「アベンジャーズ」シリーズを中心に、数々のMCU作品で活躍してきたヴィジョンを主人公に迎えた最新オリジナルドラマシリーズ「ヴィジョンクエスト」が、ディズニープラスで独占配信中だ。
天才的頭脳を持つトニー・スターク/アイアンマンによって生み出されたAIが基となり、誕生した人造人間ヴィジョン(ポール・ベタニー)の物語。破壊力抜群のエネルギービームを放ち、身体を透過させて、あらゆるものの間をすり抜け、空中を自在に飛びまわることもできる規格外のAIヒーローだが、その生い立ちや歴史は少々複雑。そこで、ヴィジョンが歩んだ軌跡を8つのマーベル作品で振り返りたい。
※以下、MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)作品のネタバレを含みます。未視聴の方はご注意ください。
●1.「アイアンマン」
(C) 2008 MVLFFLLC. TM & (C) 2008 Marvel Entertainment. All Rights Reserved.
ヴィジョンのルーツや、彼の頭脳・内面を構成する人工知能の原点が描かれる作品。トニー・スターク(ロバート・ダウニー・Jr.)によって作られたAIアシスタントである「J.A.R.V.I.S.」は、のちにボディを得て、ヴィジョンへと進化を遂げた。トニーのラボで活躍するロボットアーム「D.U.M.-E(ダミー)」や「U」なども、「ヴィジョンクエスト」ではアバターとして登場し、重要な役割を果たしている。
●2.「アベンジャーズエイジ・オブ・ウルトロン」
(C)Marvel 2015
実体を得たヴィジョンが初登場した作品。トニーは人類を守る盾を作るため、ハルク/ブルース・バナー(マーク・ラファロ)とともに、“ウルトロン”と名付けた人工知能による防衛プログラムを発明。ウルトロンが人類を滅亡させる存在として変貌した責任を重く受け止めるトニーだが、状況を冷静に分析し、次の一手として、さらなる人工知能のヴィジョン(ポール・ベタニー)の創出に踏み切る。
●3.「シビル・ウォーキャプテン・アメリカ」
(C)2016 Marvel All rights reserved.
ヴィジョンにとって最も重要な存在であるワンダ・マキシモフ(スカーレット・ウィッチ)との出会いを通して、キャラクターの内面的な成長や人間性の芽生えが描かれる。また、「自身の計算ミスや感情による揺らぎ」を体験し、結果的にウォーマシンの撃墜を引き起こしてしまい、心を持った存在へと変ぼうを遂げる点でも、ヴィジョンにとっては、ターニングポイントとなった作品だ。
●4.「アベンジャーズインフィニティ・ウォー」
(C)Marvel Studios 2018
全宇宙を救うため、ワンダ自らの手で、ヴィジョンの額に埋め込まれている命の源(マインド・ストーン)を壊して、彼を絶命させるという悲痛な選択がファンに衝撃を与えた。ワンダの深い喪失感は、続く「ワンダビジョン」でのウエストビュー事件の引き金に。同時に「ヴィジョンクエスト」では、失われた過去やアイデンティティを探すヴィジョンの重要なバックボーンになっている。
●5.「アベンジャーズエンドゲーム」
(C)2019 MARVEL
ヴィジョンは前作で絶命しており、本作には登場しないが、トニー・スターク/アイアンマンの遺産であるAI技術の“帰結と継承”を示唆しており、やはり見逃せない一作。具体的には、トニーを看取った人工知能の「F.R.I.D.A.Y.」が抱く後悔やトラウマが「ヴィジョンクエスト」に受け継がれ、人間のアバターとして登場。ヴィジョンの精神世界とも深く交差し、影響し合う。
●6.「スパイダーマンファー・フロム・ホーム」
トニーが遺した高度戦闘AIである「E.D.I.T.H.」が、ピーター・パーカー/スパイダーマン(トム・ホランド)に託される形で初登場する作品。彼の遺産であるテクノロジーやAIが世界にどのような影響を与え、どう扱われているかが本作の裏テーマとなった。「ヴィジョンクエスト」では、記憶を取り戻したヴィジョンが「E.D.I.T.H.」をはじめ、自身のプログラム内にあるAIたちと交信・対話する。
●7.「ワンダビジョン」
(C)2021 Marvel
「ワンダヴィジョン」「アガサ・オール・アロング」、そして「ヴィジョンクエスト」と続く“ウエストビュー三部作”の第1弾。本作の終盤に、記憶を持たない“身体”だけの存在、ホワイトヴィジョンが登場しており、彼が失われた自我やアイデンティティを探す旅(=クエスト)のスタート地点に立った重要な作品だ。
また「ワンダビジョン」で誕生したワンダとヴィジョンの双子の息子、トミーとビリーの存在は、ヴィジョンにとっては家族の記憶そのもの。「ヴィジョンクエスト」では息子トミーとの再会や、親子の絆が描かれており、そのバックボーンを知る上でも「ワンダビジョン」は外せない一作である。
●8.「アガサ・オール・アロング」
(C)2024 MARVEL
「ヴィジョンクエスト」をより楽しむために、本作を観るべき理由は、双子の息子であるビリーとトミーの“魂の転生”が説明されているから。「ワンダヴィジョン」の終盤、彼らはワンダととも消滅したが、実際には、ビリーの魂が別の青年の肉体に宿り生き延び、さらにビリーの力によって、トミーの魂も新たな肉体に転生を果たしていたことが「アガサ・オール・アロング」では明らかになった。
「なぜヴィジョンの息子たちが現代のMCU世界に実在しているのか」という疑問は、ヴィジョンが歩む自己探求の旅路に深く関わっており、そんな彼の前に現れるトミーの正体が「ヴィジョンクエスト」の重要なカギとなるのだ。
【作品情報】
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スパイダーマンファー・フロム・ホーム
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(C)2026 Marvel