榮倉奈々“奈緒”と赤楚衛二“修司”、最悪の出会いから始まる物語…対照的な2組の兄妹が織りなす切ない人間ドラマ<あにいもうと>

サタデードラマ10「あにいもうと」より/(C)テレビ朝日

榮倉奈々“奈緒”と赤楚衛二“修司”、最悪の出会いから始まる物語…対照的な2組の兄妹が織りなす切ない人間ドラマ<あにいもうと>

10月17日(土) 8:00

サタデードラマ10「あにいもうと」より
【写真】赤楚衛二“修司”を抱きしめる榮倉奈々“奈緒”

榮倉奈々と赤楚衛二がW主演を務めるサタデードラマ10「あにいもうと」(10月17日[土]スタート、毎週土曜夜10:00-10:54、テレビ朝日系)が放送される。WEBザテレビジョンでは、放送に先駆け第1話を試写。境遇の異なる男女の出会いと、2組の兄妹が抱える複雑な事情を描いた本作の見どころを紹介する。

■榮倉奈々×赤楚衛二、2組の兄妹の運命を描くラブ・サスペンス

本作は、この秋新設されるテレビ朝日のドラマ枠「サタデードラマ10」の第1弾作品。トラブルメーカーの兄に振り回されながらも念願の医師となった春木奈緒(榮倉)と、重い病を患う妹を懸命に支える園田修司(赤楚)の“許されざる愛”を描くラブ・サスペンス。

2人の出会いと別れを描く「地方編」と、3年後に偶然再会した2人が封印してきた疑惑と愛に翻弄される「東京編」の2部構成で、2組の兄妹の運命が交錯していく。

修司の妹・園田絵里を宮崎優、奈緒の兄・春木亮介を木村達成が演じるほか、戸塚純貴、高橋克実、富田靖子、竹下景子、原田美枝子、仲村トオルらが出演。脚本を吉田紀子、演出を新城毅彦らが手掛ける。

■最悪の出会いから始まる奈緒と修司の関係…境遇の異なる2人に共感

第1話では、地方都市の市民病院で働く奈緒と、造船所で働きながら妹を支える修司が出会う。

念願だった医師の仕事に就いた奈緒だが、慢性的な医師不足と激務に追われ、かつて抱いていた情熱を失いかけていた。仕事を終えて帰宅しても、部屋を片付ける余裕すらなく、植物を枯らしてしまうほど。その姿からは、目の前の仕事をこなすだけで精いっぱいになっている奈緒の疲弊ぶりが伝わってくる。

そんな中、奈緒が新たに担当することになったのが、重い病を患う絵里。そして、絵里の兄・修司との出会いが、奈緒の日常を変えていく。

修司は、ある誤解から奈緒に怒りをぶつける。「あんた最低だな」「それでも医者かよ」と厳しい言葉を投げかけるが、妹を何よりも大切に思う彼の立場を考えれば、その怒りも理解できる。

一方、奈緒も決して患者に無関心なわけではない。次から次へと訪れる患者に対応しなければならず、一人一人と十分に向き合うことが難しい状況に置かれている。

医師としての理想と現実の間でもがく奈緒と、妹を守ろうと必死になる修司。立場こそ違えど、どちらも目の前の現実に追われ、思うようにいかない日々を過ごしている。

そんな奈緒の疲弊と葛藤を、榮倉は飾らない芝居で表現。医師としての理想を見失いかけながらも、患者のために力を尽くそうとする真っすぐな姿が印象に残る。

最悪の出会いを果たした2人だが、奈緒が絵里のために治療の可能性を探り続ける姿に触れ、修司の中にも少しずつ変化が生まれていく。赤楚が見せる修司の感情の揺れも、2人の関係性に説得力を与えている。

サタデードラマ10「あにいもうと」より

■赤楚衛二と宮崎優が描く兄妹の絆…対照的な関係性が物語に深みを与える

本作で印象的なのが、2組の兄妹の対照的な関係性だ。

修司は、病気の妹・絵里のために造船所で働きながら、祖母との生活も支えている。仕事と看病の両立は決して容易ではなく、経済的にも厳しい現実に直面している。それでも妹を第一に考え、懸命に日々を生きている。

そんな修司を演じる赤楚の芝居には、妹を守りたいという強い思いと、どうにもできない現実へのもどかしさがにじむ。

一方、絵里は重い病を抱えながらも、兄の前では明るく振る舞おうとする。宮崎が見せる無邪気な表情の奥には、不安や寂しさが感じられ、兄妹の何気ないやりとりにも切なさが漂う。

互いを思い合っているからこそ、簡単には本音を打ち明けられない。赤楚と宮崎の自然な掛け合いが、兄妹の深い絆を感じさせる。

奈緒もまた、兄・亮介との関係に複雑な事情を抱えている。亮介が過去に起こしたトラブルによって、奈緒は医師になるまでに遠回りを余儀なくされた。そんな兄が突然姿を現し、奈緒の日常にも波紋が広がっていく。

妹を守ろうとする修司と、兄に人生を振り回されてきた奈緒。同じ兄妹という関係でありながら、その在り方は大きく異なる。

家族だからこそ支え合えることもあれば、家族だからこそ簡単には消えない傷もある。2組の兄妹を通して描かれる愛情と葛藤が、物語に奥行きを生み出している。

最悪の出会いから始まった奈緒と修司の関係は、どのように変わっていくのか。そして、2組の兄妹の運命はどう交錯していくのか。登場人物それぞれの思いが丁寧に描かれる本作は、ラブ・サスペンスとしての展開だけでなく、繊細な人間ドラマにも注目したい。

※宮崎優の崎、正しくは「たつさき」

◆文=白瀬あめり


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