「子どもに将来多種多様な選択肢を持ってほしい」と考え、海外へ移住するケースがあります。海外へ移住するとなると、多額の費用が発生するでしょう。また、海外へ移住する際には、子どものためにもなるさまざまなチェックポイントがあります。 移住してから後悔しないためにも、問題がないかよく確認することが大切です。今回は、教育移住の概要や必要な年収などについてご紹介します。
教育移住とは?
教育移住とは、子どもの教育のために主に海外へ移住し、現地の学校で学ばせることです。教育移住のメリットとしては、子どもが多様な文化に触れられることが挙げられます。
日本でもさまざまな国の方が学んだり働いたりしていますが、子どものうちから自然に触れ合えるような機会が少ない地域もあるでしょう。海外へ移住すると、周りは外国の方々です。
さまざまな人種や民族の方が入り交じる中で成長するため、子ども自身の外国に対する理解力や思いやりを育てられるでしょう。海外では、子どもの自主性を重んじる教育を実践しているところもあり、子どもが生活していくうえで自信につながりやすい点も魅力です。
また、海外で生活することで、英語や中国語を始めとする現地の言葉も習得しやすくなるでしょう。子どものうちから、バイリンガルやトリリンガルとしてコミュニケーションが取れる可能性も高まります。
海外移住に必要な年収はいくらくらい?
年収がいくら必要かは、移住する国や期間、子どもを通わせる学校によっても変動します。例えば、ドバイに移住するための目安年収は1200万円とされる説もあります。しかし、よりよい学校での教育、よりよい場所での住居探しなどを考えると、年収はさらに高い方が安心できるでしょう。
必要な年収が分からないときは、現地のおおよその生活費を調べることも大切です。マレーシアへ移住したとある家庭では、1ヶ月の生活費は約25万円、学校費用は約12万円~としています。ただし、習い事は含んでいないため、現地で習い事をしたいときはさらに費用が必要でしょう。
もし、知人に海外教育移住の経験がある方がいるなら、費用の内訳を聞いてみることがおすすめです。
海外へ教育移住するときの注意点
子どもが幼いうちから海外へ移住すると、日本語よりも先に現地の言葉を覚える可能性があります。移住してからずっと現地で暮らすのであれば問題はありませんが、いずれ日本へ戻ることを想定している場合、日本語が話せない、という言葉の壁にぶつかるでしょう。
特に、日本語は漢字とひらがなとカタカナという3種類の文字が組み合わさっており、慣れていなければ、読むのも難しいケースがあります。日本に帰国する予定があるなら、移住先に行っても家庭内で積極的に日本語に触れる機会を作っておきましょう。
また、海外生活の方が長いと、日本へ戻ったときに日本人の考え方や雰囲気についていけなくなる可能性もあります。現地出身の人々だけでなく、日本人とも触れ合える環境を整えるとよいでしょう。
海外移住するときに確認しておきたいこと
海外移住をするときは、現地の環境が自身や家族の体に合うかを確認しておきましょう。また、現地の治安も重要なチェックポイントです。日本より治安が悪い場合は、事件や事故に巻き込まれないよう対策が必要です。
ほかにも、物価水準も調べておきましょう。初期費用が工面できても、生活していくうえで現地での買い物は必須です。物価が想定より高かった場合、生活が苦しくなる可能性があります。仕事も現地で就労するときは、仕事に就きやすいかもチェックしておきましょう。
必要な年収は移住する場所によって異なる
教育移住とは、子どもの将来のために海外などへ移住することです。必要な収入は、移住する地域や期間、住居の立地など、さまざまな要因で変動します。いくらくらいあればよいか分からないときは、実際に移住予定先へ移住した経験のある方などに、アドバイスを聞くとよいでしょう。
実際に移住するときには、環境に問題はないか、治安のよしあしや子どもは過ごしやすいかなどをチェックしておきましょう。生活水準が自身の収入と合っているかも重要な確認項目です。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
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