(画像/PIXTA)
10月7日(水) 7:00
全宅連・全宅保証では、毎年9月23日を「不動産の日」と定め、消費者向けに、住居の居住志向及び購買等に関する意識調査を実施している。今回公表したのは、2026年7月30日~8月5日までに実施した調査結果(対象:20~65歳の男女5000人)だ。これを見ると、若い世代を中心に、住まい探しで生成AIが利用されていることが分かった。詳しく見ていこう。
【今週の住活トピック】
全国の男女5000名へ調査、「2026年 住宅居住白書」公開/全国宅地建物取引業協会連合会(全宅連)・全国宅地建物取引業保証協会(全宅保証)
今回の調査では、「住まい探しにおける生成AIの活用」に関する項目を新たに追加した。「住まい探しや物件の比較・検討において、ChatGPTやGeminiなどの『生成AI』をどのように活用したか」を複数回答で聞いた結果を見ていこう。
最も多い回答は「生成AIを使ったことはなく、今後も利用するつもりはない」の27.5%だった。一方で、「希望エリアの地域情報の収集・比較」(11.3%)や「不動産や契約に関する専門用語の解説・意味調べ」(9.6%)、「物件情報(間取りや設備など)のメリット・デメリットの整理・比較」(9.4%)と多様な使い方をしていることも分かった。
また、従来は不動産会社の担当者などに相談していた「物件選びの条件整理や、住まい探しの悩み・不安の相談」については、7.7%が生成AIを利用していた。生成AIならすぐに聞けるので効率がよいのか、生成AIを信頼しているからか、そのあたりはよく分からないが、生成AIの利用が身近になっていることがうかがえる結果だ。
調査対象5000人のうち33.9%が、住まい探しにおいてなんらかの形で生成AIを利用したことがあると回答したが、これを年代別で比較した結果を見よう。
「生成AIを利用したことがある」という回答は、20代では過半数の53.4%に達し、30代でも半数近い42.3%に達している。一方で、60歳以上では14.8%、50代では19.6%とまだ利用経験は少ない。やはり若い世代ほど、新しいツールを有効に活用していることがよく分かる。
近年は、住まい探しにおける環境が大きく変化している。マンションを中心に住宅価格の上昇が続き、日銀の利上げによって住宅ローンの変動型の金利が上昇している。そんななか、不動産の「買い時」について、どう思っているのだろうか?
「いま、不動産は買い時だと思うか」と聞いた結果を見ていこう。「買い時だと思わない」が37.7%で前年より3.0ポイント増加した。一方で、「買い時だと思う」は21.6%でこちらも前年より0.8ポイント増加した。
では、そう思った理由はなにか? 「買い時だと思わない」理由の1位は「価格が高騰しすぎているから」(47.2%)、「買い時だと思う」理由の1位は「今後、住宅ローンの金利がさらに上昇しそうなので」(64.4%)だった。
住宅価格が高すぎるうえ、住宅ローンの金利が上昇したことで、手が届きにくくなっていることがうかがえる半面、住宅ローンの金利が上昇局面に入り、さらに上がってしまう前に買っておこうと考える人がいることも分かる結果だ。
次に、住宅ローンの金利が上昇した影響を見ていこう。今回の調査では、新たに「住宅ローンの金利上昇を受けて、あなたの住宅購入の検討に何か変化はあったか」という項目を追加している。
最も多い回答は「特に変化はない」の55.8%だった。が、「購入を見送った/延期した」人も8.6%いる。また、「借入額や予算を縮小して検討するようになった」(8.1%)、「エリアを変更した」(7.0%)など条件を変更した人や、「変動金利から固定金利への切り替えを検討するようになった」(7.0%)、「複数の金融機関を比較するようになった」(6.1%)など資金計画を見直した人もいた。
住まい探しを取り巻く環境は不透明だ。円安や原油高などがまだ続く影響もあり、当面は住宅価格が下がらないだろう。日銀への金利上昇圧力は強まっているので、利上げが加速することも予想され、変動型の住宅ローンの金利への影響も気になるところだ。中東問題のような状況がいつどこで起こるか予測は難しく、購入環境の変化は見通せない。
いつ、どんな住宅を買うかに、正解はない。どこでどんな暮らしをしたいのかを考え、無理のない資金計画を立てて、万一のときにも売りやすい住宅を買うというのがよいだろう。生成AIの回答も正解とは限らないので、自分自身で考えて決定することをお忘れなく。
●関連リンク
【全宅連・全宅保証】不動産の日アンケート調査結果『2026年住宅居住白書』公表
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