◆グッド・フルーツ・ハンティング
編集部員6名がそれぞれの「偏愛」をキーワードに“攻撃的有給消化”をすべく、旅に出ることになりました。糖質ラバーな新人編集部員は、たらふく果物を食べるというシンプルな欲を満たしに、果物天国・山形県へ向かいます。
「きねや菓寮」のプレミアム雪氷。良質な白桃の入荷時のみ提供、1日8食限定というこだわり。白桃をこれでもかと味わい尽くせる
甘いものだけで満たされたい
果汁に溺れる糖質オーバー旅
家に桃が届いた。少し前はさくらんぼ、この後は梨かな。季節が巡るたび、ふるさと納税で頼んだ果物が届く。選ぶときにはいつも、控除上限額シミュレーションに表示された数字にとらわれず好きなだけ頼めたら、と思う。自分の欲にきちんと気付いて満たせている人は案外少ないらしい。果物をたらふく食べるというシンプルな欲望、満たしたことなかったかも。ならば行ってみるか。片道3時間かけて、一見素っ頓狂な旅をしに、いざ果物天国・山形。
上/この地で60年以上愛されたワインバー「ボルドー」跡地。大切に引き継ぎ、生まれ変わらせた下/グラスデザート1,800円。建築を学んだ清水さんらしい設計美と自然な甘さがポイント
意気込んで訪れたのはカフェバー「bijou ROOTS」。お目当てのメロンパフェにシーズンぎりぎりで滑り込み成功。使うのは「鶴姫レッドメロン」、とろけるような食感と高い糖度が脳まで染みる~。店主・清水さんは品種の特徴や山形の果物の旬まで嬉しそうに教えてくれた。食材ごとに農家を探し、みずから仕入れる清水さん。地元で四季折々の素材に触れ続けているからこそ、清水さんの言葉の端々には深い愛情が宿る。
上/「gelato en.」外観下/ジェラート3種盛り630 円。旬に合わせて常時16種のフレーバーを用意
南陽市に移動して、向かうはクラフトジェラート店「gelato en.」。ここで心をつかまれたのがまさかの、アスパラガス!野菜特有のみずみずしい青さとミルクが合わさった独特な甘み。なんとも新鮮でシンプルなおいしさ。店主・島津さんは生まれも育ちも南陽市。「畑のそばにいるから、青果を主役にした“引き算のジェラート”が作れる。地方で店をやる意義です」。生産者との距離が近いゆえに紡ぐことのできる言葉だと思う。島津さんは生産者と消費者の間で、双方と手をつないでいる。
フルーツサンドの文字につられて飛び込んだ「街なかやおや」。たっぷりのクリームに負けないくらい、どの果物も抜群にジューシー
もちろん東京でも山形の果物は食べられる。だけど、育った土地のこと、生産者との距離感まで味わえるのは産地ならでは。欲を満たすべく出た旅だったのに、帰りの新幹線で思い出したのは、素材の魅力を語る人たちの晴れやかな表情だった。
SPOTS VISITED
bijou ROOTS
ビジュールーツ
TEL.023-606-0401
住所/山形県山形市七日町2-1-26
gelato en.
ジェラートエン
TEL.0238-40-0805
住所/山形県南陽市宮内3647-2
街なかやおや by Greenshop HARADA
まちなかやおや バイ グリーンショップ ハラダ
TEL.023-666-3955
住所/山形県山形市七日町2-7-5 七日町ルルタス
きねや菓寮
きねやかりょう
TEL.023-622-4480
住所/山形県山形市東青田4-1-40
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