はるか昔、父を若くして亡くしました。医師から「余命3カ月」と告げられ、私は「まだ3カ月は父との時間が残されている」と思っていました。しかし、父との何げないやりとりが、結果的に最後の会話になってしまったのです。
「余命3カ月」を受け入れられなかった私
父が入院していた当時、医師から余命3カ月と告げられました。けれど、私はその言葉を信じたくありませんでした。父がいなくなることなど考えたくなく、まだ受け入れられない気持ちでいっぱいだったのです。
それでも、「あと3カ月はある」とどこかで思っていました。まだ父と話したり、一緒に過ごしたりする時間は残されている。そんなふうに考えていたのだと思います。
学校帰りのおねだりが最後のやりとりに
ある日、学校からの帰りに、入院している父のお見舞いに行きました。私はいつものように、欲しかったものを買うための小遣いを父におねだりしました。父は苦笑いをしながら、しぶしぶ小遣いをくれました。
私は欲しかったものを手に入れ、そのときは、それが父との最後のやりとりになるとは思ってもいませんでした。
ところが、その数日後、父は亡くなりました。「余命3カ月」と聞いていたのに、実際に残されていた時間はわずか数日だったのです。
伝えられなかった「ごめんなさい」と「ありがとう」
私は、まだ父と思い出を作れると思っていました。だからこそ、最後のやりとりがおねだりになってしまったことが、今でも心に残っています。
もっと違う言葉を伝えていればよかった。もっと父との時間を大切にすればよかった。そんな思いが消えることはありません。
「お父さん、こんなわがままな娘でごめんなさい。そして、私のお父さんでいてくれてありがとう」。その言葉を直接伝えることはできませんでしたが、今も心の中で伝えています。
まとめ
父との別れを経験し、私は「今この瞬間」を大切にする意味を深く考えるようになりました。いつ何が起きても後悔しないように、言葉や行動を選ぶことは簡単ではありません。それでも、大切な人と過ごせる時間がいつまでも続くとは限らない。そのことを心に留めながら、日々を過ごしていきたいと思っています。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
著者:海野まりん/50代女性・会社員
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年9月)
※一部、AI生成画像を使用しています。
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