蒲倉家は、パパ、ママ・多恵子、社会人の長女・萌香、大学生の長男・律郎の4人家族。ある日突然、ママが帰ってこなくなり、連絡も取れなくなってしまいます。家事も家計もママに任せきりだったため、残された家族の生活は大混乱。周囲からも「ママに甘えすぎていたのでは」と指摘され、子どもたちは少しずつ自立に向けて動き始めます。しかし、パパだけは自分に非があるとは思えない様子。一方、多恵子さんは遠く離れた場所でリゾートバイトを始め、新たな生活を楽しんでいました。そして数カ月後、家族と向き合うため帰宅しますが、夫婦の話し合いは思わぬ展開を迎えて……。
数カ月ぶりに帰宅した多恵子さんは、息子の律郎に家出の理由や「そろそろママ業を引退したい」という本音を打ち明けます。すると律郎は、自分たちも自立に向けて動き始めていることを報告。
「ママは俺たちの親だけど、パパの母親じゃない」「安心してママ業を引退して」と声をかけます。その頼もしい言葉に、多恵子さんは思わず涙しました。
しかし、パパの態度は相変わらず。久しぶりの再会にもかかわらず、心配する言葉もなく多恵子さんを責め立てます。多恵子さんが「あなたと同じ家で暮らすのはもう無理」と告げると、パパは激怒。ついには拳を振り上げてしまいます。
そこへ萌香と彼氏の真吾さんが帰宅し、パパは慌てて手を下ろします。多恵子さんが「今、パパに殴られそうになった」と話すと、パパは「叩いていない!」と必死に弁明して……。
事件!? 慌てて帰宅すると、思わぬ光景が















夫婦2人で話せるようにと、友人の繁くんの家で待機していた律郎。しかし、繁くんのお母さんから、家族間のトラブルが事件に発展することもあると指摘され、不安になります。そこへ萌香から電話が入り、慌てて自宅へ戻ることに。
帰宅すると、パパはのんびり食事中。驚く律郎に、多恵子さんは、空腹だと怒りっぽくなるパパに冷静に話してもらうため、自分が先に食事を勧めたと説明します。
その言葉に律郎は
「腹が減っているからって暴力をふるっていいのか」とあきれ顔。萌香も、母をひとりにした律郎を責めつつ、実際には殴っていなくても、女性に拳を振り上げたパパの行動を許せず、「女を殴るなんて最低!」と厳しく非難するのでした。
◇◇◇
大声で怒鳴ったり、拳を振り上げたりして相手を威圧する行為は、決して軽く見てはいけません。そんなことが続けば、「また怒らせないように」と、相手の顔色をうかがうようになってしまうこともあるかもしれません。
実際に手を出していなくても、恐怖を与える言動は精神的DVにあたる可能性があります。「機嫌が悪いから仕方ない」と受け入れず、身の危険を感じたら、まずは自分の安全を優先してください。
内閣府の「DV相談ナビ(#8008)」では、最寄りの相談機関につながります。また、「DV相談プラス(0120-279-889)」では、24時間無料で電話相談を受け付けています。ひとりで抱え込まず、信頼できる人や専門機関を頼ることも、自分の心と体を守るための大切な一歩です。
著者:マンガ家・イラストレーター 紙屋束実
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