あの時、あの人に出会っていなければ、間違った道を選んでいたかもしれない。
大阪府の20代女性・Aさんがある橋の上で体験したできごと。
<Aさんからのおたより>
数年前に大阪市内のある橋で体験した事です。
私は保育士なのですが、当時、職場の人間関係にすごく悩んでいました。
毎日仕事に通うのが辛く、丁度、色々な環境も変わったところでそれにも対応できなくて、全てを置いて投げ出したい気持ちでいました。
ある日、職場でまた辛いことがあり正直死を考えていました。
「あぁ、もういいや」と思い...
その次の日の通勤途中、仕事に行きたくないと考えているうちに時間がなくなり遅刻をしそうに。
急いで自転車で橋の上を漕いでいたのですが、チェーンが外れてしまい......その時、パッと川を横目で見て「あぁ、もういいや。死んじゃおう」と思ったのです。
チェーンがはずれたぐらいで?と思うと思います。
私も今はそう思えるのですが、その時はもういろいろと我慢の限界でそう考えてしまったのです。
また、チェーンが外れたことが初めてで、直し方も頭に全くありませんでした。
通り過ぎていく人は、「あーあ」という感じで見て通り過ぎていくだけで、私はそのまま自転車を押して橋の下まで降りて自転車を止め、川へ向かおうとしました。
その時、少し前に橋の上ですれ違った30~40代くらいの男性が戻ってきてくださり「大丈夫?チェーン外れたんか?」と声をかけてくれました。
私が「はい」と俯いたまま言うと、「大丈夫、すぐ直したる」といって錆びたチェーンを迷いなく素手で触り、あっという間に直してくれました。
多分、その男性も通勤途中で時間には余裕がなかったはずです。
でも「直ったよ。でもチェーンがゆるくなってるから、自転車屋に持って行きや!」と言って下さり......。
手はすごく汚れていて、私はウェットティッシュを持ち歩いていなく、「ありがとうございます。でもすみません、手をこんなに汚させてしまって。ウェットティッシュも持っていなくて」と伝えると「そんなん気にせんでいいよ。仕事やろ?大丈夫やからパッと行き!頑張ろう!」と言って自転車に乗りまた、坂に向かっていかれました。
気づくと、私も涙ながらに自転車に乗り急いで職場に向かっていました。
「頑張ろう」という最後の言葉がすごく響いて、「こんなにも優しい人がいるんだ」「今日チェーンが外れてこの方に会ったのは、何か意味があったのかもしれない」「今日からまた頑張ろう」と思えたのです。
今では、職場の人間関係も落ち着き、日々楽しく保育ができています。
あの時、声をかけてくださっていなければ多分私は間違った道を選んでいたと思います。
本当に感謝してもしきれません。
私にとって救世主のようでした。
本当にありがとうございました。
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※本コラムではプライバシー配慮などのために体験談中の場所や固有名詞等の情報を変更している場合がありますので、あらかじめご了承ください
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