「お茶」「リモコンどこだ?」なんでも家族にやらせていた義父が…自ら動き始めた! きっかけはまさかの“孫の宿題”

「お茶」「リモコンどこだ?」なんでも家族にやらせていた義父が…自ら動き始めた! きっかけはまさかの“孫の宿題”

10月11日(日) 8:45

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家の中のことを妻にばかりまかせて何もしない父親や義父に、モヤモヤしたことはありませんか?

今回は、孫の何気ない一言が、祖父を少しずつ変えていったエピソードをご紹介しましょう。

「ティッシュ持ってこい」寝転がって何もしない義父



石田瑞穂さん(仮名・36歳)は、夫と小学3年生の息子・祐樹くん(仮名)、そして義父母との5人暮らしです。

「お義父さんは昔ながらの考え方が強くて、『男は家事なんてするもんじゃない』が口癖なんですよね」

義父は一日の大半を家の中で過ごしていました。朝起きれば新聞を読み、食事が終わればテレビの前へ。休日ともなればソファに寝そべってテレビを見ているのが定位置だったそう。

「ぐうたらしているだけならまだしも、自分のことすらほとんど自分でしないんですよね」

お茶が飲みたくなれば「お茶」、鼻をかみたくなれば「ティッシュ持ってこい」、テレビのチャンネルを変えたいのにリモコンが見当たらなければ「リモコンどこやったんだ? はやく探せ」と大声で家族を呼びます。

「ちょっと体を伸ばせば届く場所にある物でさえ、自分で取りに行くことはほとんどなく、私や義母にやらせるんですよ」

一方で、義母も瑞穂さんも朝から晩まで料理、洗濯、掃除、買い物と動き回っていました。そんな最中でも、数分おきに義父から呼び出されるため、その度にいちいち手を止めなければなりませんでした。

「自分で取ったほうが早いのにって何度思ったことか。でも言い返すと面倒になるので、我慢していたんですよね」

夫も平日はゴミ出しをしたり、休日には風呂掃除をしたりと手伝ってくれるため、家族の中で何もしないのは義父だけ。それでも本人は「男は家事なんてするもんじゃない。どっしりと構えていないと」と当然のように言い、誰も逆らえない空気ができあがっていたそう。

孫の宿題で「家族の役割」がテーマに



そんなある日、祐樹くんが学校から一枚のプリントを持ち帰ってきました。それは「家族のお手伝いや役割を調べてみよう」という宿題だったそう。

「祐樹は『お母さんは料理と洗濯と掃除でしょ。お父さんはゴミ出しと、お休みの日はお風呂掃除もしているよね?』とそれぞれの役割をプリントに書き込んでいました」

義母の欄には「買い出し。庭の草花の手入れ」と次々に書き込まれていきます。

そして、最後に義父の番になりました。

孫が書いた「おじいちゃんの役割」とは……



「すると祐樹は『おじいちゃんは何してるっけ?』としばらく考えた末に『おじいちゃんねころがってテレビを見てるだけ』と書き加えたんですよね」

あまりにも率直な一言に、瑞穂さんは思わず「えっ……」と声を漏らしました。しかし祐樹くんは首をかしげながら「だって、本当でしょ?」と悪気はまったくありません。

その言葉を聞いた義母は吹き出しそうになるのを必死でこらえ、夫は口元を押さえてうつむいていました。

一方の義父は、テレビのリモコンを持ったまま固まっていたそう。

「数日後、学校から返ってきたプリントには先生から赤ペンで『家族のことをよく見ていますね!』とニコニコマークがついていて」

その一文は、義父にとって何より効いたようでした。

飾らない一言が、義父の心を動かし始める



返ってきたプリントを見て家族が笑う中、義父だけは気まずそうに頭をかきながら「そんなふうに見えていたのか」と小さくつぶやいたそう。すると祐樹くんは無邪気に、「今度はゴミ出しって書けるようになるといいね!」と言いました。

「翌朝、夫がゴミを出しに行こうとすると、義父が『今日から俺が持っていく』と照れくさそうに袋を受け取ったんです。初めてのことだったので、驚いてしまいましたね」

それ以来、毎週のゴミ出しは義父の担当になりました。

「あんなに何もしなかった義父を動かしたのは、孫が何気なく書いた「おじいちゃんねころがってテレビを見てるだけ」という、飾らない一言でした。それ以来、孫の目を気にしてか、自分で食べ終わった食器を台所に運んだりと、少しずつですが成長を続けています(笑)」と微笑む瑞穂さんなのでした。

<文・イラスト/鈴木詩子>

【鈴木詩子】
漫画家。『アックス』や奥様向け実話漫画誌を中心に活動中。好きなプロレスラーは棚橋弘至。著書『女ヒエラルキー底辺少女』(青林工藝舎)が映画化。Twitter:@skippop

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