恋愛婚活アドバイザーの菊乃です。
たくさんの相手と会って、交際に進むのに、なぜかいつも断られてしまう人がいます。多くの場合は、コミュニケーションに原因があるのですが、今回はそんな女性のケースをご紹介します。
100人会って、交際した4人からフラれる
美紗さん(仮名・29歳)は26歳ごろから婚活を始め、これまでに100人近い男性と会ってきたそうです。
交際に発展した相手も4人いましたが、いずれも長続きせず、相手から別れを告げられたり、連絡が取れなくなったりしてしまいました。
うち3人はマッチングアプリで出会った男性。そこで今年は結婚相談所で婚活を始めました。
相談所では、20代ということもあって多くの男性から申し込みがあり、交際も順調に進んで、成婚退会までこぎつけました。ところが、退会後に彼氏とうまくいかなくなり、結局、別れることになってしまったのです。
美紗さんは、「相手の選び方で気をつけることや、自分にどんな出会い方が向いているのかを知りたいです」ということで、私のところに相談に見えました。
「話していてつまらない」と言われた
まずは、男性たちが、どんな理由で美紗さんに別れを告げたのか聞いてみました。
マッチングアプリで交際したある男性からは、「
知らないことが多くて、話していて楽しくない
」と言われたそうです。
ある日、街を歩いていると、コンビニのキャンペーンポスターに有名スポーツ選手の写真が載っていました。彼がその選手について話題にしたところ、美紗さんは「誰なのか分からない」と答えました。
美紗さんは、テレビや映画をほとんど観ず、スポーツ観戦もせず、アニメやマンガやゲームにも興味がないそうです。
菊乃「その選手って、誰だったのでしょうか?」
美紗さん「男の人でした。もう、覚えていないです」
結局、その男性とは別れることになり、美紗さんは「
知らないことをバカにしてこない男性を探そう
」と考えました。何か熱中している趣味がある男性は、自分の知らない話ばかりされるかもしれないと思い、避けたそうです。
確かに、昨今はテレビを観ない人も増えていますし、有名選手を知らないこと自体を責められる筋合いはありません。
ただ、何かを知らなかっただけで、交際相手に別れを告げるものでしょうか?
彼が言った、「話していて楽しくない」には、もう少し深い意味がありそうです。
もし興味がないジャンルでも、相手が楽しそうに話していたら、「それってどんな選手なの?」「何がすごいの?」と聞くことはできます。知識がなくても、相手に関心を持つことで会話は広がります。美紗さんは、それをしなかったのでは?
もちろん、男性が本当にその理由だけで別れを決めたのかは分かりません。相性や、ほかの不満が積み重なっていた可能性もありますが……。
マッチングアプリで交際した、あと2人は、連絡が取れなくなってしまったので別れの理由はわからないそうです。
「気配りしてくれない」というLINEを見ると…
美紗さんが結婚相談所で成婚退会した際、相手は2歳年上のエンジニア男性でした。
ところが、退会後に男性から「価値観が合わず、結婚生活をイメージできない」と言われ、交際が終了してしまいました。
価値観の違いはどんなカップルにもありますが、真剣交際に進んで成婚退会までした相手なのに、断られてしまったのです。男性も、交際中に何か違うと感じながら、話を進めてしまったのかもしれません。
美紗さんは、「今思えば、合わない人だったと思います。告白してもらえたから真剣交際したけど、決め手があったわけじゃないです。悪い人じゃないけれど、気配りしてくれないし」と話します。
「気配りしてくれない、というのは具体的にどういうことですか?」と尋ねると、成婚退会後に次のデートの日程を決めたときのLINEを見せてくれました。
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男性「いつにする?」
美紗「10月3、4は空いてるよ」
男性「4日の19時から夜ご飯はどう?」
美紗「夜はちょっと……。ランチに変更できたりする?どうしてもダメなら調整するけど」
男性「ランチでも大丈夫だよ」
美紗「
先に時間も確認してほしかった
」
男性「ごめん」
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美紗さんは、男性が時間を確認せずに夜ご飯を提案したことを、「気配りが足りない」と感じていたのです。翌日が仕事なので日曜夜に予定を入れたくなかったそう。
確かに、先に希望時間を聞けばよりスムーズだったでしょうが、男性は美紗さんからランチにしてと言われると、すぐに応じています。それなのに美紗さんは、希望に応じてもらった後で、「先に時間も確認してほしかった」と不満を伝えています。
ここに、2人のすれ違いを生む原因があるように感じました。
「言わなくても察して」は無理
そこで、私はこう話しました。
菊乃「気配りが足りないというけれど、美紗さんが最初から会える時間帯を伝えていれば、男性もその範囲内で予定を提案できたはずですよね」
美紗さん「私が最初に、希望時間まで伝えなかったのがダメってことですか?」
菊乃「ダメというわけではありません。ただ、相手が『ランチでもいいよ』と変えてくれたら、ここは『ありがとう』と返す場面ではないでしょうか」
相手が提案してくれた後から不満を言う――もしそういうことが続いたとしたら、相手は嫌になりますよね。
コミュニケーションを見直してみて
美紗さんに限らず、女性の中には、受け身で「男性側がエスコートするものだ」と思っている人が散見されます。しかも、言う前に察してくれないと、「気配りがない」と不満を持つ人もいます。
そういう人と結婚して家族になるのはしんどい、と感じる人が多いでしょう。
問題は相手の選び方ではなく、美紗さん自身が変わらなければ、同じようなことを繰り返す可能性があります。
100人近い男性と会い、4人と交際してきた美紗さん。出会いの数は十分あったのに、交際が長続きしないのであれば、自分自身のコミュニケーションを見直してみてもよいのではないでしょうか。
「被害者ポジション」を脱すれば進歩する
もちろん、男性側に配慮が足りない場面もあったかもしれません。しかし、相手の問題ばかりを探していては、自分の行動を振り返る機会を失ってしまいます。
スポーツ選手を知らなかったという話も同じです。「知らないからってバカにされた」と被害者のように感じているうちは、自分のコミュニケーションを見直す機会にはなりません。
婚活では、相手を選ぶことばかり考えがちですが、自分も相手から選ばれる存在です。相手の欠点を探すだけでなく、自分にも改善できるところがないか考えてみる。その視点を持てば、これまでの出会いも、次の恋愛に生かせる経験になるのです。
※個人が特定されないよう、一部脚色しています。
<文/菊乃>
【菊乃】
恋愛・婚活アドバイザー、コラムニスト。29歳まで手抜きと個性を取り違えていたダメ女。低レベルからの女磨き、婚活を綴ったブログが「分かりやすい」と人気になり独立。ご相談にくる方の約4割は一度も交際経験がない女性。著書「あなたの『そこ』がもったいない。」他4冊。Twitter:@koakumamt
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