「ルックバック」原作者・藤本タツキも絶賛ダークホースのオリジナル劇場アニメ「我々は宇宙人」

9月25日から全国公開

「ルックバック」原作者・藤本タツキも絶賛ダークホースのオリジナル劇場アニメ「我々は宇宙人」

9月22日(火) 19:00

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9月25日公開の劇場アニメ「我々は宇宙人」をご存じでしょうか。いち早く試写会で見た識者や映画関係者がSNSで熱い感想を投稿しているのを見かけた方もいるかもしれません。

オリジナル作品である同作は、漫画などの原作がある作品に比べて、知名度という点では認知されづらい面があります。しかも、監督の門脇康平氏は20代で、アニメ映画を手がけるのは初めて。著名なアニメスタジオの制作でもなく、この作品のためにいちから立ちあげられたスタジオが制作現場で、参加アニメーターの多くも未経験の人ばかりだそうです。

同作は、そんな無いないずくしのなかで制作されたとは思えないほど力強く魅力的なアニメーションが全編にわたって展開され、見る人に何かを叩きつけるような鮮烈なストーリーが描かれます。予告編を見ていただくと、その片鱗を感じとれるはずです。

「我々は宇宙人」の公式サイトには、多くの著名人からの推薦コメントが寄せられています。その筆頭に挙げられているのは「ルックバック」「チェンソーマン」などで知られる漫画家の藤本タツキ氏です。

藤本氏は、「我々は宇宙人、試写で見せてもらった後からずっと嫉妬しています。物語の詳細、ネタバレを見る前に、どうか朝一で見に行って欲しいです。僕は超超大大大好きな映画でした。絶対に何回も見に行きます!」と熱烈なコメントを寄せ、門脇監督との対談動画では「すごく面白かった。ここ3年はこれ以上面白いものは出てこないって思った」と話しています。

藤本氏の推薦コメントにならって、本記事では「我々は宇宙人」のあらすじは紹介しません。予告編だけ見て、あとは予備知識なしのまま鑑賞するのが、本作を“体験”としてもっとも楽しめる方法だと思うからです。「我々は宇宙人」という謎めいたタイトルの意味も、映画本編を見れば「なるほど!」と思うはずです。

オリジナル作品を前知識なしで見るのはある意味“バクチ”と言えるかもしれません。また同作は、ただただ楽しい物語が展開されるわけではなく、見る人にある種のストレスを与える作品であるともいえます。それでもアニメーションとしての見応えが十二分にあることは間違いなく、見た人のなかには一生残るような鑑賞体験をするであろう珠玉の1作でもあります。

唯一無二のオリジナル作品ではありますが、あえて“こういうのが好きな方には特にお勧め”な類似作品を挙げるとするならば、熱烈なコメントを寄せた藤本タツキ氏の漫画や映像化作品のほか、「宮本から君へ」「ザ・ワールド・イズ・マイン」などで知られる新井英樹氏の漫画、後述するロトスコープを使用した映像の生々しさという意味では、テレビアニメ「惡の華」(監督:長濱博史、原作:押見修造)、劇場アニメ「ひゃくえむ。」(監督:岩井澤健治、原作:魚豊)が好きな方には、前のめりでお勧めしたいです。

最後に「我々は宇宙人」のアニメーションとしての見どころをご紹介します。予告を見ると分かる通り、キャラクターに細かいタッチが入った描かれ方が特徴的で、一般的な手描きアニメとは違って、あえて作画と背景の境界をなくす試みがなされています。これは、画面の中で両者を一体化させて情景を描きだすための狙いだそうです。

また、子どもの“無駄な動き”を観察してアニメーションとして表現することにこだわり、一部のシーンでは、実写映像をトレースしてリアリティのある細かな動きを描くロトスコープと呼ばれるアニメーション技法が採用されています。

門脇監督は、企画・脚本のほか、絵コンテ、キャラクターデザイン、作画監督、美術監督、編集(共同)と八面六臂の仕事をし、なんとメインの原画は、門脇監督と4人の原画アニメーターのわずか5人で描いているそうです。しかも、アニメーターの多くは未経験者でもあったそうで、作品を見ると、なぜ少人数でこれほど濃密な映像をつくることができたのだろうと驚かされるはずです。

【作品情報】
我々は宇宙人

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