【今日のにゃんこタイム~○○さん家の猫がかわいすぎる Vol.215】
桜が咲く頃に拾われ、この春19歳になったのは右奈瀬さん(@unase_k)の愛猫パンくん。
パンくんは、元保護猫。元飼い主さんが余命宣告されたことを機に、右奈瀬さん宅へやってきました。
余命1年半の元飼い主から譲り受けたシニア猫
パンくんは、春にコンビニの駐車場で保護された子です。保護時は、推定1歳。元飼い主さん宅では、新入り猫の面倒をよく見ていました。
右奈瀬さんは愛猫を亡くしてから2年後の2017年、里親募集サイトで単身者OKの募集が目に留まりました。
「元飼い主さんは、個人で保護活動をされていました。ご病気で余命が1年半しかないため、貰い手が見つからなかった保護猫や愛猫の譲渡先を探していたんです」
譲渡対象の猫はみなシニア。年齢的に貰い手が見つかりにくそうに思えたのと、自身も仕事をしながら子猫を育てることは難しいと感じていたため、一度会うことに。対面時は他の猫たちもいましたが、その段階で譲渡可能だったのは、9歳のパンくんだけでした。
「年齢が高かったので少し躊躇しましたが、自分のことより猫を心配する姿を見て、引き取りを決断しました」
「心を開いてくれた」3年越しの愛情表現に感動
元飼い主さん宅ではボス猫が強く、パンくんはベッタリ甘えられなかったそう。そのため、元飼い主さんは他の猫に遠慮することなく、甘えられる環境を希望していました。
お迎え時、パンくんは10歳に。初日は不安そうでベッド下などに隠れましたが、2日目からはすり寄ってきてくれ、1週間ほどで暮らしに慣れてくれました。
「元飼い主さん宅ではボス猫に遠慮して、ベッドには来なかったそうです。うちのベッドでくつろいでいる写真を送ったら、『ひとり暮らしをさせてあげられてよかった』とお返事をいただきました」
ただ、本当に心を許してくれたと感じたのは、お迎えから3年ほど経った頃。毛づくろいが好きではないパンくんが初めて顔を舐めてくれ、右奈瀬さんは感動したのです。
パンくんは、猫っぽくない猫。高いところには登れず、箱には入りません。
「私より早く寝て遅く起きるところも、猫らしくないです(笑)好きなのは、撫でられること。夜は、布団の中で手の近くに頭を持ってきて1日の終わりまで撫でてもらおうとします」
桜の季節になるとより募る“シニア猫の譲渡への想い”
パンくんはハイシニアですが、医師も太鼓判を押す健康優良児です。右奈瀬さんが意識しているのは、ストレスを与えず、好きなように過ごしてもらうこと。やや便秘気味なため、ドライフードだけでなくウェットフードも与え、お腹のマッサージも行っています。
「先代猫は12歳だったので、当初は15歳くらいまで生きてくれたら…という気持ちでしたが、思った以上に元気で19歳になれました。このまま20歳を目指したいです」
そう話す右奈瀬さんは、子猫ほど手がかからず、性格も穏やかな子が多いシニア猫の譲渡が進んでほしいと願っています。それは、元飼い主さん宅で暮らしていた他猫が譲渡サイトに再掲載されるなど、シニア猫の譲渡の難しさを知ったからでした。
「私は1匹のみ飼育可能な賃貸なのでパンだけを引き取りましたが、桜の季節になると残った子たちがどうなったのかと気になります」
いつか、空に行ったら元の名前の“桜”を名乗って、前のお母さんを探しなさい。桜が咲くと、そうパンくんに言い聞かせている右奈瀬さん。来年は、20歳の誕生日を盛大にお祝いできますように。
<取材・文/愛玩動物飼養管理士・古川諭香>
【古川諭香】
愛玩動物飼養管理士・キャットケアスペシャリスト。3匹の愛猫と生活中の猫バカライター。共著『バズにゃん』、Twitter:@yunc24291
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