沖縄本島の最北端、自然そのままの美しさが残る“やんばる”エリアに位置する国頭村(くにがみそん)。那覇空港から車で約2時間とやや距離はあるものの、到着すれば、緑豊かな森と希少な動植物たちが迎えてくれます。また国頭村は、ヤンバルクイナやノグチゲラ、ヤンバルテナガコガネといった、世界でも珍しい動植物たちが暮らしていることでも知られています。国頭村は、ゆっくりと時間を忘れて過ごしたい人にぴったりの場所。この記事では、赤ちゃんや小さな子どもと一緒に楽しめる国頭村のスポットや宿泊情報を、国頭村観光協会に教えてもらいました! 国頭村へのアクセス国頭村は沖縄本島の最北端に位置し、那覇空港から車で約2時間。公共交通機関を利用する場合は、那覇空港から路線バスで名護バスターミナルへ向かいます。到着したらバスを乗り換え辺土名バスターミナルへ向かい、そこから国頭村営バスを利用して各目的地へと向かいます。宿泊するホテルによっては、シャトルバスなどでの送迎も利用できるでしょう。レンタカーを利用する場合は、沖縄自動車道を利用して許田ICまで行ったのち、国道58号を北上します。小さな子どもと一緒に出かける場合は、空港からレンタカーを利用する方法が負担が少なく、移動しやすいでしょう。また、国頭村は他の地域に比べるとスーパーやコンビニエンスストアが多くありません。必要なものは用意してから向かうと安心です。やや不便さを感じるかもしれませんが、夜には満点の星空が広がり、どこからともなく動物の鳴き声が聞こえてきます。提供:国頭村役場また、朝になると天然のアラームとも言える鳥の鳴き声で目が覚めることもしばしば。珍しい植物も多く、自然を満喫するにはぴったりの場所です。この記事では、小さな子どもと一緒に国頭村を訪れる際におさえておきたいスポットや宿泊先を、国頭村観光協会からの情報を交えてご紹介します。子どもと一緒に国頭村を満喫できるスポットは?安田くいなふれあい公園提供:ヤンバルクイナ生態展示施設飼育されているヤンバルクイナを間近で観察できる公園です。野生のヤンバルクイナはなかなか見られないので、間近で観察するには、安田くいなふれあい公園内の「ヤンバルクイナ生態展示学習施設 クイナの森」へ。「ヤンバルクイナ」は世界中で沖縄にしかいない鳥です。ここで飼育されているヤンバルクイナは水浴びをしたり近づいてきたりと、好奇心旺盛なのだそうです。ヤンバルクイナ生態展示学習施設 クイナの森(安田くいなふれあい公園内)住所:沖縄県国頭郡国頭村安田1477-35駐車場:あり(無料)営業時間9:00〜17:00(最終受付16:30)休館日:水曜日入場料:高校生以上 700円、小・中学生 300円▶︎公式サイトへんとな児童公園提供:国頭村役場2024年10月にオープンした公園です。前後に揺れるヤンバルクイナ型の遊具「ノリノリクイナ」をはじめ、やんばるの森をイメージした滑り台やトンネル、クライミング遊具などが一体となった複合型遊具、ターザンロープなど、全8種類の遊具がある公園です。3歳から12歳までのお子さまが楽しく遊べる設計になっていますちょっと時間が空いたときに気軽に立ち寄れる公園としても、知っておきたいスポット。ヤンバルクイナが暮らす国頭郡ならではの遊具も楽しみのひとつです。へんとな児童公園住所:沖縄県国頭村辺土名182番地4やんばる森のおもちゃ美術館提供:やんばる森のおもちゃ美術館沖縄の木のおもちゃでたっぷり遊べる体験型のミュージアムです。赤ちゃん向けのおもちゃだけでなく、小学生も夢中になれる遊びがいっぱい!館内には、専門家が選んだ「グッド・トイ」と呼ばれる良質なおもちゃがそろい、遊びながら創造力や発想力を育むことができます。特に人気なのは、「ヤンバルクイナの木のタマゴプール」。たくさんの木のタマゴに埋もれて転がったり、すくったり、ダイナミックに遊ぶことができます。さらに、一緒に楽しめるボードゲームやパズルも充実しており、老若男女問わずじっくり遊べるのも魅力のひとつです。海やプールなど、外でのアクティビティが人気の沖縄ですが、雨の日や暑い日に出かけられる室内のスポットもおさえておくと、お出かけが充実しそうですね! おむつ替えスペースがあるのも安心です。やんばる森のおもちゃ美術館住所:沖縄県国頭郡国頭村字辺土名1094-1駐車場:あり(無料)営業時間 10:00〜16:00(最終入場15:30)定休日 木曜日・年末年始入場料:中学生以上 800円、小学生600円、1歳~未就学児600円、1歳未満 無料▶︎公式サイトASMUI Spiritual Hikes アスムイハイクス(旧:大石林山)提供:アスムイハイクス約2億5千万年の地質が作り出した熱帯カルスト地形を巡るハイキングコースです。30分~1時間程度のハイキングコースがあり、なかにはベビーカー向けのコース(バリアフリーコース)もあります。沖縄の島々を創った神・アマミキヨが降り立ったとされるこの地には、神話や祈りの場が点在し、自然と文化の両方に触れられる場所と言えるでしょう。生き物好きな子どもにとっては、ヤンバルクイナをはじめとした珍しい動植物との出会いも刺激的! 音声ガイドを利用すると、琉球神話の物語や自然の魅力を深く学べます。音声ガイドにはたくさんのテーマがあり、トレッキングには学びがいっぱい。子どもに話して聞かせるのもいいですね。なお、敷地内の多くは国立公園特別保護地区に指定されています。動植物の採取・捕獲は法律で禁止されています。また、琉球王国時代には神人の祈りが捧げられる御願所(拝所)があった、沖縄の人にとって大切な祈りの場です。訪れる際は、神聖な場所にふさわしい振る舞いを心掛けましょう。ASMUI Spiritual Hikes住所:沖縄県国頭郡国頭村宜名真1241駐車場:あり(無料)営業時間:9:30〜17:30(最終入場16:00)定休日:なし入場料:大人(15歳以上)2,500円、小人(6~14歳)1,000円▶︎公式サイト家族連れにおすすめのお宿は?最後に、小さな子どもとの旅行におすすめのお宿を聞いてみました。オクマ プライベートビーチ & リゾート約1kmにわたる天然白砂のロングビーチや遠浅で小さな子どもでも遊びやすい砂浜を臨むホテルです。ビーチパラソルやシャワー完備で、快適に過ごせます。また、例年3月海開き~10月には、小さなお子様も楽しめる子ども用プール(水深50cm)もオープンします。ホテル利用者以外でも日帰りで楽しめるプランもあります。客室は広大な緑の敷地に点在するコテージ&ヴィラ。元々米軍の保養所だったというオクマ プライベートビーチ & リゾートは、客室はもちろん、敷地内も広々としたつくりをしています。ベビーベッド、ベッドガード、ベビーカー(バギータイプ)、ベビーバス、おむつ用蓋つきごみ箱、子ども用補助便座など、貸し出しアイテムも充実。希望する人は、予約時に伝えておきましょう。芝生が広がる敷地内にはブランコやハンモックなど、遊べるスポットもたくさん! あちらこちらに観光に出かける旅もいいけれど、宿でゆっくり過ごすにはぴったりの場所と言えるでしょう。また、アクティビティが充実しているのも子連れ旅に嬉しいポイント! 1~2歳の小さな子どもが一緒に楽しめるマリンアクティビティ「ベイビーマーブル」や、ベビーカーの赤ちゃんも参加できる「やんばるの森探検ツアー」に申し込めば、小さな子どもと一緒にやんばるの自然をさらに満喫できるでしょう。プールサイドには、0歳から6歳まで無料で利用できるプレイルームがあります。海やプールで遊べない日には特に重宝しそうですね。オクマ プライベートビーチ & リゾートの朝食バイキングでは、お粥やゆし豆腐など、離乳食期の子どもでも食べられるメニューが揃っています。沖縄料理の豊富さも注目ポイント! 子連れでは行きにくい居酒屋や地元の定食屋で楽しめるような、沖縄ならではの郷土料理が楽しめるでしょう。オクマ プライベートビーチ & リゾート住所:沖縄県国頭郡国頭村字奥間913(1日1便無料シャトルバス運行 ※要予約)駐車場:あり(無料)▶︎公式サイト国頭村旅行のまとめ・那覇空港から距離はあるものの、豊かな自然が残っている。・世界的にも珍しい動植物が多く生息しているので、自然体験にぴったり!・自然に癒され、親子でのんびりとした時間を過ごせる◎植物や生き物が好きな子どもには特に、興味津々なものばかりな国頭村。五感を使って自然と触れ合う体験は、子どもにとってはもちろん、大人にとっても貴重なひととき。デジタルから少し離れて、心と体をリフレッシュしたいファミリーにおすすめしたい旅先です。※本記事の内容は、2025年3月24日時点の情報をもとに作成しております。営業時間・料金等は変更される可能性があるので、お出かけの際は必ず最新の情報をご確認ください【関連記事】2024年 赤ちゃんの名前ランキングTOP100!名前・よみ・漢字を一挙公開!【ベビーカレンダーアワード2025】マタニティ&子育てグッズ、理想の義父母などをランキングで発表【10度目の重版決定!】ベビーカレンダー発!『あんしん、やさしい 最新 離乳食オールガイド』