9月19日にNetflixで配信スタートしたドラマ『極悪女王』（全5話）。1980年代の全女（全日本女子プロレス）をモデルにしたこの作品で、レスラーを演じた女優たちに絶賛の声が止まりません。唐田＆剛力への、ネット上での意地悪な声が消えたプロレスマニアからはシナリオについて一部疑問の声があるものの、女優たちの演技や試合シーンは凄まじいの一言。居場所のなかった少女たちが、リングに叩きつけられ、血みどろになり、男性経営者らに搾取されながらも、何度でも立ち上がってやがて勝利する姿は、感動的でした。ダンプ松本役のゆりやんはもちろん凄いのですが、クラッシュギャルズを演じた唐田えりか（長与千種役）と剛力彩芽（ライオネス飛鳥役）の鬼気迫る姿に「涙が出た…」という人が続出しています。《崖っぷち女優を共演させて話題にするつもりなのかと思っていたら、とんでもない！完全復帰した感じ》《唐田さんの千種は無茶苦茶カッコ良い。こんなポテンシャルの高い女優さんを、スキャンダルだなんだで潰すのはもったいない》《唐田さんも剛力さんも色々ともがき苦しんだと思いますが、雄たけびをあげてぶつかるシーンを見ると、演技だけではないような様々な思いが感じられました》などなど、ネット掲示板もSNSもほぼ賞賛一色。少し前までは「清純派で食えないからって、イタいですね」とか何とか、意地悪コメントが付きまくっていた2人ですが、今回はアンチも吹き飛んでしまいました。殺気立った目つきでキレる瞬間のすごみ逆に、世間に叩かれてきた2人だからこそ、リングでの怒りの爆発にリアリティを感じた視聴者も多かったのです。特に、唐田演じる千種が場外でボコボコにされ、キッと殺気立った目でキレる瞬間は、すごみがありました。「誰もが知っていますが、唐田さんは2020年に東出昌大さんとの不倫スキャンダルで袋叩きにされ、1年半も休業していました。また、剛力さんは、ZOZO創業者・前澤友作さんとの交際と破局ばかりが話題となり、本業はパッとせず。2020年に大手事務所から独立したものの、昨年はドラマ出演ゼロでした。2人とも、芸能Webメディアなどでは“叩いてもいい人”枠に入れられ、SNSを更新するだけでも嫌味ないじられ方をしていたのです。でも『極悪女王』の2人は、嫌味をかます余地もない迫力でした」（Webメディア編集者）“崖っぷち”だったからこそ選ばれた？『極悪女王』のオーディションの時、唐田は仕事がなく「この仕事を続けていいのか」と悩んでいたそうです。「自己満足なんじゃないか、誰が自分を見たいと思ってくれるんだろう」と葛藤しつつも、「長与千種さんの、強くいなければいけないと自分を鼓舞して立ち上がる姿にとても共感して」覚悟を決めたと、インタビューで語っています（2024年9月23日、シネマトゥデイ）また、剛力もオーディションで、白石和彌・総監督から「“水着を着ますし、体重も増やしていただきます。来るところ間違っていませんか？”と言われた」と話しています（2024年9月24日、シネマトゥデイ）実際、10キロも体重を増やし、1年半もトレーニングし、しかも唐田はバリカンで丸刈りにされる役となれば、地上波レギュラーがある女優では受けられなかったかも。プロデューサーの鈴木おさむ氏のキャスティングの妙にうなってしまいます。何かに痛めつけられている女性は必見！痛めつけられると、リングをバンッと叩き「ふっざけんな！」と立ち上がる姿。リングサイドで「立て！立て！」と励ます仲間の女子レスラーたち。敵に馬乗りになり、こぶしを突き上げて咆える姿――。もしあなたが、何かに痛めつけられているなら、このドラマを観て「気持ちいい！」「負けるもんか！」と闘志がわいてくると思います。＜文／女子SPA!編集部＞【女子SPA！編集部】大人女性のホンネに向き合う！をモットーに日々奮闘しています。メンバーはコチラ。X:@joshispa、Instagram:@joshispa【関連記事】・『地面師たち』が地上波ではできない３つの理由。業界人が驚く「本当に」攻めている部分・実写『シティーハンター』大当たりのワケ。思わず「鈴木亮平のマネ」をしたくなる快感シーン・ピンク髪で騒がれた唐田えりか、「バリカン坊主頭」でリベンジか。不倫騒動から4年半の“本気”・『地面師たち』『水ダウ』で怪演の76歳俳優「なりすまし老人役は“まさに今の私”です」借金、大病、独居暮らし…激動人生でも役者を続けるワケ・夏ドラマ名作ベスト5。“西園寺さん”も最高だったけど、圧倒的な面白さのNo.1は