夫と結婚して5年ほどたったころ、赤ちゃんを授かりました。普段は仕事でもプライベートでもめったに怒らない温厚な夫ですが、出産時に見せた意外な姿にびっくりして……。
何人かいる先生の中に、苦手な人が…
妊娠が分かり、わが家の近所には産婦人科がいくつかあったので、「出産するならどこの産院がいいんだろう?」と迷っていました。夫とも相談し、当時30代後半だった私は、高齢出産のリスクを踏まえ、総合病院内の産科を選ぶことに。
何度か妊婦健診に通うと、そこの産科では曜日で担当の先生が変わると分かったのですが、私はその中でも院長先生がどうも苦手でした。院長先生はとにかくぶっきらぼうで、内診のときに特に声かけもなく、痛みで思わず動くと、「じっとしていなさい!」と怒られる始末……。
陣痛に苦しむ私に、先生がひと言
そして臨月を迎え、夜中に陣痛らしき痛みがあったので病院へ連絡し、診察してもらうことになりました。実はこのときまだ妊娠36週だったのですが、すでに子宮口が7cmまで開いていたので入院することに。
この日、夫は午後から勤務だったのですが、陣痛に苦しむ私に付き添ってくれて、早産になってしまうかもしれない……と不安がっていた私を励ましてくれました。
しばらくして例の院長先生が現れ、内診を受けることに。いつものように無言で内診され痛みを我慢していると、院長先生が「陣痛促進剤使うよ。いいね?」とだけ言ったのです。
温厚な夫が突然、強い口調で…
このときの私は、嘔吐するほどの陣痛に苦しんでいました。この痛みから解放されるなら……と、陣痛促進剤を使用する同意書に署名しようとしていたら、普段は温厚な夫が「待ってください。きちんと説明も受けていないのに陣痛促進剤を使われるのは納得がいきません!」と強い口調で先生に言い寄ったのです。
先生も少し驚いたのか、微弱陣痛が続いているため、陣痛促進剤を使用する必要があると説明してくれました。さらに、私の体への負担や赤ちゃんへの影響についても丁寧に説明してくれたのです。夫も私も納得したので、陣痛促進剤を使用することに。そして数時間後、早産でしたが無事健康な息子を出産しました。
産後、あのときのことを夫に聞くと、「〇〇(私)への身体的な負担や、赤ちゃんへの影響を説明しないのはおかしいと思った」とのことでした。あのとき、いつもは他人にあまり怒らない夫が、私と赤ちゃんのために強く意見してくれたことをうれしく思った出来事でした。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
監修者:松田玲子(助産師)
著者:小野美穂/女性・主婦。6歳の幼稚園男児のママ。子どもが乳児期に産後うつになり、治療をおこなう。現在は趣味のイラストを生かした仕事をしている。
イラスト:さくら
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています
監修者・著者:助産師 松田玲子 医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
【関連記事】
予定日が来ても「全然生まれる気配がない…」⇒翌日「予定日を超過してるので…」医師が下した決断とは
「パシャッ!」陣痛で病院へ行くも夫がひたすら撮影→夫「出産中も撮影いいよね」「ダメ」すると夫が…
医師「しんどかったよね」3日がかりの出産…さらりと告げられた【難産の原因】は<想像と違った出産>