【写真】つ、強過ぎる…アベンジャーズの攻撃にもビクともしないドクター・ドゥーム(ロバート・ダウニー・Jr.)
12月18日(金)の日米同時公開が迫るマーベル最新映画「アベンジャーズ/ドゥームズデイ」を前に、「アベンジャーズ/エンドゲーム」(2019年)に新映像を加えた特別版「アベンジャーズ/エンドゲーム:アンコール」が、9月23日(水)から10月8日(木)まで期間限定で全国公開される。本作には新映像が加えられ、さらにINFINITY VISION上映では、日本では同上映限定となる特別映像も追加される。新作への“架け橋”となる内容に注目が集まっている。(以下、ネタバレを含みます)
■敗北を経験したヒーローたちのリベンジマッチ
「エンドゲーム」といえば、スティーブ・ロジャース/キャプテン・アメリカ(クリス・エヴァンス)の号令で、集結したヒーローたちが一斉に駆け出す“アッセンブル”、サノス軍と激突する壮大な最終決戦が真っ先に思い浮かぶだろう。しかし、公開から7年を経た今、注目したいのは、派手なアクションの奥にあるヒーローたちの悲しみである。
「エンドゲーム」の前作「インフィニティ・ウォー」(2018年)では、サノス(ジョシュ・ブローリン)が全宇宙の生命の半分を消滅させた。そのため、「エンドゲーム」冒頭で描かれるのは、敗戦から立ち直ることのできない人々の姿だ。
キャプテン・アメリカは残された人々に前を向くよう語り掛けるが、彼自身もサノスを止められなかった無力感や、長年抱えてきたペギー・カーター(ヘイリー・アトウェル)への思いを胸に秘めている。
ソー(クリス・ヘムズワース)は、自分がサノスを止められなかった責任を抱え、自暴自棄に振る舞いながら心を閉ざしている。クリント・バートン/ホークアイ(ジェレミー・レナー)は、妻と3人の子どもを失い、犯罪者を容赦なく襲うローニンへと変貌。ナターシャ・ロマノフ/ブラック・ウィドウ(スカーレット・ヨハンソン)は、バラバラになった仲間たちをつなぎ止めようと必死になっていた。
どんなに超人的な力を持っていても、失ったものは簡単には取り戻せない。「エンドゲーム」はヒーローを無敵の存在ではなく、罪悪感と喪失感に打ちのめされながらも、立ち上がろうとする“人”として描いている。だからこそ、かつてないほどにエモーショナルなのだ。
■ナターシャとトニー、それぞれの覚悟と別れ
中でも胸を締め付けるのは、ホークアイとブラック・ウィドウがソウル・ストーンを求めて訪れる惑星ヴォーミアでのシーンだ。石を得るためには、愛する者の命を差し出さなければならない。互いに相手を生かそうと争いを繰り広げた末、ブラック・ウィドウは仲間を守るために自ら崖下へと身を投じる。
幼い頃からスパイ組織“レッドルーム”に支配され、選択肢のない人生を歩んできた彼女にとって、アベンジャーズはようやく手に入れた家族であり、望んだ居場所だった。つまり家族のために自分の命を差し出すという選択には、彼女が歩んできた人生そのものが凝縮されていたのだ。その後、残された仲間たちが静かに悲しみを共有する場面では、長い年月を共にした者同士の絆がにじむ。
そして最大の別れが、トニー・スターク/アイアンマン(ロバート・ダウニー・Jr.)の最期である。自分本位だった男が家族と仲間、そして宇宙を守るために命を懸けて6つのインフィニティ・ストーンの力を使う。彼を見送る妻ペッパー・ポッツ(グウィネス・パルトロウ)の「ゆっくり眠って」という言葉は、ヒーローとして戦い続けたトニーへの最大の労いだった。
戦いを終えたスティーブが過去へ戻り、ペギーと踊るラストも忘れがたい。他者のために生き続けた男が、ようやく最後に自分の人生を取り戻した瞬間だった。「エンドゲーム」は世界を救う物語であると同時に、“初期メンバー”たちに別れと安息を与えた物語でもあった。
■“愛するものを奪われた”ドクター・ドゥーム
“アベンジャーズ”と冠する映画で、「エンドゲーム」の次に訪れるのが、次回作「ドゥームズデイ」である。キャスティング発表で世界中のファンを驚愕(きょうがく)させたが、その中心人物であるドクター・ドゥームことヴィクター・フォン・ドゥームを演じるのは、あのロバート・ダウニー・Jr.だ。「エンドゲーム」で多くの観客を泣かせた彼が、ファンタスティック4の宿敵であるドゥームをどう演じるのかにも注目が集まる。
公開されている予告映像では、リード・リチャーズ/ミスター・ファンタスティック(ペドロ・パスカル)に問い詰められたドゥームが、ヒーローたちの人生は犠牲の上に築かれていると告げ、“償い”を要求。さらにソーがストームブレイカーで攻撃しても、それをわずか指2本で受け止め、あっけなく吹き飛ばしてしまう強さを見せている。サノスとは別の底知れぬ力を持ったヴィランであるようだ。
大切な人を失いながらも世界を守ろうとするアベンジャーズに対し、予告映像のドゥームはヒーローたちに“償い”を迫る。強大な力を持つ彼が、アベンジャーズ、ニュー・アベンジャーズ、ワカンダ、ファンタスティック4、X-MENのヒーローたちと、マルチバースを舞台にいかなる戦いを繰り広げるのかに注目したい。
「アベンジャーズ/エンドゲーム:アンコール」には、上映時間3時間3分の通常版と、日本では限定の特別映像が追加される上映時間3時間6分のINFINITY VISION版がある。
これらの特別上映で、喪失感を抱えた者たちが犠牲を払いながら仲間を取り戻す感動を再度味わいながら、ヒーローたちの選択を新たな角度から見直す機会にもなりそうだ。
「アベンジャーズ/エンドゲーム」など、MCU過去作はディズニープラスで配信中。
◆文=及川静
【関連記事】
・
【写真】何度見てもカッコイイ!「アベンジャーズ」アッセンブル
・
【写真】まだまだフレッシュな“トムホ版”スパイダーマンも奮闘
・
【写真】強過ぎる…!最新作に登場のドクター・ドゥーム(ロバート・ダウニー・Jr.)
・
「アベンジャーズ/エンドゲーム:アンコール」“追加映像”含む上映時間発表
・
<スター・ウォーズ>“大ブーム”生んだグローグーって何者?キュート&無邪気な振る舞いと強大なフォースのギャップ