私は30代の兼業主婦。夫と3歳の娘と3人暮らしです。私の心にはひとつだけ不安があります。それは、遠方に住む義姉の存在です。義姉はシングルマザーとして、一人息子を育てていて、私は結婚式の際にしか義姉に会ったことがありません。
そんな義姉を不憫に思っているのか、夫はいつも私に相談なく、家のものを勝手に送ってしまうのです。「だって姉ちゃんが欲しいっていうから。シングルマザーで大変なんだし、いいだろう」と言われると、私は反論できずにいました。
義母からの突然のお願い
ある日、近くに住む義母の家を訪れた時のこと。義母から突然、「申し訳ないんだけど、少しお金を融通してもらえないかしら」と頼まれました。
「娘に『今月の生活費が足りないから送ってほしい』って頼まれちゃって」と続ける義母に対し、私が何も返答できないうちに、夫が「わかった!お前の口座から母さんの銀行口座に10万振り込んどいて」と返答し、しかもそれは返済不要だと言い出しました。
私はその場で何も言えず、ただただモヤモヤとした気持ちを抱え込むしかありませんでした。
娘の七五三と、消えた着物
七五三を控えたある週末のこと、娘の七五三のために以前から用意していた着物を出そうとしたとき、衝撃の事実が発覚しました。着物がないのです。
「ここにあった着物は!?」と夫に詰め寄ると、「姉ちゃんにあげたんだ。甥も七五三なんだって! 偶然だね!」と軽く答えました。
しかし、男の子が女の子の着物を着るわけがありません! 夫は私の問い詰めにしどろもどろとし始め、何かを隠しているようでした。
夫がお風呂に入っている間にこっそり
夫がお風呂に入っている間に、私は勇気を出して義姉に連絡を取りました。私が名乗っても義姉は「久しぶり~♪」と明るく応じてくれましたが、私は怒りを隠せず「娘の着物、返してください!」と言いました。
すると義姉は驚いて、「え? 一体何のこと?」と言うのです。詳しい話をすると、義姉が夫から物やお金を送ってもらったことは一度もないと明かしました。さらに義母には仕送りをしていたとも言っていました。
義姉はお金を無心してくる夫と義母に愛想がつきて、距離を置いていたとのこと。つまり、私は夫と義母にだまされていたのです。
自分勝手な夫に真実を突きつけて
私と義姉は、夫に私たちの気持ちを分かってもらうようあることを計画。とある週末、夫が大切にしている車を義姉がこっそり移動することに。夫は慌てて「俺の車し、知らない!?」と大騒ぎ。顔面蒼白になっているところに、義姉が車に乗って登場し「自分の大切なものが、突然無くなる怖さ、わかってくれた?」と言いました。
そして、私たちは夫と義母にすべてを白状するように詰め寄りました。
なんと2人は「義姉に送った」と言っていたものを勝手に売りさばき、その売り上げを折半していたとのこと。着物だけでなく、私のバッグや化粧品などもこっそり売っていたことが発覚。私欲のために妻子を犠牲にするような人と信頼関係を築くことはできません。私は慰謝料や養育費を要求し、離婚することにしました。
その後、急いで七五三の着物のレンタルを手配し、娘は無事にお祝いすることができました。家族に裏切られたことは確かにショックでしたが、この経験は私にとって、新たな一歩を踏み出す契機となりました。これからは、娘と2人で支え合いながら、未来に向かって一歩一歩進んでいくつもりです。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
著者:ライター ベビーカレンダー編集部/ママトピ取材班
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