美和さんの夫・直樹さんは、非常に教育熱心なパパです。「偏差値が何より大事だ」という強い信念を持っており、遊びの時間よりも習い事を優先し、友人との交流さえも勉強の妨げになると考えていました。しかし、そんな勉強漬けの日々に、悠斗くんの心は少しずつ疲れ切ってしまいます。変わり果てた息子の姿を見かねた美和さんは、意を決してパパと話し合うことにしました。その結果「努力を続けて結果が出れば、勉強が楽しくなるはずだ」というパパの考えを尊重し、『まずは1カ月、全力で頑張らせてみる』という約束を交わしたのです。 約束の1カ月間、パパはテストの点数に応じてご褒美を出す『ご褒美テスト』を導入。80点で動物園に行くと約束しました。しかし1カ月間勉強を頑張ったものの、悠斗くんのテストの点数は目標としていた80点に及ばず……。動物園に行きたい悠斗くんは「もう少し頑張りたい」と言い、勉強を続けることにしました。その後、点数はなかなか伸びません。悩む美和さんに対し、パパは応用問題を解くコツを伝授。それを美和さんが丁寧に教えることで、悠斗くんはまた少し点数を上げました。さらに美和さんはスケジュール管理を徹底し、効率の良い勉強法を研究していくのですが——。勉強か遊びか、ママが選んだのは…?スケジュール管理のおかげか、ご褒美テストで70点を取り、しゃべる地球儀をゲットした悠斗くん。この調子なら80点の動物園も目の前、と思った美和さんでしたが……そこから点数が伸びません。そんなある日。友だちから誘われた悠斗くんは公園に行きたいと主張しました。これまで美和さんは、遊ぶ時間も必要だと考えていましたが、目標まで後少しという今、復習を優先。その結果、友だちとの約束に間に合わなかったのでした。♢♢♢♢♢♢目標まで「あと少し」。その焦りが、美和さんの視野を狭めてしまったのかもしれません。親としては「今が頑張りどき」と思っても、子どもにとって友達との約束は、何よりも大切な「今」そのもの。勉強と遊び、そして子ども自身の社会生活——。そのバランスを保つのがいかに難しいか、考えさせられますね。次の話を読む → 著者:マンガ家・イラストレーター はたけ 【関連記事】「すべり台の上から…」勉強漬けの日々が4歳の息子にもたらした異変とは? <偏差値夫との赤点生活>「そこまでする必要ある?」教育熱心なパパの主張→4歳に課したノルマとは?<偏差値夫との赤点生活>「頼みがある…」息子にたりないのは応用力…ママにしかできないサポートとは<偏差値夫との赤点生活>