私は若いころから大きな病気もなく、健康そのものでした。夫と結婚して25年。子どもは5人に恵まれ、末っ子も手がかからなくなってきて、子育てもそろそろ一段落という50歳目前のある日、生理の異変に気付いたのです。
医師から「また妊娠すれば小さくなるよ」
子宮筋腫のことを初めて聞いたのは、4人目を出産した直後のこと。診察で「産後も残っているコブのようなものがある」と言われ、小さな筋腫だと説明を受けました。「また妊娠すれば小さくなるよ」なんて、先生の冗談に笑っていたのを覚えています。
その後、本当に5人目を授かりました。子どもが大好きな夫は、「おなかのコブが治って、子どもも増えるなんて最高だね」と心から喜んでくれました。
産婦人科で50歳目前の自分が浮いている気が
出産後も1年に一度は定期的に産婦人科を受診していましたが、やがてそのコブのことも気にならなくなり、病院に通うのもおっくうになってしまいました。妊婦さんが楽しそうにパートナーと順番を待つ中で、1人で座っている自分がなんとなく浮いているように感じたのです。特に症状があったわけではなかったこともあり、「まあ大丈夫だろう」と、気が付けば5年ほど足が遠のいてしまっていました。
生理の異変に気付いて受診
そんなある日、職場で生理の話になったときのこと。周りの同僚はすでに閉経していたり、更年期の不調を話していたり。
「あれ? 私、まだ毎月来てる……」
と、そのとき初めて自分の体がちょっと違うことに気付いたのです。
しかも、量が多くて下着がすぐ汚れてしまい、外出には替えを欠かせないほど。ようやく、「これはおかしいかも」と思い、妊婦さんが少ないクリニックを同僚に紹介してもらって、思い切って、久しぶりに受診することにしました。
子宮筋腫が約3倍の大きさに
診断の結果、がんなどの異常はありませんでしたが、
子宮筋腫が6cmにまで大きく
なっていました。最後に診てもらったときの
約3倍の大きさ
です。そこからは真面目に通院を再開し、薬を続けて服用しながら、経過を見守っています。
クリニックは落ち着いた雰囲気で通いやすく、同僚に相談したおかげで、信頼できる場所に出合えたことは本当にありがたかったです。
まとめ
正直、女性特有の病気を人に話すのは、どこか気恥ずかしさがあります。でも、話したことで良い病院に出合い、早めに向き合うことができました。婦人科に行くこと自体、気持ちのハードルが高いと感じる人も多いと思います。私もそうでした。
でも、だからこそ、相談できる場所を見つけられたことで、ようやく自分の体としっかり向き合えるようになりました。今は、何より自分自身を大切にしたいと思っています。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
著者:真田まひろ/50代女性・主婦
イラスト/きびのあやとら
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年8月)
監修者:医師 こまがた医院院長 駒形依子 先生 東京女子医科大学医学部卒業。米沢市立病院入職後、再び東京女子医科大学に戻り、専門医を取得。同大学産婦人科に入局し産婦人科医として働きつつ、性科学を学び、また東京女子医科大学東洋医学研究所で東洋医学を学ぶ。2019年1月に地元山形県米沢市にて、こまがた医院を開業。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力~女医が教える「人には聞けない不調」の治し方(KADOKAWA)』。
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