これまで3000人以上の男女の相談に乗ってきた、恋愛・婚活アドバイザーの菊乃です。髪もボサボサで化粧もしない“完全なる非モテ”から脱出した経験を活かし、多くの方々の「もったいない」をご指摘してきました。誰も言ってくれない「恋愛に役立つリアルな情報」をお伝えします。
家事力がない男性、経済力がない女性は結婚に不利
男女の結婚観は、時代によって大きく変化します。
今は共働きがスタンダードになり、結婚したら女性が家事をするという前提は、以前ほど通用しなくなりました。婚活でも、結婚後に自分の負担が増えそうな相手を避ける動きが出ています。
コロナ前と比較すると、男性も女性の経済的自立やキャリアを見るようになりました。非正規雇用の女性や、結婚後に専業主婦になりたい女性を避ける男性もいます。
一方、女性も男性の家事力を見るようになっています。
特に料理ができる男性は、婚活女性から好印象を持たれやすいです。
実家暮らしの男性が不人気になりやすいのも、「親から自立していなさそう」という理由だけではありません。実家で親に家事をやってもらっているため、家事スキルが低そうに見えることもあります。
ただ、家事力はプロフィールからは一見分かりにくいものです。一人暮らしでも家事力皆無の男性はいるため、彼らは家事がほとんどできなくても女性と出会えてしまう。
さらに厄介なのが、本人は自分の家事スキルの低さが婚活の障害になっていることに気づいていないケースです。
服から生乾き臭、風呂掃除もしたことがないハイスぺ男性
ゲームが趣味の美並さん(仮名・29歳・IT系)は、結婚相談所で31歳、年収800万円の男性と出会いました。出張が多く多忙そうでしたが、多趣味で私生活も充実していそうな男性でした。
お見合いではジャケットを着ていたので気にならなかったそうですが、2回目に会ったとき、男性のパンツがシワシワだったとか。「出張帰りで身支度する時間がなかったのかな」と思い、見逃しました。
また、服から生乾きっぽい臭いがすると感じたこともありましたが、「本当に彼の臭いなのか、私の気のせいなのか」と迷う程度だったそうです。
でも度々続いたので、美並さんはどんな家事をやっているのか聞いてみました。洗濯は「している」というので、それ以上は追及できません。
ところが話を聞いていくと、「いつもシャワーだから湯舟にはつからない。風呂掃除はしたことがない」といった発言が出てきました。
美並さんは、その男性を断ることにしました。
洗濯も、もしかしたら洗濯機を回したあと、すぐに干さず放置して、臭くなりやすいのかもしれません。衛生観念の違いは話し合いで乗り越えられるものではないのです。
「料理ができてすごい」と褒めた男性を、断った女性
絵美さん(仮名・34歳・人材サービス)は実家暮らしです。
家事ができないと思われないように、プロフィールには「料理が趣味」と書くようにしていました。
あるとき、お見合いした一人暮らしの男性がプロフィールを読んで、「料理が好きってすごいですね」と、たくさん褒めてくれたそうです。
ところが、絵美さんはお見合い後、その男性を断っています。
「『僕は料理をしないから、できてすごいね』って褒められたんです。でも、それって結婚したら全部私がやらなきゃいけないってことですよね。料理上手な人じゃなくてもいいけれど、全くしない人は結婚したら大変そうで嫌です」
女性からすると、「料理ができてすごい」という言葉の裏側に、「料理は女性がするもの」という価値観が透けて見えてしまうことがあるのです。
もちろん、男性が現時点で料理が苦手なこと自体は悪いわけではありませんが、堂々と「料理しない」といわれたらまるで結婚後も料理をするつもりがないかのようです。少なくとも初対面でいうことではないでしょう。
「台所が物置」という男性を断った、キャリア女性
麻紀子さん(仮名・38歳・国家公務員)は仕事が多忙なので、結婚後に家事を期待してくる男性を避けたいと思っていました。
「料理は、簡単な炒め物を作るぐらい。家事力を期待されたくはないけれど、別に相手に家事をやってもらおうとも思っていません。お惣菜を買うとか、時短のための便利なものを積極的に利用して、仕事と家事を両立していきたい」
そんな考えの麻紀子さんが、あるエンジニア男性と知り合いました。
初対面では仕事や趣味の話で盛り上がり、2回目のデートをしました。
婚活では、デートの回数を重ねるほど、少しずつ結婚観に踏み込んだ話をするようになります。
好きな食べ物や料理の話題になり、男性から、「自炊はしないから、台所は物置になってる」という発言がありました。
解散後、麻紀子さんはその男性を断ることにしました。
炊飯器も鍋も持っていない男性は珍しくない
「私も家事はそんなに得意じゃないけれど、簡単な料理ぐらいはやります。男性の『料理しない』って、本当に何もしないんですね」
婚活の相談をしていると、一人暮らしなのに炊飯器も鍋も持っていない男性に、そこそこ遭遇します。外食だけで生活している人もいれば、パックご飯やお惣菜で済ませている人もいます。
女性が「料理が苦手」と言う場合、簡単な料理なら作れるけれど凝った料理はしないという意味で言っていることが多いと感じますが、一方で「料理が苦手」という男性の中には、鍋や炊飯器すら持っていなくて本当に料理時間ゼロという人もいるのです。
両親の役割分担に引きずられてないか
今、婚活しているアラサー・アラフォー世代の中には、「母親が専業主婦だった」という家庭で育った人も少なくありません。
家のことは母親がやり、父親が家事をする姿をほとんど見たことがない。そんな家庭で育つと、それが「普通の夫婦の役割分担」だと思ったまま大人になることがあります。
当時はそれが「普通」だったのでしょう。
問題は、共働きが当たり前になった現在の結婚生活に、そのまま昔の家庭モデルを持ち込んでしまうことです。
「言われれば家事をやる」という男性もいるでしょう。しかし、家の中で妻が一つ一つ指示を出さなければ動かない夫は、結局、妻の負担が大きくなります。
「洗濯機が終わったらすぐ出して干して」と毎回言わなければ動かないなら、家事の「管理」を女性が担うことになるからです。
もう、男性が仕事だけしていれば結婚できる時代ではありません。女性の側は、今の家事スキルがゼロの男性であっても、結婚後に変わる可能性があるか見極めたいものです。
(※個人が特定されないよう脚色してあります)
<文/菊乃>
【菊乃】
恋愛・婚活アドバイザー、コラムニスト。29歳まで手抜きと個性を取り違えていたダメ女。低レベルからの女磨き、婚活を綴ったブログが「分かりやすい」と人気になり独立。ご相談にくる方の約4割は一度も交際経験がない女性。著書「あなたの『そこ』がもったいない。」他4冊。Twitter:@koakumamt
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