『サンゲリア』(79)や『地獄の門』(80)などで知られるイタリアホラー映画界の巨匠にして、“マスター・オブ・ゴア”の異名を持つルチオ・フルチ監督の代表作のひとつであるゾンビホラー『ビヨンド』(81)。このたび同作が、初めてリメイクされることが正式に決定した。「Variety」など複数メディアが報じている。
【写真を見る】タランティーノやライミにも影響を与えた“マスター・オブ・ゴア”ルチオ・フルチの代表作『ビヨンド』とは?
あまりにも強烈なスプラッター描写を得意とし、サム・ライミやクエンティン・タランティーノなど数多くの作家に多大な影響を与えたことで知られるフルチ監督。そのホラー作家としてのキャリアを決定付けることになった先述の2本に続いて手掛けた『ビヨンド』は、『地獄の門』『墓場裏の家』(81)と共にH.P.ラヴクラフトの影響を受けた“地獄の門三部作”とも呼ばれている。
ルイジアナ州にある、かつてホテルだった屋敷を相続したライザ(カトリオーナ・マッコール)。彼女が建物の修繕に取り掛かった矢先、周囲で奇妙なできごとが頻発する。やがて彼女は、かつてこの建物で一人の画家がリンチを受けて殺害されたことを知る。そして地下室の壁に埋め込まれた画家の怨念が、冥界と現世をつなぐ“地獄の門”を開けてしまい…。
報道によれば、スパイドラマ「ナイト・マネジャー」などを手掛けた製作会社ハングタイム・インターナショナル・ピクチャーズと、世界各国のジャンル映画やカルト映画の発掘・リリースを行なう独立系スタジオのセヴェリン・フィルムズの戦略的提携によって立ち上がった今回のリメイク企画。劇場公開・配信・物理メディア向けにジャンル映画のリメイク権を確保することを目的としたこの提携では、今後2年間で複数のリメイクが予定されており、これがその第1弾となる。
「今回の提携のきっかけは、ジャンル映画ファンへの共通コミットメントであり、新たなホラーファンに作品を届けたいという願いによるものです」と語るハングタイムの共同CEOであるフランク・マレーは「実績のある監督が『ビヨンド』を再構築し、体験型ホラーの古典として現代によみがえらせることで、フルチ監督の作品の文化的意義をさらに高めるまたとない機会となるでしょう」と期待を寄せる。
また、セヴェリン・フィルムズの社長兼CEOのデヴィッド・グレゴリーは「これらの古典作品を新世代向けに再構築することは、ジャンル映画コミュニティにとっても類を見ない機会。このパートナーシップがもたらす成果を楽しみにしています」とコメント。はたして今後、彼らによってどんなホラー映画の名作がリメイクされていくのか。『ビヨンド』の続報はもちろん、この一大プロジェクトの動向からも目が離せない!
文/久保田 和馬
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