彼の既読スルーに我慢ができず、追いLINEを連発→フラれる。
彼の連絡頻度が密すぎて、つい既読スルー→フラれる。
わかっていながら、なぜ同じ失敗を繰り返すのでしょう。それって実は、〈愛着スタイル〉と〈心のクセ〉に気づいていないから(〈〉は同書からの引用、以下同)。
これらの簡単な処方箋を説いたのが、『「愛着スタイル」と「心のクセ」に気づけば 恋も人間関係もうまく回りだす』(著:中島美鈴、イラスト:あらい ぴろよ、2026年9月、主婦の友社)です。〈恋愛は、究極の人間関係・心理戦!すべての「1対1の人間関係」に応用可能です〉と語るのは、著者で臨床心理士の中島美鈴さん。
「生きることに少し不器用な大人たち」のカウンセラーとして日々奔走する中島さんが説く、恋愛にもっとも必要なスキルとは何なのでしょうか。
自分の恋愛スタイルを知ろう
同じ失敗を繰り返す原因は、〈愛着の結び方が人によって違う〉から。愛着の結び方とは、〈親密さのレベルの違い〉のこと。人によって、恋愛に求める親密度合は違いますし、表現方法も違うのです。本書によると、愛着スタイルのタイプは4つ。
・不安型……親密であることをとても重視する。相手が示す愛情では不安になり、今以上の親密さを求める。
・安定型……自然な親密さを保つことができる。相手に不安は感じにくい。
・恐れ・回避型……親密になりたいが近づくほど怖くなる。相手を信じきれず求めることと距離をとることの間で揺れる。
・回避型……親密であるより自由であることを重視。親しい間柄の人に対しても一定の距離をおきたい。
イメージ的に恋愛に悩む多くの女性は〈不安型〉に当てはまるかもしれません。本来、愛情深く尽くし型なタイプですが、なぜ、失敗への道をたどりがちなのでしょうか。
〈不安型〉が〈回避型〉を求めるワケ
自分が愛した分だけ相手にも同じように愛してほしい。相手の反応に常に不安がつきまとう。この〈不安型〉が惹かれてしまうのが〈回避型〉。恋人がいてもペースを乱されたくない、孤独を求めるタイプです。真逆ともいえるのに、この組み合わせって案外多いですよね。
〈不安型〉は、相手の愛情に不安を覚えるからこそ余計に相手が気になってしまいます。〈回避型〉は、押しの強い相手に恐れを抱きつつも、わかりやすい愛情表現に驚きと喜びを感じます。お互いに、ないもの、を持っているからこそ惹かれるのです。
自爆しないために、スキーマを知っておく
〈不安型〉が不安に押しつぶされてLINE攻撃→〈回避型〉がついウザくなってLINEブロック→お互い自爆。
意志のすれ違いによってあっさりバッドエンド。これって一番避けたい事象です。
〈いつも同じパターンで自爆する理由。それはスキーマ〉と本書。スキーマとは〈その人が持つ信念のようなもの。世の中を解釈するときの自分なりの枠組みのこと〉。
たとえば、彼から一向に返信が来ない→やっぱり私は誰からも愛されない(号泣)。または、返信が来ない、無視されている、バカにされた!(ブチ切れ)。こういった、脳内の自動変換モードがスキーマです。この〈自動思考〉調整しないかぎり、独りよがりのバッドエンドから抜け出られないのです。
このスキーマですが、なぜ自分は愛されないと思うのか、なぜバカにされたと思うのか、その思考に一直線に到達する原因を探らねばなりません。
自分を守るために、思考が働いている
〈幼少期から思春期にかけて、自分の欲求がかなえられずに傷ついた経験の中で、自分を守るためにスキーマは生まれた〉と本書が言うように、幼少期の記憶がフックとなり、恋人から少しでも距離を取られたら、私は愛されないのが当然、と思い込んでしまいます。
ただ、それはその人だけの思考で、相手がそう思っているわけではありません。自動化された思考をすぐに変えるのは難しいでしょう。でもスキーマという言葉を認知したあなたは、これからの恋愛を変えていく勇気を持ったということではないでしょうか。
恋愛がうまくいけば、人間関係もうまくいく
〈愛着スタイルを知る。スキーマに気づく。行動を変える。育てていく!〉。本書が伝える必勝の法則です。自分や相手の愛着スタイルを知り、自分のスキーマである思考パターンと背景に気づき、少しずつ行動を変えていく。そして相手との関係を育てていく。本書がその参考になります。
<文/森美樹>
【森美樹】
小説家、タロット占い師。第12回「R-18文学賞」読者賞受賞。同作を含む『主婦病』(新潮社)、『私の裸』、『母親病』(新潮社)、『神様たち』(光文社)、『わたしのいけない世界』(祥伝社)を上梓。東京タワーにてタロット占い鑑定を行っている。X:@morimikixxx
【関連記事】
・
「やっぱダメですね45歳は」婚活でボロクソに言われた45歳・派遣女性が…“ぜんぜん不幸じゃない”ワケ。読者に愛される“45歳ヒロイン”生んだ作者を取材<漫画>
・
「運命など存在しない」「なぜ太っているのですか?」大バズり婚活漫画の作者が語る、耳の痛い言葉に込めた“本当の狙い”<漫画>
・
「離婚して良かった」実感する人が多いワケ。“我慢が足りない”と言われる女性たちのリアル<漫画>
・
「奥様そんな恥ずかしいカッコを…」外国育ちのマダム猫、日本の古民家で“へそ天”暮らし【漫画】
・
33歳・独身彼なし女性に、毎日必ずやってくる“残酷な瞬間”とは。「私の人生、何周遅れ?」<漫画>