日韓合作の青春恋愛映画で「怪物」「国宝」の黒川想矢が主演、「破墓パミョ」の韓国女優キム・ジアンがヒロインを務める映画「3ミリの恋」の初日舞台挨拶が11月6日、ユナイテッド・シネマ 豊洲で行われ、黒川とキム・ジアン、荒木飛羽、早瀬憩、MEGUMI、全辰隆(チョン・ジニュン)監督が来場した。
国内外で評価を高めた在日韓国人3世の新鋭・全辰隆(チョン・ジニュン)が長編商業デビューを飾った本作は、佐賀県の唐津市、韓国の釜山を舞台に、韓国からの留学生と日本の高校生の恋模様を描くドラマ。
映画上映前にステージに登壇した黒川は「ちょうど1年前ぐらいに撮影を終えたんですが、ようやく皆様のもとに届くと考えると、ちょっと寂しいような気もするんですけど、でもたくさんの方も観ていただけるのはすごくうれしいことです」と笑顔。ヒロインを演じたキムも「撮影の記憶がまだ新しいんですが、今日はよろしくお願いします」と続けた。
この日のステージは、劇中の季節感に合わせて日本で最も早く色づく北海道から取り寄せた本物の紅葉で彩られた。黒川が「落ち葉のにおいがすごくします」と語る通り、会場中が紅葉の香りに包まれるなど、秋の気配が会場を彩っていたが、一方のキムは「私は昨日まで匂いについて全く気づいていなかったのですが、今気づいて好きになりました」と笑顔。さらに「わたしは秋風を感じながら紅葉を見ることがすごく好きなので、好きな人と時間を過ごせる素敵な季節だと思います」と語るなど、日本の秋の風情を満喫している様子だった。
そして本作のタイトルにちなみ「この秋、踏み出したい『3ミリの○○』」というテーマでのトークも実施。そこで「3ミリのフィルター」と掲げた黒川は、自身の趣味であるカメラのレンズに装着するフィルターと作品を絡めながら、「日韓の3ミリのすれ違い、文化の違いや、歴史の違いとか、いろいろなすれ違いが生まれますけど、でもどこかで心がつながることができると思うんです。ぜひこの秋はこの映画を見ていただいて、3ミリのフィルターを取っ払ってもらえたらいいなと思います」と会場に呼びかけた。
またこの質問の流れで、監督が「実はこの映画がきっかけで距離が3ミリになった方がいらっしゃって。今年の春にプロポーズさせていただくことになりました。婚姻届を出すのはこれからですが、そういう意味でも思い出深い作品になりました」と報告。突然のことに会場全体が驚きつつも、祝福の拍手が会場に鳴り響いた。
そんな温かな雰囲気のイベントだったが、終盤にはキムに向けてサプライズが執り行われた。胸のポケットから手紙をスッと取り出した黒川は、「韓国語は勉強中なので、うまく読めるかわからないんですけど」とはにかみながらも、韓国語の原文のままに、キムの母親からの手紙を代読することになった。
「ジアンへ」という書き出しから始まったその手紙には、「日本での撮影はワクワク半分、緊張半分で始まったと思います。それがいつの間にか成長して、青春ラブストーリーを演じるくらい大人になったんだなと感動しています。こんなにロマンチックな秋に、日本での初公開という素晴らしい日を迎えられて本当におめでとう」と祝福の言葉が記されていた。
そして「もうすぐ大人になるあなたはユンスルのように、たくさんの選択と挑戦と悩みに立ち向かうでしょう。でも怖がらずに、もう一歩勇気を出せることを願っています」という言葉を聞いたキムの瞳からは大粒の涙がこぼれ始めた。
手紙には「私の娘がもっともっと笑って、これから幸せな日々が続くように、海の向こうからママが力いっぱい応援しています」という言葉が続けられ、最後に「『3ミリの恋』、ファイティン!!!」という言葉で締めくくられた。
母からの愛情あふれるメッセージに、キムは心打たれた様子で涙が止まらない。「今はすごく胸がいっぱいです。撮影の時も、お母さんがずっとケアをしてくれて、それがずっといい思い出です。本当にありがとうございます」と目を潤ませながら感謝の言葉を述べた。韓国語で手紙を読み終えた黒川も「けっこう間違いがあって。伝わるか心配だったんですけど、でも僕がお母さんの思いを伝えられてうれしいです」と語った。そんな黒川に向けてキムも「気持ちは十分伝わっていますし、一生懸命韓国語で読んでいただいて、本当にうれしかったです」と感謝の思いを述べた。
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3ミリの恋
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