「マジで最近どうした」川田将雅、JRA重賞“30連敗”の異変…オークス馬「カムニャック」で迎える試金石

人気ジョッキーの川田将雅騎手写真/橋本健

「マジで最近どうした」川田将雅、JRA重賞“30連敗”の異変…オークス馬「カムニャック」で迎える試金石

10月9日(金) 15:29

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「川田マジで最近どうした」

10月4日の京都大賞典(GII)で、単勝1番人気のダノンシーマが9着に敗れた直後、SNSにこんな声が上がった。鞍上の川田将雅騎手は、これでJRA重賞30連敗。最後の勝利から半年以上が過ぎた——。

アイルランドトロフィーでJRA重賞30連敗を止められるか…

そんな川田騎手は今週末、“大型連敗”を止めるチャンスを迎える。10月11日のアイルランドトロフィーで手綱を取るのは、昨年のオークス馬カムニャックだ。

川田騎手といえば、2022年に初の全国リーディングを獲得した名実ともにトップジョッキーの一人。2023年は151勝、勝率30.5%、2024年も141勝、同29.3%と、騎乗すればほぼ3回に1回は勝つ驚異的な成績を残していた。

ところが、昨年は105勝、勝率20.7%に急落。今年はここまで86勝、同22.0%とやや持ち直しているものの、かつての圧倒的な数字には届いていない。それでも全国リーディング4位に位置し、先週末も3勝を挙げた。だからこそ、中央の重賞だけ勝てない状況が際立っている。

最後のJRA重賞勝利は、3月21日のファルコンSまで遡る。1番人気ダイヤモンドノットを勝利に導いたが、その後は30戦で一度も勝利をつかめていない。

上位人気馬への騎乗も少なくない。30頭のうち3番人気以内は16頭。1番人気6頭、2番人気8頭、3番人気2頭と、半数以上の馬が有力視されていたにもかかわらず、白星が遠い。

京都大賞典のダノンシーマは18頭立ての大外18番枠にもかかわらず1番人気に支持されていた。それでも9着に終わったことで、Xでは「川田…どうしちまったんだよ」と嘆くファンもいた。

約13年ぶりの30連敗に厳しい視線が向けられる理由

一方、これをもって川田騎手の力が衰えたと決めつけるわけにもいかない。5月のかしわ記念ではウィルソンテソーロ、8月のクラスターカップではアンズアメを勝利に導いている。どちらも地方の交流重賞だが、重賞で勝つ力を示している事実は無視できない。

そして長い連敗自体も、初めてではない。2006~2007年に38連敗、2011~2012年に40連敗、2012~2013年に36連敗も経験。今回の30連敗は自身4番目に長い記録で、30連敗に達するのは約13年ぶりである。

当時と今とで決定的に違うのは、川田騎手に向けられる期待の大きさだ。若手時代の連敗と、全国リーディングを獲得し、勝率30%前後を記録してきた現在の30連敗とでは、同じ数字でも受け止められ方は違う。人気馬を任される名手だからこそ、ファンの視線も厳しくなる。

カムニャック・川田コンビの相性は…

そんな川田騎手に託されたのが、G1を含む重賞3勝のカムニャックだ。昨春、A.シュタルケ騎手とのコンビでフローラS、オークスを連勝。川田騎手に手綱が戻ったローズSも制し、今年の阪神牝馬S、ヴィクトリアマイルでは連続2着に好走した。

シュタルケ騎手とは2戦2勝、川田騎手とは7戦2勝、2着2回。数字だけ見れば差はあるが、川田騎手も新馬戦とローズSを勝っており、今年もG1で2着に導いている。騎手との相性だけを理由に評価を下げるべきではないだろう。

勝利の鍵はカムニャックの気性面?

それより心配なのは、カムニャック自身の気性面かもしれない。昨年の秋華賞で1番人気に推されながら16着に大敗したときは、発走前の落ち着きが課題として浮かび上がった。一方、春の2戦はともに2着と巻き返しており、その実力には疑う余地はない。

今回はヴィクトリアマイル以来、約5か月ぶりの実戦。7日の最終追い切りでは栗東坂路で4ハロン53秒9、ラスト1ハロン12秒4を記録し、友道康夫調教師は順調な仕上がりを伝えている。昨年は東京芝2000mのフローラS、同2400mのオークスを制し、1800mでもローズSを勝った。条件的には不安は小さい。

アイルランドTにおいて取捨を考えるうえで注目すべきは、川田騎手の30連敗という数字だけではない。カムニャックが平常心でスタートし、得意の東京で持ち味を発揮できるか。そこにこそ、馬券検討の手掛かりがある。

SNSでは不安と期待の声が交錯

SNSにも「カムニャック、好きな馬だけど、川田騎手が、どうなのかな」と不安を漏らす声がある一方、「そんな何回も何回も飛んでられんでしょ」と、川田騎手の巻き返しを信じる声も少なくない。

カムニャックにとっては、11月のエリザベス女王杯へ向けた大切な始動戦。昨年9月のローズS以来となる勝利をつかめば、川田騎手にとっても半年以上続く中央重賞の連敗脱出となる。

問われるのは、連敗記録の重さよりも目の前の一戦で結果を出せるかどうか。カムニャックがゲートに収まる瞬間から、注目したい。

文/中川大河

【中川大河】
競馬歴30年以上の競馬ライター。競馬ブーム真っただ中の1990年代前半に競馬に出会う。ダビスタの影響で血統好きだが、最近は追い切りとパドックを重視。競馬情報サイト「GJ」にて、過去に400本ほどの記事を執筆。

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