■これまでのあらすじ
母に結婚を反対され悩む凜。その裏で弟はFXで失敗し、実家の金品にまで手を出していた。母の頼みで凜が弟を訪ねると、弟は開き直り話をすり替える。そこへ現れた婚約者は、姉を責める弟に対し「100万円を渡す代わりに二度と家族に迷惑をかけない」と合意書を差し出す。皮肉を言う弟に、彼は「大事な人を守るためならサイコパスにだってなる」と穏やかに返す。帰り道、彼は「勝手なことをしてごめん」と謝るが、凜は彼に「あんなことを言わせてしまった」と自分を責めるのだった。
■彼を責めたいわけじゃないのに…!
■こんな情けない母と弟…彼の家族にさせるわけにはいかない
思わず、彼を責めるような言葉を投げかけてしまった凜。けれど、本当はそんなことが言いたいわけではありません。
母や弟のことで、彼にこれ以上迷惑をかけたくなかった。――こんな情けない家族を、彼の家族の一員にさせるわけにはいかない。
その思いが胸を締めつけます。本当は、そばにいたいのに。本当は、彼の隣で笑っていたいのに。
それでも凜は、彼を守るために、自分が離れるという選択をしたのでした。
(福々ちえ)
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