【映画.com独占】役所広司と相対する濵田雅功、坂井真紀、賀来賢人、松山ケンイチのキャスティングはどう実現したのか?「俺のこと、なんか言ってた?」鼎談【No.2】

16年ぶりのドラマ出演となった濵田雅功

【映画.com独占】役所広司と相対する濵田雅功、坂井真紀、賀来賢人、松山ケンイチのキャスティングはどう実現したのか?「俺のこと、なんか言ってた?」鼎談【No.2】

11月7日(土) 18:00

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役所広司が主演を務め、数々の名作ドラマを生み出した宮藤官九郎(脚本)×礒山晶(企画・プロデュース)のゴールデンコンビが、“承認欲求”をテーマに再びタッグを組んだNetflixシリーズ「俺のこと、なんか言ってた」。豪華キャスト陣の共演も大きな話題となっているが、濵田雅功、坂井真紀、賀来賢人、松山ケンイチのキャスティングはどう実現したのか。宮藤、磯山、Netflixの岡野真紀子エグゼクティブ・プロデューサの鼎談を映画.com独占で3回に渡ってお届けする。第2回。

・ 【フォトギャラ】「俺のこと、なんか言ってた?」場面写真(31点)

■「濵田さんが役所さんの頭を叩くところを見て、ドキドキしました」

――高瀬川玄のライバル俳優、壬生大也を演じた濵田雅功さんは、どういう発想からのキャスティングですか?

磯山晶(以下、磯山):Netflixさんから「驚くようなキャストを連れてきてください」と言われたので、自分のドラマ歴を振りかえって、誰だったらいちばん驚くだろうって考えたんです。それで濵田さんのお名前を出したら、Netflixさんが「できるの?」って驚いてくださって(笑)。

岡野真紀子(以下、岡野):役所さんほどの圧倒的な大物と向き合ったとき、化学反応が起きる相手役ってなかなか想像がつかなかったんです。それで「驚くようなキャストを」というご相談に繋がったのですが、濵田さんのお名前が挙がってすごく新鮮だなと思いました。

宮藤官九郎(以下、宮藤):びっくりしますよね。でも異業種の方のほうが、それこそ化学反応が起きて、絶対にいいだろうなと思ってたんです。濵田さんが傍若無人に、土足でサウナに入ってきたら面白いじゃないですか(笑)。

磯山:出演のご相談をしたら、マネージャーさんがびっくりするくらい即決だったそうです。普段はバラエティの企画でも、わりとじっくり考える方らしいですけど、ちょっと面白そうだなと思っていただけたんじゃないかと思います。

宮藤:僕は作品でご一緒したことはないんです。バラエティの作家をしていたときは「笑う犬」派だったので(笑)。だから本当にドキドキしましたね。一度、麹町のスタジオまでお会いしに行きましたよね?

磯山:濵田さんも16年ぶりのドラマ出演だったから、わからないことがあるのでまずお話がしたいって。

宮藤:それでシークレットブーツの話をしたんです。「ちゃんと履いてることがわかったほうがいいんじゃない?」と言われて、「あ、確かにそうですね」って、それで話が終わって(笑)。シークレットブーツを履くなら、ちゃんと笑いにしたほうがいいということを教わった日でした。ものすごく緊張しました。

磯山:濵田さんはクランクアップのとき、ご自分の出番が終わっていたのに、役所さんが終わるまで待っていてくださったんです。胸アツでしたね。

岡野:役所さんも、お会いするまでは怖い人だと思っていたとおっしゃってました。でも芝居で頭を叩かれて、「すんまへん」って謝られたときに、すごく好感が持てたって(笑)。

磯山:実際、現場で濵田さんが役所さんの頭を叩くところを見て、ドキドキしましたけど(笑)。しかも台本にはなにも書いてないところで、叩いていらっしゃったから。でも煙草の煙を役所さんに吹きかける場面も、すごく気にされていたので、繊細な方なんだと思います。セリフも完璧に覚えてこられるんですよね。

■坂井真紀は、中毒性抜群の劇中楽曲「ア・タ・シ ケンチャナヨ」のレコーディングスタジオでクランクインした

――高瀬川が一緒に働くことになるサウナ「白樺」の面々には、チヂミ役に坂井真紀さん、岡本役に賀来賢人さんが扮しています。

宮藤:最初の考えでは、高瀬川がこんなに落ちぶれる設定ではなかったんです。でもマズローの5段階欲求の話を聞いて、1話でいちばん下まで落ちたほうが面白いのかなと。で、忘れられることに加えて、理不尽に痛めつけられたほうがいいなと思ったんですよね。役者だったら、「役者!」って呼ばれるのが屈辱的だから、その設定を考えていったときに、サウナで働く韓流ドラマ好きのおばちゃんが「おい役者!」って呼ぶのがいいなって。岡本はプロットの段階から小劇場の俳優で劇作家だと決めていて、その代わりに高瀬川がオーディションに行く設定も最初からありました。

磯山:賀来くんは役所さんからお名前が出てきて、初めてご連絡しました。

宮藤:賀来くんも坂井さんも、めちゃめちゃ難しかったはずなんです。面白くなりすぎると、高瀬川が救われた感じになって、いちばん下まで落ちたことにならない。そこを絶妙なバランスでやっていただけた気がします。坂井さんも、韓国人かと思ったら岩手出身で、ハングルがめちゃくちゃ喋れるっていう設定で、なかなかない役ですよね(笑)。

磯山:坂井さんは「ア・タ・シ ケンチャナヨ」のレコーディングスタジオでクランクインされました(笑)。まだ本編を撮る前にレコーディングして、PV撮影をして。申し訳なかったです。

■「宮藤さんに『松山さんとお仕事がしたい』と話したら、『僕も好きです』って」

――ベテランの助監督・川島役を松山ケンイチさんにオファーした経緯は?

宮藤:磯山さんがおっしゃったんですよね?

磯山:「100万回言えばよかった」でご一緒して、そのときにすごい人だなと思ったんです。それで宮藤さんに「松山さんとお仕事がしたい」と話したら、「僕も好きです」って。それなら助監督の川島役がいいんじゃないかと考えて、オファーしたかたちですね。

宮藤:松山くんがやったから、役が膨らみましたよね。本当は監督をやりたかったのに、助監督としてあまりに有能すぎるから助監督として現場を回しているうちに、そのまま年を取ってしまったという感じがストレートに出たと思います。

岡野:「こういう人、実際に現場にいるよな」というディテールがすごくリアルで、感銘を受けました。

宮藤:川島は「闇のダークネス」の1話しか監督できなかったけど、それによって高瀬川は復活できて、高瀬川に「俺が役者を続ける限り、アンタは名監督」って言われる。松山くんのおかげで、すごくいいサイドストーリーになりましたよね。

【作品情報】
・ PERFECT DAYS

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Netflixにて世界独占配信中
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