お金を使い果たして電車に乗れない歩いて帰れる距離じゃないのに...そこに現れた長髪の男が手にしていたもの(東京都・60代男性)

お金を使い果たして…(画像はphotoAC)

お金を使い果たして電車に乗れない歩いて帰れる距離じゃないのに...そこに現れた長髪の男が手にしていたもの(東京都・60代男性)

10月15日(木) 15:00

どうしても欲しい本を買ったため、帰りの電車賃がなくなってしまった。

中学生にとって歩いて帰れる距離ではないと困り果てていた時、見知らぬ長髪の男が話しかけてきた。

東京都在住の60代男性・Gさんの思い出。

<Gさんからのおたより>

これは私がまだ中学生だった頃の話で、もう50数年前のことです。

そのころ英会話の勉強が好きで、書店街の東京・神保町に行っていろいろな英会話の本を立ち読みしていました。決して裕福な家庭ではなく、もらえるお小遣いにも、それで買えるものにも限りがありました。

ある日、どうしても欲しい本を見つけました。でもその本を買ってしまうと帰りの電車賃がなくなってしまいます。当時の「国電」で10円、20円程度の問題だったとは思いますが、御茶ノ水駅から日暮里にある実家まで歩いて帰らなくてはならなくなります。

中学生だった私にとっては、「相当な距離を歩かなくてはいけない」という恐怖感のようなものがありました。それでも、買ってしまいました。

「国電に事故があって、電車が止まっちゃった」

その後、御茶ノ水駅まで歩き、駅前でどうしようかと悩み、最後には「根性を出して歩くしかない」と頭の中で自分に言い聞かせているとき、20代後半位の男性が、

「国電に事故があって、電車が止まっちゃったんだよね。代わりに地下鉄の切符をくれたんだけど、自分は使わないし、よかったらこれ使ってくれる?」

と私に切符をくれたのです。

「どうして私に?そんなに困った顔をしていたのかな?」

とは思ったのですが、神様に助けられたような気持ちになったことを鮮明に覚えています。

その男性の顔も、おぼろげではありますが覚えています。1970年代初頭のことですが、長髪の優しそうな顔をした男性でした。

その後、慣れない地下鉄を乗り継ぎ、実家からそれほど遠くないところまで行くことが出来ました。

中学生でちゃんとお礼を言うこともできなかったことが、今でも悔やまれます。

この投稿をもって、感謝の意を伝えたく思います。誠にありがとうございました。


【このコーナーでは読者のみなさんからの投稿を紹介しています】

名前も知らない、どこにいるかもわからない......。そんな誰かに伝えたい「ありがとう」や「ごめんなさい」、あるいは「どんなもんだい!」を心の中に秘めている、という人もいるだろう。

Jタウンネットでは読者の皆さんの「『ありがとう』と伝えたいエピソード」「『ごめんなさい』を伝えたいエピソード」「親切自慢エピソード」「親切目撃談」などを募集している。

読者投稿フォームもしくは公式X(@jtown_net)のダイレクトメッセージ、メール(toko@j-town.net)から、具体的な内容(どんな風に親切にしてもらったのか、どんなことで助かったのか、どんなことをしてしまい謝りたいのかなど、500文字程度~)、体験の時期・場所、あなたの住んでいる都道府県、年齢(20代、30代など大まかで結構です)、性別を明記してお送りください。秘密は厳守いたします。

※本コラムではプライバシー配慮などのために体験談中の場所や固有名詞等の情報を変更している場合がありますので、あらかじめご了承ください

【関連記事】
「入試帰りの電車の中で、私を囲んだ3人のサラリーマン男性。号泣している姿を周りから隠すように立ち...」(東京都・20代女性)
旅先でバスから下車しようとしたら、運転手が「降りないほうがいい」。運賃箱を塞いでまで止めてきて...(神奈川県・60代男性)
バスの運転手が小学生の私を降ろしてくれなかったいくら説明しても頑なな態度で止められ(北海道・50代女性)
「見送るはずだった新幹線に、母だけ乗って行っちゃった。幼い妹と2人、ホームに取り残されて...」(大阪府・50代女性)
「大学の夏休み、旅の途中で仲良くなった年上のきれいなお姉さん。一緒に船を降りると、黒塗りの車が..」 (大阪府・70代男性)
Jタウンネット

生活 新着ニュース

合わせて読みたい記事

編集部のおすすめ記事

エンタメ アクセスランキング

急上昇ランキング

注目トピックス

Ameba News

注目の芸能人ブログ