【動画】松浦(入山法子)に教わった内容を早速…石平紀一(奥平大兼)の図書館だより「本の除籍について」
奥平大兼が主演を務める夜ドラ「税金で買った本」(毎週月~木曜夜10:45-11:00、NHK総合)の第18話が9月22日に放送された。この回で、入山法子演じる松浦英理が登場。書庫入れ、除籍などを担当する彼女が、ふにゃりとした雰囲気で分かりやすく解説した「図書館における本の流れ」に、視聴者から大きな反響が寄せられていた。(以下、ネタバレを含みます)
■知られざる図書館の仕事とともに、“知ること”の楽しさを描くヤンキーお仕事ドラマ
原作・ずいの氏、漫画・系山冏氏による同名コミックをドラマ化した「税金で買った本」は、10年ぶりに訪れた図書館でアルバイトを始めることになったヤンキー高校生・石平紀一(奥平)が、過去の思い出を紐解きながら“知る”喜びを満たしていく物語。
石平に仕事を教える一般図書係の非正規職員・早瀬丸小夜香を西野七瀬、資料係弁償修理担当の非正規職員で、本と図書館を守るために日々筋トレに励む白井里雪を青木マッチョが演じる。
また、児童図書係の非正規職員・朝野亜沙子役で磯山さやか、図書係長・堀田役で川島明(麒麟)、資料係寄贈担当の非正規職員・今村まひろ役で菊池和澄が出演。そして、紀一の悪友である灰坂坑太と山田栄介を、新原泰佑と下川恭平が演じる。
さらに、幼い紀一に知ることの楽しさを教えた父親役で平山浩行が、昼はお弁当店、夜はスナックで働くシングルマザーの母親・石平りょうこ役で矢田亜希子が出演する。
■“知りたがり”のヤンキー、萌え袖の新キャラクター・松浦英理に地下に連れ去られる
今日も今日とて書架の整理に苦戦している石平紀一。様子を見に来た早瀬丸小夜香相手に「パンッパン!もう最近本多すぎ!!」と愚痴っていると、「何でか知りた~い?」と気の抜けた声が掛かる。「どうも~」と挨拶したのは新キャラクター・松浦英理だ。大きめスウェットパーカーで萌え袖。
「ずっと配架してると大変だよね~。気になるよね~。何で書架がいっぱいなのか知りた~い?」という松浦に、「え、知りたい!」と即反応する知りたがりのヤンキー。
「OK!早瀬丸さんちょっと彼借りるね~。あ、大丈夫大丈夫。図書館の仕事を幅広く知ってもらうためのアルバイトの業務範囲ですって、私から係長に話しておくから」と後ろから石平の両肩の辺りを掴んで連れて行ってしまう。地下に。笑顔で見送る早瀬丸。
地下にはフロアの書架に入りきらない本を閉まっておく書庫があり、古い本や貴重書、雑誌のバックナンバーなどが置いてある。利用者は入れず、問い合わせがあるたび職員が取りに行くという。
表の書架から裏の書庫へ本を移す“書庫入れ”作業を担当しているという松浦。ちょうどそばにあった社会科見学者向けの自作パネルで、図書館の本の流れを石平に教える。これが大変分かりやすい。
そこには矢印でつながれた「選書会議」「発注」「装備」「受け入れ(登録)」「配架」「貸出・閲覧/修理」「書庫入れ」「除籍」の項目が。
「図書館の本って毎週買って増やしてんの知ってる?増えたらいつかはフロアの書架に本が収まりきらなくなっちゃうよね~。だからフロアの書架から古い本や利用の少ない本を選んで抜いて、この書庫へ移動させるのが、書庫入れ」と相変わらず気の抜けた感じで教えてくれる松浦。
ここで石平が気づく。「あれちょっと待って。じゃあ松浦さんの仕事が追いついてないから、上のフロアの書架がパンッパンなの?」と聞くと「いや~…。申し訳ない~」と、右手で頭をかきながら、一度ふにゃりと頭を深く下げる松浦。
「え~…」と驚く石平に、松浦は俯いた姿勢のまま「でもねぇ、私別にサボってるわけじゃないんだよ」と言ってふにゃりと顔を上げる。
■“知りたがり”のヤンキー、教えられた知識をぐんぐん吸収し、どんどん勘が鋭くなる
開館したての図書館ならいざ知らず、この図書館はフロアの書架も書庫も限界ギリギリ。だから書庫のスペースを作り出すため、所蔵登録を抹消(除籍)した本を捨てる必要があるのだ。
その作業も担当しているという松浦。除籍が決まった本を詰めた段ボール箱の山を石平に見せる。まだ読める本はリサイクルの古本コーナーに回すなどできる限りのことはするが、「でも、書庫は無限じゃないからさ」と言う。
「あぁ…まあ、ちゃんと選んでちゃんと捨てろってことか」と理解の早い石平に「うん、そういうこと。いや、分かってくれてうれしいよ。図書館の本の流れってやつ」と、寄ってたかって石平を育てていく図書館スタッフたち。
「よし、じゃあ戻ろうか」と、ここで踵を返す松浦を驚いて引き止める石平。「え、でもこれ実際捨てられてない…よね?」となぜ作業を進めないのか疑問を呈する。
「あ~まあ、うん。そうだね。除籍図書の起案をするのは、正規職員じゃなきゃできなくてね…」と松浦。“起案”という言葉の意味が分からない石平に「最終的にこの本を除籍処分しますっていう正式な文章を書いて、上に承認を求めること」とすぐ説明してくれる。
「松浦さんもできないんだ」「うん、私も非正規です」と、前回の第17話でも見た悲しいやりとり。
「え、じゃあ除籍を起案できる正規職員がこの仕事サボってるってことじゃん!」と鋭い石平。「う~ん…、ま、…まあそうだねえ」と時間を掛けて渋々ながら認める松浦。
「いや誰それ!」と詰める石平に「え~っと…、ちょっと言いづらいんだけど…」となおも言い渋る松浦。その様子を見て、「え、待って。茉莉野?」と呼び捨てで当ててしまう石平なのだった。
■入山法子演じる新キャラ・松浦英理に「勉強になる」「別の意味でミステリアス」の声
その後も「図書館が本を捨てるのは、本を買う以上に厳しい」「除籍することで、また新しい本が入ってくる。図書館のこの流れだけは、絶対に止めちゃいけないと思うんだ」と、意外と知られていない図書館の業務を、主観ベースで分かりやすく説明した松浦。
SNSには「図書館の本の流れ勉強になりました」「まさか捨てられることがあるなんて知らなかった!考えてみれば当たり前なのに」「フリップめっちゃ分かりやすい、作った松浦さんすごい、何でもできる…のにやっぱり非正規か」と驚く視聴者や、「書架より書庫のほうが本は多いくらいだよね」と補足する図書館員も。
また、原作者のずいの氏も「松浦サンのしゃべりかたかなりいいななんかこういう雰囲気の人いますよねという」と評した入山演じる松浦について、「何か地下と除籍が絶妙に似合ってて面白かった」「入山法子ってミステリアス美女系の役が多い印象だけど、これは別の意味でミステリアス感あるキャラだなー」といった感想も。
一方、そんな“シゴデキ”松浦でも動かせない現状に、「正規にしかできない(やる権利がない)仕事もあるのに正規がサボってるのか…」「正規がサボって非正規にしわ寄せがくるって、どの職場も一緒だな」「保育園も同じです…」と、身の回りと重ねる視聴者も。
「図書館の裏側、仕事の実務や幅を紹介しつつ、正規・非正規雇用のキャリアと立場、本に対する愛情の齟齬に触れてきて、さらに面白くなってきた」「図書館関係者以外の方も結構観てくれているようでうれしい。誇張されている部分もあるだろうけど、図書館での仕事の内容や、働く人の待遇はかなりリアルだから。少しでも現状を知ってもらえることに感謝」といった声が上がっていた。
◆文=坂戸希和美
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