映画史のレジェントとなったタル・ベーラの「倫敦から来た男」デジタル版リバイバル公開を記念し、2009年劇場初公開時の予告編(https://www.youtube.com/watch?v=FCPhC6rDKb0)を復刻、音楽家の細野晴臣氏からのコメントと共に披露された。
2026年1月6日に70歳の生涯を閉じたタル・ベーラの「倫敦から来た男」は、タル・ベーラ監督作として初めてカンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品された作品だ。海のそばで静かに生きる鉄道員のマロワンは毎晩、「ガラスの檻」のような制御室から、漆黒の港と駅を見下ろしている。ある夜、マロワンは偶然にも“倫敦から来た男”ブラウンが犯した殺人の現場を目撃してしまう。そして、殺された男が持っていた大金の入ったトランクを、マロワンは海中から見つけ出す――という物語。
この度復刻された予告編は、音楽家の細野晴臣氏の「光と影だけの世界に繰り広げられる夢とも言えない因果なるレアリスモ。金縛りにあったら身を任せよう。これでも始まりと終わりがあるのだ。」という印象的なコメントから始まり、そのバックには、夜の闇の中、港に停泊する船とその横を通る鉄道が圧倒的なワンショットで描き出される。
続いて映し出されるのは、ある夜、鉄道員のマロワンが、偶然、目撃した“倫敦から来た男”ブラウンが犯した殺人の現場と、大金の入った水に濡れたトランク。「メグレ警視」シリーズで知られる文豪ジョルジュ・シムノンのノワール・ミステリーの世界を鮮やかに表出している。「ゆっくりと運命の歯車が狂ってゆく」という言葉に導かれるように、マロワンの妻を演じるティルダ・スウィントンを始めとする登場人物の運命が狂っていく様を短いカットでたたみかける。
「倫敦から来た男」など長編6作を一挙上映する特集上映「タル・ベーラ 凝視せよ、抵抗せよ」は、12月19日から、シアター・イメージフォーラムほか、全国順次上映。
【作品情報】
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倫敦から来た男
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