健康は多くの方にとっての課題であり、日々試行錯誤している方もいるかもしれません。健康を手に入れる方法はさまざまですが、習慣的に果物を食べているという方は少なくないでしょう。 また、健康の1つの側面として、果物を食べることによるダイエットをしている方もいるかもしれません。 しかし、果物には糖分が含まれているため、ダイエットとして効果的なのか気になるところです。また、近年は物価高が著しく、果物の価格も上昇傾向にあるため、金銭的な負担も無視できません。 そこで本記事では、果物を食べることによるダイエットとの関係性や、金銭的な負担について解説します。
果物を食べるメリット
果物を食べるメリットは以下の通りです。
●食物繊維を摂取できる
●美肌効果がある
●エネルギー源である糖類を摂取できる
多くの果物には、食物繊維が豊富に含まれているとされています。食物繊維には腸内環境の改善と排便を促す効果があると考えられています。血糖値の上昇を和らげる作用もあるとされているため、果物を食べることで健康につながる可能性があるといえるでしょう。
果物にはさまざまな栄養素が含まれますが、その中でもビタミンCには日焼けによる色素沈着を防ぐ効果や、抗酸化作用などがあるとされています。コラーゲンの生成にもビタミンCは重要であり、コラーゲンは健康的な肌の状態や筋肉を保つためには必要不可欠です。つまり、果物を食べることで美肌効果も期待できる可能性があります。
身体のエネルギー源となる糖質の中でも、果物には果糖が多く含まれます。果糖は素早くエネルギーになり、また体内に脂肪として蓄積されにくいと考えられています。そのため、他の盗塁と比べ、比較的ダイエット向きの食材だと考えられているようです。
果物とダイエットの関係性
果物が太りやすいと判断される大きな理由は、カロリーにあるとされているようです。果物には砂糖水と同程度のカロリーが含まれているものもありますが、含まれる糖質が異なります。砂糖水に含まれるのは主にショ糖ですが、果物の場合は果糖です。
太る原因の1つは血糖値の急激な上昇であり、急上昇した血糖値を下げようとする際に脂肪がつくとされています。ショ糖は血糖値が急激に上がりやすく、また急降下しやすい特徴を持ちます。そのため、スイーツなどショ糖を多く含む食事は太りやすいといえるでしょう。
対して、果物に多く含まれる果糖は血糖値が上がりにくく、下がりにくい点が特徴です。したがって、同じカロリーであっても砂糖水やスイーツなどとは異なり、脂肪がつきにくいといえます。吸収が遅く、食物繊維も豊富なことから腹持ちもよく、ダイエットにも向いていると考えられます。
ただし、果糖であっても糖類であることに変わりはないため、過剰摂取には注意が必要です。適量であれば問題ありませんが、過剰に摂取すると脂肪として蓄積される可能性があります。
毎日果物を摂る場合の費用
果物の摂取量目標は1日当たり200g以上とされています。当人の体重や年齢などによっても異なりますが、健康を目指すうえでも1つの指標になるでしょう。
200gの果物を摂取するにはさまざまな選択肢があります。大きさにより多少変動する可能性はありますが、目安でいうと例えばミカン2個やリンゴ1個、モモ2個などが200gに相当するようです。
販売店舗や品種、季節などによって果物の価格は異なりますが、リンゴ1個の価格は250〜300円ほどが相場といえるでしょう。仮に300円とした場合、1日の目標量を毎日摂取するなら1ヶ月で9000円、年間で10万8000円程度の費用がかかることになります。
あくまでリンゴだけでの計算であり、価格の変化も考慮していない試算ですが、少なくない支出になるでしょう。果物でダイエットをする場合、仮に1日の摂取量が増えれば、より多くの費用がかかることになります。
家計に充分な余裕がない場合は、果物以外にかかる食費やそのほかの支出を抑えることで、費用を捻出する必要があるでしょう。
果物を摂取しても太りにくい
果物には糖分が多く含まれているものの、その多くは果糖であることから太りにくいとされています。食物繊維や栄養素も豊富なことから、健康促進やダイエットにも効果的である可能性はあります。
ただし、果物の過剰摂取は肥満に繋がることもあるため、食べ過ぎには注意が必要です。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
【関連記事】
夫婦2人の「食費」は平均どのくらいにすべき? 食費の「節約ポイント」も解説
4人家族で食費8万円は決して高くない。1人当たりの食費の目安は
「コンビニランチ」と「手作り弁当」、1ヶ月の昼食代はどれだけ違う?