【写真】自由な機体構成が老若男女を問わずトリコにする「ミニ四駆界隈」
近藤春菜と吉田尚記アナが一見すると「なにそれ?」と思ってしまうような世の中のさまざまな「界隈」にスポットを当て、その世界に熱中する人たちの情熱や魅力を掘り下げていくバラエティ番組「界隈ほーる 〜偏愛の穴に落ちてみた〜」(毎月第1・第2・第3火曜深夜0:00-、BSフジ)。11月3日に放送されたのは「味仙界隈」と、番組でもおなじみとなってきた「ミニ四駆界隈」を特集した。愛知県民のソウルフードとも言える「味仙」の魅力、そしてミニ四駆界隈では神的存在であるshigeさんの挑戦を追う。
■愛知県民のソウルフード「味仙」にまつわる深すぎる沼
愛知県名古屋市に飛び出したカメラが捉えたのは、夕方から長蛇の列を作る人気店のようす。「辛くてウマくて最高」「県民の味みたいな」とお客さんが口々に絶賛するのが、名古屋の激辛ソウルフード「台湾ラーメン」。そしてその発祥とされるのが「中国台湾料理 味仙」だ。
全国トップレベルで“名物メシ”が多い愛知。番組がさっそく店内の界隈民に話を聞くと、味仙が好きすぎてLINEアイコンにしている人、5年もハマっている味仙女子などが表れる。なかでも台湾出身の人からは、「こんなに辛いのは初めて見たかも」「台湾にこのレシピないと思う」と“台湾ラーメンなのに台湾に存在しない”という事実が明かされる。
諸説あるが、その発祥は1970年代に味仙創業者が台湾の名物麺料理「担仔麺(タンツーメン)」を激辛アレンジしてできあがったものとされる台湾ラーメン。パンチのある味わいは県民のソウルフードとして長く愛されており、その日店にいた最高齢91歳のシニア同窓会には「味仙ファン歴20年」というツワモノも。
同窓会には味仙初体験のメンバーもいたのだが、ひと口目でむせるほどの辛さにもん絶してしまう。しかし「辛いだけじゃない」と、その味わい深さには太鼓判を押していた。
さらに「青菜炒め」は辛さを緩和する“チェイサー”的役割と主張する界隈民、「閉店間際の白濁したスープがより深みがあって美味しい」と豪語するツウまで表れた味仙界隈民。
しかし吉田と近藤を驚かせたのはここからだった。味仙には「アメリカン」「イタリアン」といった、およそラーメンと結びつかない用語が存在するのだ。
その正体は“選べる辛さ”。通常の辛さ半分といった「アメリカン」から「通常」「イタリアン」「メキシカン」「アフリカン」「エイリアン」と辛さのレベルがどんどん上がっていく。どこまでも個性的な味仙だけに、腰まで沼に使っている県民が多いのも納得できる。
味仙創業者の5兄弟がそれぞれ異なる味わいの系統で店舗を構えていることも知った近藤は、「ちょっといま…完全に食べたいですもん」と目を輝かせるのだった。
■shigeさんの勝利をカメラに収めることはできるのか
番組では何度も取り上げている「ミニ四駆界隈」。しかし界隈民に神的存在とされているプレイヤー・shigeさんに取材するなかでは、いかんせん大会で良い成績を残せているところを見ていない…。
shigeさんは「チャンピオンズ」階級で「5年間毎年勝利を重ねる」または「同一年で主要大会を全て制覇」した選手だけがなれる「特別表彰選手」。その称号に相応しい活躍をカメラに収めるべく、大会に挑むshigeさんに改めて密着する。
shigeさんが次に挑戦する舞台は、その年に一番強いレーサーを決める全国規模のレース大会「ジャパンカップ」。地方からの参加者が不利にならないようコースを知るための練習日が設けられるほど本格的な大会で、参加者数も膨大だ。
東京大会では車両のブレーキが利きすぎて完走できなかったことを受け、shigeさんはあえて“電池の残量を減らす”ための放電器で微妙な調整を実施。直線のスピードを求めればちょっとした段差でコースアウトの危険があり、完走するために減速しすぎれば当然レースでは勝てない。繊細な調整で動きがかなり変わるのも、ミニ四駆の醍醐味と言える。
練習コースでの走りは全て録画して、危ういシーンを見つけては対策を施すshigeさん。多くのミニ四駆が走るうち、微妙に変化していく接続部のクセも見極める必要があるという。そのこだわりようはミニ四駆の裏側が「企業秘密」になるほど。ブレーキの位置など、数々のレースで培ったデータを活かした細工が施されているのだとか。
いざ本番のレースがスタートすると、良いスタートを切るshigeさんのミニ四駆。コースを5周先に走り切れば勝利という場面で、「タイム的に言うと、ぶっちぎりで岩本選手(shigeさん)ですね。58.3秒くらいかな」と一次ラウンド最速タイムをマークして勝利する。
しかし準決勝、1対1のタイマンレースでは残り2周というところで惜しくも転倒…タイムがつかず敗退となってしまう。それまでは圧倒的スピードで差をつけていたため、VTRを見ていた近藤や吉田も「ああ~っ!」と絶叫するほど悔しいシーンだった。
shigeさんは「いやぁ~悔しい!」「優勝するなら今日だったかな」と素直な想いを言葉にしつつ、「今大会の公式なタイムレコードは獲った」と手ごたえは感じたようす。コースに起こるほんの微細な変化、わずかな車両の調整…豪快に走る姿とは裏腹に、繊細なミニ四駆の世界は奥が深い。
■なじみ深さから生まれる沼、本気の熱量が生む沼
愛知県民に愛され続ける味仙。普及のきっかけこそ1980年台の激辛ブームかもしれないが、一過性のブームで終わらず長く愛されているのは“普遍性×変化”という相反する要素が生んだ結果だろう。
店舗ごとに異なる5系統の味わいがあり、それでいてしっかり味のレギュレーションは守られているため“いつでも同じ味”が楽しめる。同じ味仙でも「今日はこの店舗」「次はこの店舗」とチョイスできるため、飽きが来ない仕組みだ。“知れば知るほど”という深みもまた、ソウルフードとして定着するきっかけだったのかもしれない。
じっくり時間をかけて県民を深い沼まで引き込んだ味仙とは正反対に、「勝負の一瞬」にかける熱で深い深い沼を生んだのがミニ四駆。大人が本気で取り組むのは、間違いなく微細な変化に“手ごたえ”がついてくるから。マシンにかけた想いと時間だけが物を言う世界だけに、老若男女の垣根なくハマる人が増えているのも納得だ。
次回こそはshigeさんの勝利を見たいものだが、果たして…。次回11月10日(火)の放送ではミニ四駆と同じく厳しい勝負の世界「ベイブレード界隈」、そして「アガベ界隈」で“奇跡の一株”や“アガベのお姫様”が登場する。
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