普段使っていないクレジットカードを部屋で見つけた場合、また使うかもしれないのでそのままにしておこうと考える方もいるかもしれません。しかし、普段使ってないクレジットカードを解約せずにそのままにしておくと不正利用されるなどのリスクがあるため注意が必要です。 そこで本記事では、使っていないクレジットカードを放置することで起こりうる問題について解説します。解約を検討する際のポイントも見ていきますので、普段利用していないクレジットカードがある方はぜひ参考にしてください。
使わないクレジットカードを放置することで起こりうる問題
普段使っていないクレジットカードを放置することで起こりうる問題を見ていきましょう。
不正利用されるおそれがある
経済産業省によると、近年クレジットカードの不正利用では、カードを使わずに番号だけを利用して決済する番号登用被害が増加しているようです。
不正利用額についても2020年から2023年まで年々増えており、2023年の不正利用額は541億円にも及びます。特に長期間使っていないクレジットカードは明細の確認をしていない場合もあり、不正利用があっても気づくことが遅れる可能性があるでしょう。
年会費を無駄にする
年会費が必要なクレジットカードを解約せずそのままにしていると、使っていないのに費用だけ発生します。また、初年度は無料で2年目以降は年会費がかかる、一定金額以上利用したら年会費無料などの場合は、年会費が発生していることを忘れているケースも考えられるでしょう。
新しいクレジットカードの審査が通りづらくなる可能性がある
使っていないものを含めて複数枚のクレジットカードを所有していると、新しいクレジットカードの審査に通りづらくなる可能性があります。クレジットカードの枚数が増えると与信枠の合計が増えるためです。
与信枠とはクレジットカードごとに設定された利用限度額です。この利用限度額の合計が大きいと、万一クレジットカードを使いすぎてしまった場合に支払いができなくなる事態を防ぐため、新しいクレジットカードの発行を拒否されることがあります。
解約を判断するためのポイント
使っていないクレジットカードの解約を検討する場合は、次のポイントを確認してみましょう。
・直近1年間で使用していない
・年会費がかかる
・ポイント還元率が低い
・特典やサービスが自分のライフスタイルに合っていない
年会費がかかる、ポイント還元率が低いなどメリットがない場合は解約を検討してもいいかもしれません。1年以上使っていないカードは今後も使用しない可能性が高いでしょう。特定の店舗や旅行などのシーンで利用すると特典を受けられる場合でも、現在のライフスタイルに合っていなければ持っていても管理が複雑になるだけです。
クレジットカードを解約する前にはポイントが残っていないか、未払いの金額がないかも確認しておくと安心です。
使わないクレジットカードを放置すると不正利用の可能性、年会費を無駄にする、新しいクレジットカードの審査が通りづらくなるなどのデメリットがある
使わないクレジットカードを放置する場合は、不正利用されるおそれがある、年会費を無駄にする、新しいクレジットカードを作りづらくなるなどのデメリットがあります。
特に、カードの番号だけを不正に入手して決済を行う番号登用被害は近年増加傾向です。使っていないクレジットカードの利用明細は確認する機会が少ないため、不正利用があっても気づくことが遅れることもあるでしょう。
こうした不正利用の被害に遭わないためにも、年会費がかかる、ポイント還元率が低い、現在のライフスタイルに合っていないカードは解約を検討してもいいかもしれません。解約前には使っていないポイントがないか、未払い金額がないかを把握するためにも利用明細を確認するようにしましょう。
クレジットカードの明細を一括で管理できるアプリなども活用しながら、上手にクレジットカードの管理を行っていきましょう。
出典
経済産業省 ご注意! クレジットカードの不正利用被害が急増しています
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
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