以前、実家へ帰省したときのことです。父と母、10歳の娘、私の4人でパン屋さんを訪れ、イートインスペースを利用しようとしました。ところが、お昼どきで店内は満席。空席ができるのを待っていたのですが、思いがけないひと言に居心地の悪さを感じることに……。
空席を待っていると、聞こえてきたひと言
しばらく待っていると、近くの席にいた若い女性グループのひとりが、こちらを気にするような様子で
「並ばれたらプレッシャーで気分悪いよね〜」
と大きな声で話しました。
私たちはなんとも居心地が悪くなり、これ以上待つのはやめようと相談。パンを持ち帰ることにしました。
店内へ戻り、持ち帰るパンを選んでいたそのときです。
「ご家族連れのお母さーん!」
呼ばれて振り返ると、先ほど近くの席にいた年配の女性2人が手招きしていました。
行ってみると、空いたテーブルがきれいに片付けられ、私たち4人が座れるように整えられていたのです。
女性たちの気遣いに胸がいっぱいに
話を聞くと、お2人が先ほどのグループに、店内に掲示されていた「食事が終わったら席をお譲りください」という案内を示し、声をかけてくれたとのこと。
そして笑顔で、
「おばちゃんたち、おせっかいしてしもたわ!」
と声をかけてくれました。
娘が祖父母と一緒に待っている姿を見て、人ごととは思えなかったのだそうです。さらに「ゆっくり食べて、良い思い出作りや!」と言ってくれました。その温かい気遣いに胸がいっぱいになり、私たちは何度もお礼を伝えました。
一度は居心地の悪さから諦めかけたイートインでしたが、お2人のおかげで家族そろってパンを楽しむことができました。帰省先で出会った見知らぬ人のやさしさは、今でも心に残っています。
著者:大槻つぐみ/40代女性。2013年生まれの女の子のママ。学習指導員のパート勤務。妊娠出産でのブランクに戸惑いながら仕事に奮闘中。
イラスト:森田家
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年9月)
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