「右肩がピリピリ痛い」発疹を放置した40代。激痛で眠れず受診、医師から告げられた予想外の病名

「右肩がピリピリ痛い」発疹を放置した40代。激痛で眠れず受診、医師から告げられた予想外の病名

12月13日(土) 8:40

40代の後半に差し掛かったころの話です。長年、京都府の郊外にある住宅街にひとりで住んでいたのですが、ご近所トラブルから精神的に不安定になり、兵庫県の某田舎へと引っ越すことにしました。もともと自宅でネット関連の仕事をしていたため、通勤の必要はなく、地方で暮らすことにまったく抵抗はありませんでした。しかし、そこで思わぬ病気にかかってしまったのです。 急に肩に痛みが出て、翌朝赤い発疹が! 引っ越し先は、バスも通っていないような山間の過疎の町。しかし、私はご近所付き合いの煩わしさから解放されたのがうれしくて、毎日のびのびと暮らしながらリモートワークに励んでいました。 その年の冬は全国的に例年よりも寒さが厳しく、兵庫の山地では気温がマイナス10度近くまで下がることが度々ありました。水道管が二度も破裂するなど、これまで経験したこともないような寒さに私はビックリ。毎日エアコンとこたつをつけっぱなしにして、それでも寒さに震えながら過ごしていました。 たまに出会うご近所さんからは「ここは冬の寒さが厳しいから、石油ヒーターかストーブを買ったほうが良いよ」と言われましたが、私は火の用心のため、長年電気の暖房器具しか使っていなかったのです。 突然、右肩に痛み、赤い発疹が広がった ある夜のこと。寝ていると、急に 右肩のあたりにピリピリとした痛み を感じました。朝になって鏡を見ると、 右肩から背中にかけて赤い発疹 が広がっています。痛みと同時にかゆみもあったので、 「虫にでも刺されたのか?」 と思っていると、翌日には発疹が背中の右半分にまで広がっていました。このとき、すぐに受診すればよかったのですが、私は虫刺されの薬を塗っただけで「そのうち治るだろう」と思い、放置していたのです。 やがて赤い発疹はバラの花びらのように大きくなり、なんとも不気味な見た目に変わっていきました。そして右肩から腕、指先へと広がっていき、 夜も寝られないほどズキズキとした痛み を感じるようになったのです。ここで私は初めて、単なる虫刺されではないと気付き、慌てて皮膚科を受診。 「帯状疱疹」と診断 されました。 原因は免疫力の低下 帯状疱疹は、水疱瘡(みずぼうそう)のウイルスが神経細胞に残っていて、加齢や過労、ストレスなどで免疫力が低下したときにウイルスが活発になり、発症するのだそう です。たしかに子どものころ水疱瘡にかかった記憶はありますが、まさかそのときのウイルスが何十年間も体内に潜んでいたなんて……。そして免疫力の低下についても、それまではほとんど意識したことがなかったので、知らない間に体が弱っていたことにショックを受けました。 私はすぐに石油ファンヒーターを買い、一時的に仕事を休んで、暖かい部屋で十分な休養を取るようにしました。帯状疱疹は発症から2カ月ほどでほぼ完治。しかし、かゆみだけはその後数カ月続き、医師からは 「もっと早めに受診していれば、軽症で済んだのに」 と言われました。 考えてみると、ご近所トラブルからの引っ越し、新しい土地での生活と、帯状疱疹を発症するまでの約半年間は精神的にかなり負荷のかかった時期でした。そして、初めて経験する厳しい寒さ。免疫力や体力が低下したという自覚はまったくなかったのですが、気付かないうちに心身に疲労が積み重なっていたのだと思います。ひとり暮らしの気楽さから、食生活や睡眠が不規則になっていたことも、悪かったのかもしれません。 まとめ 帯状疱疹という痛みを伴う病気を経験し、私は「自覚のない疲れ」が最も危険なのだと痛感しました。ご近所トラブルからの解放感で精神的にはラクになったつもりでいましたが、環境の変化や厳しい寒さが、知らず知らずのうちに体に負荷をかけていたのです。 40代後半を迎え、「これくらい大丈夫」という過信が通用しない年代になったことを実感しました。この体験を教訓に、今では栄養バランスや睡眠を意識するだけでなく、小さな不調も見逃さず早めに受診することを徹底しています。自分の体を守れるのは自分だけだという意識が、この一件で芽生えた最大の学びです。 ※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者:小楽さゆみ/40代女性。田舎でひとり暮らしを楽しむ女性ライター。仕事を終えて愛猫相手に晩酌するのが、毎日の楽しみ。 マンガ/しおみなおこ ※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています 監修者:医師 こまがた医院院長 駒形依子 先生 東京女子医科大学医学部卒業。米沢市立病院入職後、再び東京女子医科大学に戻り、専門医を取得。同大学産婦人科に入局し産婦人科医として働きつつ、性科学を学び、また東京女子医科大学東洋医学研究所で東洋医学を学ぶ。2019年1月に地元山形県米沢市にて、こまがた医院を開業。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力~女医が教える「人には聞けない不調」の治し方(KADOKAWA)』。 【関連記事】 「社長に直談判!?」ベテラン社員のモチベを下げた原因に夫が決意したのは<熟年夫婦ライフ> 「なに突っ立ってんの!?」早く夕飯を作らないといけないのに、体が拒否反応<五十路日和> 「人生めちゃくちゃよ!」逆ギレ不倫妻に元カレの彼女が神説教<ドロドロ婚活>

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