「え、全身が真っ白…」出産後2時間で娘がNICUへ→涙が止まらない…医師に告げられた診断結果とは

「え、全身が真っ白…」出産後2時間で娘がNICUへ→涙が止まらない…医師に告げられた診断結果とは

7月2日(火) 12:30

私の1人目の出産は24時間以上かかり、出産2時間後に娘はNICU(新生児集中治療室)に運ばれました。生まれた瞬間には元気な産声をあげてくれた娘でしたが、あっという間に全身が白くなっていったのです。 出産直後、娘の呼吸が乱れている 出産直後、私の産後の体の処置がおこなわれているとき、隣で医師や助産師さん4人が娘を取り囲んでいました。そして医師から「赤ちゃんの呼吸が乱れているので、様子を見ます」と言われ、医師たちは退室。私はようやく娘の顔を落ち着いて見ることができました。 しかし、娘の顔を見てとてもびっくりしました。顔色どころか、全身が白いのです。2時間後、再び医師が娘を診察に来ました。聴診器を娘の胸に当て、近くにいたスタッフさんに何かを言っています。 医師が退室後、そのスタッフさんから私は告げられました。 「NICU(新生児集中治療室)へ移ります」 と。 治療中の娘を見て号泣する私 それからはあっという間でした。スタッフがバタバタと動き始め、娘が寝ていた保育器がゴロゴロと音を立てて部屋を出ていきました。数時間後、胎便吸引症候群(※)と診断され、医師の説明を受けた私と夫。 (※)胎便吸引症候群:胎児が何らかの原因によって低酸素状態になり、子宮内で排泄した胎便を吸い込んでしまうことで生じる呼吸障害 「珍しいことではないので、安心してください」と医師から言われたものの、酸素投与、血管にカテーテルを挿入するなどの治療内容に動揺するばかり。その後、何本もの管に繋がれた小さな娘を見て、私は涙が止まりませんでした。 それから1週間。適切な治療のおかげで娘はみるみる元気になり、退院の日を迎えられました。まさか自分の子がNICUに入るなんて……。この経験から、何が起こるかわからないのが出産で、無事に生まれてくることが奇跡なのだと学びました。今は4歳になった娘と、2歳の息子と一緒に遊ぶことができ、とても幸せです。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者:下園ひかり 監修者・著者:助産師 松田玲子 医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。 【関連記事】 「発達障害なんでしょうか?」子どもの問題行動に悩む母…。専門家の回答は?<支援級に移籍するまで> 「うそ…」妊娠中の出血…万が一の可能性は頭の隅にあったけれど<不安だらけの妊娠記録> 「転院しましょう」そんなに危ない状態なの?頭が真っ白に…

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