クリストファー・ノーラン監督作の「オデュッセイア」に出演するシャーリーズ・セロンが、本作の大ヒットについて、劇場映画の未来を後押しするものだと語った。
本作は、世界興行収入16億ドルを突破し、ユニバーサル作品史上最高の興行成績を記録。とりわけIMAX 70mm上映には大きな需要が集まり、上映回が数週間前から完売する劇場も相次いでいる。セロンは、マット・デイモン演じるオデュッセウスを、オギュギア島に引き留める精霊カリュプソを演じた。
セロンはこのほど、自身の設立した非営利団体シャーリーズ・セロン・アフリカ・アウトリーチ・プロジェクト(CTAOP)を支援する第6回ブロック・パーティに出席。米ハリウッド・レポーターの取材に対し、「人々が映画館に行きたがっているとわかるのは、とても報われることです」とコメント。「人々は映画を見に行きたいのです。もし私たちがそれを疑っていたのだとしたら、もう疑うべきではありません」と力を込めた。
さらに「私の業界は、自分たちがどこへ向かっているのか、何が起きているのかを本当に心配していると思います。人々は映画館で映画を見ることを愛しているのだと、少し思い出させてくれるものが必要だったのでしょう」と語り映画館の将来に対する不安が業界内に残るなか、本作への反響は大きな励みになったと明かした。
ノーラン監督は、名前だけで劇場イベントを成立させられる数少ない映画作家のひとりとなっている。セロンは「彼だけで終わらないことを願いましょう」と話し、今回の成功がほかの映画人や作品にも広がってほしいと期待を寄せた。「彼自身も、自分だけであってほしくないと思っているはずです。私たちは、このことから励ましを受けるべきです。そして彼は間違いなく、もっとそういうことが起きるのを望んでいます」と述べた。
セロンが2007年に設立したCTAOPは、南アフリカの若者の健康、安全、教育を支援し、これまで約500万人に活動を届けてきた。HIV予防を出発点に、教育、若者の安全、LGBTQ+支援へと領域を広げ、洪水やコロナ禍などの危機にも現地主導のパートナーと対応してきた。2027年の設立20周年を前に、イベントでは約100万ドルの活動資金が集まり、キッド・カディのパフォーマンスや著名人の参加もあった。
セロンは、若者への支援は単一の課題に切り分けられるものではなく、長期的に寄り添う取り組みだと強調した。国際的な資金減少による深刻な影響を認めつつも、活動を続ける決意を表明。「慈善ではなくコミットメント」だとして、出生地に関係なく若者が自ら未来を築ける社会を目指すと語った。一方で、CTAOPの支援そのものが将来不要になることを、20周年よりも早く実現したいという願いも示した。
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Photo by Amy Sussman/Getty Images