ハワイ移住した元テレ朝アナが、家族旅行で驚いたアメリカの“今”。自動運転タクシーに、建設費3400億円の巨大球体etc

ハワイ移住した元テレ朝アナが、家族旅行で驚いたアメリカの“今”。自動運転タクシーに、建設費3400億円の巨大球体etc

10月22日(木) 8:46

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新卒から18年半、テレビ朝日のアナウンサーとして、報道、スポーツ、バラエティなど多岐にわたる番組を担当してきた大木優紀さん(45歳)。

40歳を超えてから、スタートアップ企業「令和トラベル」に転職。現在は旅行アプリ「NEWT(ニュート)」の広報を担当。さらに2025年10月には、ハワイ子会社「ALOHA7, Inc.」のCEOに就任し、家族とともにハワイへ移住。新たなステージで活躍の場を広げています。

第65回は、ハワイ在住の大木さんが秋休みに家族でアメリカ国内を旅行。ラスベガスの最新エンタメや自動運転タクシー、ディズニークルーズを通じて感じた、アメリカの今をつづります(以下、大木さん寄稿)。

ハワイの秋休み、家族でアメリカ国内旅行へ



ハワイ在住の私たち家族ですが、子どもたちはハワイの現地の公立校に通っています。

ハワイの学校は日本とは学年の始まりが異なり、8月に新学年がスタートする4学期制。10月初めに1学期が終わると、「秋休み」があります。

今回はそのタイミングで私も仕事の休みをいただき、家族で旅行に出かけました。行き先は、ラスベガスとサンディエゴ発のディズニークルーズ。

私にとってラスベガスは、特別な思い入れのある場所。大学生の頃に初めて訪れ、大きな衝撃を受け、好きで何度も足を運んでいます。実は、子連れでラスベガスを訪れるのも今回がはじめてではありません。

そんな今回の旅先で出会ったのは、想像を超える最新エンターテインメント。そして、ディズニークルーズで改めて感じた、人が人を楽しませることの魅力。

今回は、アメリカのエンタメの最前線と、時代が変わっても変わらない人のおもてなしに触れた秋休みについてお話ししたいと思います。

建設費約3400億円の巨大球体も! ラスベガスの最新エンタメに圧倒



ラスベガスは、ハワイの人々にとっては「9番目の島」とも呼ばれるほど身近な旅行先。直行便も多く、気軽に訪れることができる場所です。

初めて訪れた際は大学生の貧乏旅行。シルク・ドゥ・ソレイユの『O(オー)』のチケットは、学生の私にとってかなりの高額でした。それでも、現地で出会った人たちに「絶対に見たほうがいい」と勧められ、思い切って観に行ったんです。

水を使った圧巻のショーは、言葉にならないくらいの感動で……。その体験が忘れられず、それ以来、ラスベガスには特別な愛着を持っています。

ラスベガスといえばカジノのイメージが強いかもしれませんが、カジノに行かなくても、十分に楽しめるエンターテインメントの街です。子連れ旅にも最適で、大人も子どもも楽しめる魅力が詰まっています。

今回は、そんなラスベガスで、最新のエンターテインメント施設を体験してきました。

ひとつ目は、建設費約23億ドル(建設当時のレートで約3400億円)ともいわれている巨大球体型施設「Sphere(スフィア)」。

ラスベガスの新たなランドマークとして注目されているこの施設。球体の外壁全体がLEDディスプレイになっていて、さまざまな映像が映し出されます。

私たちが宿泊した部屋からも見えたのですが、街の中に突如現れた巨大な球体が映り輝く様子はもう、圧巻。。館内では「オズの魔法使い」を題材にした映像体験型ショーを鑑賞しました。

ただ大画面で映像を見るだけではありません。風が吹き、香りが漂い、物が落ちてくるような仕掛けもあり、五感を刺激される。身体全体で作品の世界に入り込んでいくような、圧倒的な没入感がありました。

もうひとつ訪れたのが、娘の希望で足を運んだ「AREA15(エリア15)」。メインストリップ通りから少し離れた場所にある、エンターテインメントやアートを楽しめる施設です。

ここにあるのは「アイスクリームミュージアム」。アイスクリームが食べ放題で、アイスクリームをテーマにした写真映えスポットが並ぶ、体験施設です。

スーパーマーケットなのに“新感覚エンターテインメント”



さらに、「オメガマート」も体験してきました。

一見すると普通のスーパーマーケットなのですが、そこから先は、まるで夢に出てくるような不思議な世界。店内のあちこちに仕掛けがあり、進んでいくうちに、現実と非現実の境目が曖昧になっていくような感覚を味わえます。聞けば、モダンアート集団がスタートした新感覚エンターテインメントだということで、エンタメとアートの融合が本当に見事でした。

どちらも映像の美しさや規模の大きさというアメリカのエンターテインメントのイメージだけではありません。

空間全体が緻密にデザインされていて、訪れた人をぐっとつかみ、その世界へと引き込んでいく。規模の大きさはもちろんですが、エンターテインメントを通じて、日常から切り離された体験そのものをつくり出す力……。さすがアメリカと圧倒されました。

その背景には、こうした体験を実現するための資本力もあるのでしょう。アメリカのエンターテインメントが持つ懐の深さを、改めて感じる時間になりました。

初めての自動運転タクシー。人が運転しない移動が当たり前になる?



エンタメとは少し離れるんですが、無人の自動運転タクシーも、このラスベガスで初めて家族で体験しました。

ラスベガスの自動運転タクシーは、乗り降りできる場所が限られていて、決まった場所から乗り、指定された場所で降りる仕組み。今回は、「AREA15(エリア15)」に向かう際に、自動運転タクシーを利用しました。

以前、サンフランシスコからハワイに遊びに来た友人が、サンフランシスコはもう自動運転が当たり前になっていると話していたんです。

友人は、ハワイでUber(ウーバー)を利用し、人が運転している配車サービスを使うのが怖いと言っていたんですが、「人が運転しているのが怖い?」と、そのときは住む世界の違いに驚いて……。

私自身は、むしろ無人の車に乗るほうが怖いと思っていました。ところが、実際に乗ってみると想像以上に快適。

車内の空間も心地よく、旅行者にとって、言語の壁もないし、チップの計算やルートの不安もない。家族で楽しい移動体験ができました。移動のストレスをグッと軽くしてくれる存在になりそうで、今後どんどん普及していきそうだと感じています。

「ディズニーは子どもっぽい」と言い始めた10歳の息子



ラスベガスの後に向かったのは、サンディエゴ。そこからディズニークルーズに乗船しました。

今回、ディズニークルーズを選んだのには、ちょっとした理由があります。

10歳になる息子が、最近「えー、ディズニーってちょっと子どもっぽくない?」と言い始めたんです。

ディズニー好きの私としては、これは一大事。子どもと一緒に、ディズニーの世界を純粋に楽しめるのも、もしかしたら今が最後かもしれない。そんな焦りもあって、今回の旅を計画しました。

ディズニークルーズと言っても、日本への就航が話題になっている新しい船や、シンガポール発着のクルーズなど、さまざまな選択肢があります。今回はそのなかから、比較的小型の「ディズニー・マジック号」を選びました。

実際に乗ってみると、船内にはアットホームな雰囲気があり、キャストやスタッフとの距離も近く、短い日程でも十分に楽しむことができました。

乗船したのはハロウィンの時期。ハロウィンの衣装を着たミッキーやミニー、クルーズならではの装いをしたキャラクターたちにも会うことができました。

日本のパークでは、ミッキーと会って写真を撮るのもなかなか大変ですが、今回はミッキーと自撮りまでできてしまうほど! キャラクターたちを身近に感じられるのも、クルーズならではの魅力でした。

そして、なんだかんだ言いながら、10歳の息子も一緒にミッキーやミニーと写真を撮ってくれたんです。目の前に親しみの深いキャラクターがいれば、やっぱり楽しんでくれる。その姿を見て、連れてきてよかったなと思いました。

クルーズではスタッフとの交流から生まれる安心感も



もうひとつ印象に残ったのが、クルーズでの食事の時間です。

ディズニークルーズでは、「ローテーションダイニング」という仕組みが採用されています。毎晩、異なるレストランで食事を楽しめるようになっていますが、担当のウェイターさんは毎晩一緒に移動して、サービスをしてくれます。

毎晩、テーブルでクイズを出してくれたり、ポケットから知恵の輪のようなパズルを取り出して楽しませてくれたり。息子もそれが楽しみになって、すっかりウェイターさんに懐いていました。

アメリカのサービス文化の背景を考えてみると、サービスそのものにチップというインセンティブがあることも関係しているのかもしれません。誰がどのようなサービスを提供してくれたのかが見えやすく、サービスをしてくれる人との関係性も生まれやすい。そんな側面を感じました。

実際、クルーズではウェイターさんだけでなく、客室を清掃してくれるスタッフとも交流があり、心に残るホスピタリティを受けることができました。

ラスベガスで見た、自動運転や最新のエンタメ施設の未来世界。その対比もあって、ディズニークルーズでは属人的な、濃密なコミュニケーションの中から生まれる楽しさと安心感というものがありました。

まったく違う方向から、アメリカのエンターテインメントの魅力に触れた旅になりました。

最先端のエンタメと、子どもの成長。今しかない時間を味わう旅に



今回の秋休みは、アメリカのエンターテインメントの幅広さを改めて感じる旅になりました。

ラスベガスで体験したのは、最新テクノロジーが生み出す、まるで未来の世界のようなエンターテインメント。一方、ディズニークルーズでは、人と人とのコミュニケーションから生まれる楽しさや安心感に触れることができました。

最先端の技術が進化していく一方で、人が誰かを楽しませようとする気持ちも、変わらず大きな価値を持っている。そんなことを感じた旅でもありました。

そして、もうひとつ心に残ったのは、子どもの成長です。

「ディズニーは子どもっぽい」と言い始めた息子と、ミッキーやミニーと一緒に写真を撮って楽しむことができました。息子にとって、子どもとして純粋にディズニーを楽しむ最後のタイミングだったのかもしれません。

親としての自己満足かもしれませんが、そんな時間を一緒に過ごせたことに満足しています(笑)。ちょうど日本初のディズニークルーズの就航も話題となっています。まずは、子どもと一緒にどっぷりディズニーマジックに浸れるタイミングでの乗船をお勧めします!

子どもの成長はあっという間で、うれしい反面、少し寂しさを感じることもあります。でも、今この瞬間を一緒に楽しめたことは、親としてうれしい思い出になりました。

普段の生活では気づきにくい子どもたちの変化も感じながら過ごせた、いい秋休みになりました。

<文/大木優紀>

【大木優紀】
1980年生まれ。2003年にテレビ朝日に入社し、アナウンサーとして報道情報、スポーツ、バラエティーと幅広く担当。21年末に退社し、令和トラベルに転職。旅行アプリ『NEWT(ニュート)』のPRに奮闘中。2児の母

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