「ゆっくり話したい」父の願いを後回しにした私…後になって知った言葉にできない思いとは【体験談】

「ゆっくり話したい」父の願いを後回しにした私…後になって知った言葉にできない思いとは【体験談】

10月8日(木) 8:10

20代後半のころ、私は父からの大切なサインを見過ごしてしまいました。当時は自分の仕事や生活に追われ、実家へ連絡する機会も少なくなっていました。父からかかってきた一本の電話を後回しにしたことを、今でも悔やんでいます。

父からの珍しい電話
ある日、久しぶりに父から電話があり、「一度、ゆっくり話したい」と言われました。父がそのようなことを口にするのは珍しく、今思えば、何か伝えたいことがあったのだと思います。しかし当時の私は、自分のことで頭がいっぱいでした。

私は「今は忙しいから、来月にして」と言って、素っ気なく断ってしまいました。電話の向こうから聞こえた父の「そうか」という少し寂しそうな声が、なぜか心に残りました。それでも私は、来月になれば話せるだろうと考え、深く気に留めなかったのです。
言葉を交わせないまま突然の別れ
ところが、その翌月、父は突然倒れました。そして、再び言葉を交わすことのないまま、帰らぬ人となってしまったのです。

あまりにも突然のことで、私は父が亡くなったという事実をすぐには受け止められませんでした。同時に、あの電話のことが何度も頭に浮かびました。

なぜ少しでも時間を作らなかったのか。なぜ父の言葉をもっと真剣に受け止めなかったのか。後悔ばかりが募っていきました。
日記で知った父の不安
父の急逝後、書斎を整理していたとき、一冊の日記が見つかりました。そこには、父が病気の告知を受けた日のことが記されていました。

日記を読み、父がひとりで大きな不安と向き合っていたことを初めて知りました。あの電話は、父が自分の思いや不安を私に話そうとしてかけてきたものだったのかもしれません。

あのとき時間を作って話していれば、父の思いを受け止めることができたはずです。私にも、最後に伝えたい言葉がたくさんありました。しかし、その機会は二度と戻ってきませんでした。
まとめ
この出来事を通して、大切な人と過ごせる時間には限りがあるのだと痛感しました。「いつでも会える」「また今度話せばいい」と思っていても、その機会が必ず訪れるとは限りません。家族からのサインを後回しにせず、伝えたい言葉は伝え、一緒に過ごす時間を日ごろから大切にしたいと思っています。


※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。

著者:高殿 真/50代女性・会社員

※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年8月)
※一部、AI生成画像を使用しています。

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