものの、言葉を交わすことはありませんでした。 また別の日には、近所のコンビニで一緒に買い物をしていたはずが、いつの間にか私から離れ、まるで他人のような態度で振る舞われたこともあります。隣にいるのに、心の距離だけが遠く感じられました。 見学先で突然消えた息子と、探し回った時間 特に忘れられないのは、滑り止めとして受験を考えていた高校の見学に、バスで出かけた日のことです。バスを降り、校舎に入ったあたりで、ふと気付くと息子の姿が見えなくなっていました。 見学どころではなく、敷地内や周辺を必死に探し回りました。当時はスマホもなく連絡が取れないため、公衆電話を探しては家にいる娘に電話をかけ、「連絡はないか」と何度も確認しました。近くの道路を行き来しながら、不安と焦りで胸がいっぱいだったことを覚えています。 しばらくしてようやく息子と連絡が取れ、その日は帰ることができましたが、同じような出来事が何度も続きました。 別れ際に渡した1通の手紙 そんな日々を経て、息子が大学に進学し、アパートで1人暮らしを始めることになりました。引っ越しの別れ際、私は1通の手紙を息子に渡しました。 そこには、これまで一生懸命に生きてきたこと、母として、父として、息子を育ててきた思いを、そのまま書きつづりました。その瞬間、私は親としてではなく、ひとりの人間として息子と向き合っていたのだと思います。 それから少しずつ、息子の態度は穏やかになっていきました。以前のような険しさは影を潜め、私に寄り添い、協力的な姿を見せてくれるようになったのです。 まとめ 長く苦しかった時間は、決して無駄ではなかった。そう思えるようになったのは、あの手紙を渡してから、しばらくたったころのことでした。 ※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。 著者:今川りか/70代女性・無職 ※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年1月) ※一部、AI生成画像を使用しています シニアカレンダー編集部では、自宅介護や老々介護、みとりなど介護に関わる人やシニア世代のお悩みを解決する記事を配信中。介護者やシニア世代の毎日がハッピーになりますように! シニアカレンダー編集部 「人生100年時代」を、自分らしく元気に過ごしたいと願うシニア世代に有益な情報を提供していきます! 【関連記事】 「後悔のないように」家族の心配、やさしさが乳がん闘病中の母を苦しめる結果に<お母さんの乳がん> 「お風呂、キャンセルしたい」ダラダラする娘に小言を言うも、まさか自分も界隈!?<五十路日和> 「知らぬ間に…!」嘔吐が怖くて鼻からの胃カメラ検査をしてみたら<ババアは健康になりたい>

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