“予約の取れない鍼灸師”として注目されている白石明世さん。
東京・表参道の鍼灸サロン「EN body conditioning salon」で施術を行うほか、育毛鍼灸の第一人者としても知られ、著書『すごい腎活習慣』(徳間書店)や『ホンマでっか!?TV』(フジテレビ系)などを通じて、東洋医学をベースに、髪や身体のケアについて幅広く発信しています。
今回は、最近SNSでよく流れてくる“謎のシャンプー”を使用してレビューしていきます(以下、白石さんによる寄稿)。
SNSで流れてくる中国の育毛シャンプーが気になる
毎日のようにInstagramやTikTokで流れてくる、数多くの育毛商品。気になったことはありませんか?
患者様にはできるだけ良いものをご紹介したいという気持ちから、気になった育毛商品は片っ端から試してみる性分で、気になる商品やケアを受けていった結果、年間300万円ほどを育毛商品や育毛ケアに費やしています。
そんな私が今回試してみたのが、以前から気になっていた中国の育毛シャンプーです。
このシャンプーの動画、ご覧になったことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか?
動画を見ると、髪の毛がこんなにボーボーになるの!? と驚いてしまうような変化が紹介されています。もし本当にそんな夢のようなシャンプーがあるなら、使ってみたくなりますよね。
そこで今回は、噂の「緑のシャンプー」を実際に使ってみました。使用感を中心に、率直にレビューしていきたいと思います。
※本記事は、実際に使用した個人の感想です。
中国からシャンプーが到着
レビューに入る前に、私の“頭皮スペック”を簡単にお伝えしておきます。
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頭皮:弱い、痒み、赤みがでやすい。
毛:細め、くせ毛
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まずですね、中国から郵送で来たので箱がボロボロでした。そして開けた中の箱もボロボロでした。潰れています。
では開けてみますね。
シャンプーと言っても石鹸のように固形で、手に持ってみると、思ったよりもかなり硬いです。匂いは良いですが、自然な香りというよりはケミカルな印象を受けました。
動画では固形のこのシャンプーを頭に擦りつけて、髪の毛がめちゃめちゃ生えてきていたので、さっそく自分の頭にこすりつけていきます。
非常に硬く、摩擦が気になる
まず固形なので、めちゃくちゃ髪の毛が洗いにくいです。さらにかなり硬いため、お風呂場に置いていても全然柔らかくならないです。
溶けずにずっと硬い状態でいます。それほど硬い石鹸を頭に擦りつけなくてはならないため髪の毛が絡まったりしてしまい、けっこう難しいと感じました。
泡立ちも良くなく、泡立て用のネットに入れて使用しましたが、なかなか泡立たない……。
無理くりこすりつけているせいか、髪の毛の抜けは普段より多く摩擦により髪の毛が抜けてしまっている可能性はあるなと思いました。
シャンプーのときに髪の毛が抜けるのって悲しいですよね。
余談になりますが「1日に髪の毛は100本抜けるのは普通」というように言われていますが、それでも大量に抜けた髪の毛を目にすると悲しい気分になります。
患者様で毎日シャンプーのあとに抜けた髪の毛を数えていらっしゃる方がいるのですが、寝不足や食事による偏りがあるそう。体調が芳しくないときは1回のシャンプーで100本程抜けるそうですが、体調が良いときは30本くらいだそうです。
やはり、抜け毛はその方のコンディションがかなり反映されているなと、お話を聞いて改めて実感しました。
気になる成分は?
続いてこのシャンプーの成分を調べてみました。
このシャンプーが大きく打ち出している成分は2種類で「乌斯曼草(ウスマンソウ)」「側柏葉(ソクハクヨウ)」という成分を主成分としているようでした。
まず「乌斯曼草(ウスマンソウ)」について。中国・新疆ウイグル自治区では、昔から女性たちがその葉からとった汁を眉に塗る習慣があるとされています。古くから眉を黒く美しく見せる美容文化として使用されていたという記述がありました。
乌斯曼草(ウスマンソウ)という成分は髪の毛の色を美しくするための成分として配合されているでしょう。
続いて側柏葉について調べてみると、マウスや培養細胞を使った毛髪の成長に関する研究がいくつか報告されていました。中でも興味深かったのが、ヒトの毛乳頭細胞を使った研究です。
側柏の葉の抽出物を加えたところ、細胞の生存率が高まったほか、細胞の増殖を促す方向の変化も確認されたとされています。さらに、細胞の老化に関わる因子が減少し、細胞死を抑える働きに関係するタンパク質が増加したとのことでした。
これらを踏まえて、成分そのものには興味深い研究がある商品だということがわかりました。
1か月使ってみた結論は
さて、一番気になるのは「結局、髪の毛はどうなったの?」というところですよね。
今回、このシャンプーを約1か月使ってみましたが、育毛には個人差がありますし、髪の毛はすぐに変化するものではありません。そのため、1か月の使用だけで「髪が生えた・生えなかった」という評価をすることはしません。
ただ、使用感についてはかなり特徴のあるシャンプーでした。
私の場合、心配していた頭皮のかゆみや赤みは特に出ませんでした。一方で、固形でかなり硬いため、頭皮や髪に直接こすりつけるのが難しく、泡立てにも少し苦労しました。
そして何より、洗ったあとの髪のキシキシ感はかなり強め。普段はリンスやトリートメントを使わない私も、このシャンプーを使ったときには必要だと感じました。
大切なのは、身体の状態を整えていくこと
SNSの動画を見ていると、どうしても「これを使えば髪が生えるかも!」と期待してしまいます。
でも、私が育毛で大切にしているのは、頭皮をできるだけ健やかな状態に保ち、髪が育つための身体の状態を整えていくことです。
とはいえ、SNSにはまだまだ気になる育毛商品がたくさんあります。
年間300万円を育毛に費やす私としては、これからも気になるものは実際に自分で試してみたい。
「これ、本当にいいの?」と思う育毛商品を見つけたら、育毛鍼灸師の私が実際に使って正直にレビューしていきます。次回もお楽しみに!
<文/白石明世>
【白石明世】
EN body conditioning salon合同会社代表/鍼灸師。5歳よりクラシックバレエを始め、14歳から中国・上海京劇学院、17歳からスイスのルードラ・ベジャール・バレエ学校に進学。20歳で腰痛をきっかけに帰国後、2011年に東京衛生学園鍼灸専門学校に入学し、はり師・きゅう師の国家資格を取得する。2016年に原宿で開院、2022年に表参道・骨董通りへ移転し「EN body conditioning salon」に改名。「ザ・ペニンシュラ東京」のパートナーとして、ホテル内スパでの施術も行う。各種メディアにも多数登場、著書に『すごい腎活習慣』(2026年、徳間書店)。
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