私は年下の夫と結婚したばかり。夫が大好きで結婚したのですが、義母にあいさつに行ったときから、モヤモヤを感じ始めるように……。「もしかしたらこの結婚、間違いだったのかも」と思うようになったのです。
違和感のはじまり
夫に違和感を覚えたのは、結婚の挨拶をしに義母の家を訪れたときのこと。
会って早々、「こんな年増女! 息子との結婚は認めません!」と言われてしまいます。
返す言葉に困る私。
しかし夫は
「彼女は大企業の役員なんだ♪ 給料も高いんだぞ~!」
と妙な庇い方をしたのです。
お金のために結婚したの!?
少し不信感を覚える言い方でしたが、それを聞いて義母の態度は好転。
単に義母に結婚を認めさせるために言ったのだと、私は思い直しました。
義母が勝手に持ち出すなんて…
結婚して数カ月、私の仕事は順調で、次第に夫は仕事をセーブし家事を引き受けてくれるようになりました。
ある日、私がクローゼットの片付けをしていると、一番大切なブランド物のバッグがなくなっていることに気付きます。
夫に聞いても「知らない」の一点張り。
掃除をするときに探しておいてほしいと頼みます。
しかし、バッグの在処はあっさり判明!
「明日忘れずに嫁のバッグ持ってきてくれよ、母さん。嫁がグチグチうるさいから!」
義母と電話で話す夫の声を聞いてしまったのです。
「私のバッグ、お義母さんが勝手に持っていったの!?」
詰め寄る私に、夫は気まずそう……。
よくよく話を聞くと、毎日家事をしていたのは夫ではなく、義母だったのです。
これでは安心して家を空けることができません。
「もう二度と義母を家にあげないでほしい」と夫に伝えると、
「家事をやってくれた母さんに怒るなんてサイテー!」と、まさかの逆ギレ!
離婚の決定打!
逆ギレする夫は頼りになりません。
私は義母に電話をかけました。
「私のものを勝手に持っていかないでください! 洗濯や掃除も、もう結構です!」
しかし開き直る義母。
「嫁のものを姑が借りて何が悪いの!? 姑に偉そうな態度をとるな!」
そういって、電話を切ってしまいました。
私のバッグは、いつまで経っても返ってきません。
もちろん、夫は義母に何もいいません。
さすがの私も離婚を決意。
今すぐにでも出ていきたかったのですが、週末は以前から約束をしていた姪のバースデーパーティーがあります。
夫や義母と席を囲むのは憂うつでしたが、姪をがっかりさせたくない私は、嫁として最後のお務めと思い、出席することにしました。
「親族水入らずね! 他人は帰れ!」
姪のバースデーパーティーの会場であるレストランに向かうと、姪の父である義兄があたたかく私を迎えてくれました。ふと義母に目をやると、図々しくも私のバッグを持っています。
今にも取り返したい思いでいっぱいの私でしたが、姪の手前、それはできません。
とにかく今は平和に……。
そう思っていた矢先、義母はまさかの行動に出ます。
「7名様でご予約のお客様でしょうか?」と声をかけるウエイター。
「はい」と答える義兄を遮り、「予約は6人で~す」と義母。
「今日は親族水入らずね! あんたは他人だから帰れ!」
そういって私を追い返そうとします。
そんな義母を見て、フッと笑う夫。
はらわたが煮え繰り返る思いの私でしたが、姪のバースデーパーティーを台無しにするわけにはいきません。
「わかりました。帰ります」
と、つとめて冷静にその場を後にしました。
私、家族じゃないのね。それなら…
残された皆はというと、義母と夫の態度に姪は大激怒!
義兄・義姉もあきれてしまったようです。
「俺帰るわ。こんな空気の中で食事していられない」
「私も帰る。愛娘の誕生日を台無しにした人たちと一緒にいたくないし」
そういって、レストランから帰ってしまいます。
図太い義母と夫は、そのままレストランで食事をした様子。
しかし、会計になると急に顔面蒼白に……。
それもそのはず、夫が持っていたクレジットカードは私が契約している家族カード。
他人と言われた私は、すぐさま家族カードを停止したのでした。
日頃から金遣いが荒く、現金や他のカードを持っていない夫は、「カードが使えない」と焦って私に電話をかけてきます。
「当然よね? 私、家族じゃないんだから!」
そう言って、私は「通話終了」のボタンを押したのでした。
◇◇◇
他人だった者同士が縁あって家族になったのだから、できれば仲良くしたいもの。しかし、家族だからといってなんでもアリということはありません。尊重し合い、節度を守って接することが大切ですね。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
著者:ライター ベビーカレンダー編集部/ママトピ取材班
【関連記事】
「この出っ張りは何?」片付かない義母の靴…いっそ売ってやろうかと思ったら!?<捨てられない義母>
「え?」義父の死後、夫が遠方の義母と同居を希望→気乗りしない妻が思わず賛成した驚きの条件とは?
「それなりの家庭と思われちゃう」先生への贈り物を強要…そんな義母の前職はまさかの?<義母の暴走>